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流星/真なる星空

澄み切った空気と

そよ風に包まれる中

夜空を見上げてみた


澄み切った夜空は

僕らの罪に穢けがされず

ただ雲を浮かべる


罪なき夜空は

その身に星々を宿す

宿った星々は

ケースの中のダイヤの様さ

高貴な光の粒は

悠久の中に浮かんでいるだろう


見上げた僕の目に

一筋の光が映る


ケースから零れたダイヤは

誰にも触れられることなく

地平線の先に消えていった


その光の名は流星


流星よ

逃げ出す宝石よ

誰のモノでもないその身に

穢れ無いその身に

永遠に自由なその身に

僕の願いを宿してくれないか


僕らはきっと

自由な流星に

夜空の星々に

罪なき夜空に

憧れたんだ


ずっとずっと昔から

僕らが言葉を話す前から

それは不変の真理なんだ


知恵を身に着けた僕らは

憧れの夜空に手を伸ばした


伸ばしたその手は

届かずただ虚空を彷徨った

だから僕らは

偽りの星々を創ったんだ


地上に散る人工の星

その星を支えるのは

僕らの傲慢と

頑丈な鉄の柱


暗き天井に映る星空

偽りの空を支えるのは

僕らの無知と

薄っぺらいフィルム


でも意味が無いなそんなモノじゃ

願いを込められる流星は


永遠自由の宝石は

何時だって

僕らにゃ届かない


それは悠久の空の中に

ただ浮かぶだけ

それは僕らにゃ届かない


僕らの罪が覆う空に浮かぶ宝石は

僕らにゃ届かない


今宵も空を流れる光

紛い物の空を創る地上を見下ろす

紛い物の空を見上げる地上を見下ろす

届かぬモノを諦め

紛い物に縋る地上を見下ろす

その自由な身に

誰かの願いを宿しながら


届かぬ流星に

僕は願いを込める



もし今宵

全ての空から

僕らの罪が消えたならば

そしたら流星よ

君は・・・・



光は願いを宿し消えてった

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