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ある時の空に
わたしが透明になる朝
大地の数え切れない影から
重力にのこされた哀しさが
わたしの瞳をとおって木霊する
胸をふさぐのは
存在にしがみつく影法師
その囁き
だが木霊はある時
千々に散るさだめにある
わたしが透明になる朝
宇宙がちぢこまった
存在の透明な手をとって
空へといざなう朝、
わたしは永劫のある時の
果てなく蒼い空になる
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