Episode7 イケメンめっ!!イケメンめっっ!!!か〜ら〜の〜
朝露詩奈さま、ご感想ありがとです
んでゎどーぞ★
「源義経だよ!頼朝の双子の弟でーす!二卵性双生児なので顔は似てないんだけど。一応、モデルやってます!」
182cmの長身と引き締まった筋肉の持ち主・義経は、やんちゃで甘えん坊。
ちなみに、校内弟にしたい男子ランキング1位だ。
「モデルやってるぱお〜☆でもオレ、よくメンズのファッションショー見るけど、キミを見た覚えはないぽよ☆?」
「それは……俺、運動神経ゼロなんだよねー!歩いただけでも転んじゃうから、ショーなんてできたもんじゃないんだよ」
と言って席に戻ろうと教壇を降りた途端、足がよろけて転んでしまった。
「ルックスも良いしスタイルも抜群なのに残念だぱおな☆ま、雑誌でがんばるぽよ〜☆」
「あはは」と苦笑いしながら頭を掻く義経であった。
「北条政子です。学級議長をやっています。よろしくお願いします」
淡々とした口調で話す、冷静沈着、容姿端麗、まさにデキルオンナ。
イメージ的に明智光秀と良いコンビに見えるが、源頼朝と付き合っている。
ちなみに、あの頼朝が政子の前ではデレデレなのだ。
人前では見せないが、実はゴスロリが趣味の恋する乙女でもある。
ちなみにその事実を知っているのは沖田だけである。
「北条ちゃん、今日もクールだね♪」
政子に手を振る沖田。
女装が趣味の沖田と気が合うらしい。
「先生、肩のところに埃がついていますよ」
「ん…ああ、ありがとうぱお……☆」
が、やっぱり学校では完璧主義の冷淡少女である。
続いて現れたのは、これまたなかなかルックスの良い男子生徒なのだが……。
「俺様は藤原道長様だ。俺様は金に関して困ったことはない。そして、俺様以上のイケメンはこの世に存在しない。ふはははは!!!!!!」
いちいち気に障るどや顔をつくる、自意識過剰の迷惑野郎だ。
「はーい、退場ぽよ〜☆」
松陰はパンパンと手を鳴らして、道長をドアへ行くように促した。
「先生!!何で俺様だけ『席に戻れ』じゃないんだ!!!!こんなイケメンを外に出しておくのはもったいないと思わないのか!!!?」
「別に☆……ん?廊下にキミのファンの子がいるみたいぱお☆ほら、手を振ってるぽよ〜☆はーい、こーんにーちわ〜☆」
「なんだと!!!!ファンサービスしなくては………!!!!」
軽やかに廊下へ駆けていく道長。
が、皆さんお察しの通り、廊下には誰もいない。
道長が、騙されたと気づいたときには、既にドアは前後ともぴしゃりと閉められ、つっかい棒が挟まれていた。
松陰は音を鳴らしながら手を擦り、定位置に戻る。
「次の人出るぱお☆」
ナルシストで単細胞の道長は、しばらくの間廊下で吠えていたが、隣のクラスの先生に怒られ、静かになった。
前に投稿した小説【FIRE FLOWER】の晴夜くんもだけど、俺様キャラが上手くかけない……泣