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晴れ
この身から溢れた
赤い涙を 微笑み続ける
女神様に捧げましょう
この身に過ぎた愛は
行く場所を知らず
僕の皮を 突き破った
道に立ち込めた 靄が
僕らの行く末を、遮った
雨が降る、木の葉が揺れる
月が沈む……
そんな当たり前の 日常を
僕はとても、愛していて
愛はとても、当たり前で
Try for going,
Cry for helping,
ほら、太陽が昇っていく
霧中で差す光が 青く、蒼く
「青」い「日」だから
晴れだとしたら、今こそが
「晴れ」なんだろうか
今日もまた、日が昇る
余りにも嘘っぱちな青空に
光が満ち、満ちて
May be crying,
Say be nothing
ちっぽけな
血まみれな
僕を照らしていく
零れ落ちた愛は、もう
過ぎ去った霧の中
捲れ上がった瘡蓋
再生の日常を 今日も
僕は進んでいく
僕らは進んでいく
微笑み続ける女神様は
まだ、空の中央に……