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Episode3 ツンデレホモな男前―おい、もったいないとか言うな!!with 女装男子

富田久美子さま、ご感想ありがとうございます!!!





まだまだ自己紹介は続きます!!



クラスメート30人くらいいるからな……汗

「土方歳三です。以上」



前に出た、整ったクールな顔立ちの男は、名を名乗っただけで、すぐに席に戻ろうとした。



「えー、もっとキミのこと教えてくれぽよ〜☆」


すかさず松陰が甘えた声を出す。




「先生、なら、私が土方さんの紹介をしますよ」



手を挙げて立ちあがったのは、大きくカールした髪と、クリッとした大きな目と長いまつげが特徴的な可愛らしい生徒だった。




「おまっ……別にしなくていい!!」




「土方歳三、愛称はトシ。5月5日生まれの牡牛座。校内抱かれたい男ランキング1位のモテ男。本人は否公認だが、割合6:4のツンデレ。そして、現在の好きな人は……」



その生徒はグッと土方に顔を近づけた。




「わ・た・し」




その生徒がニヤッと笑みを零すと、土方の顔がみるみる朱に染まった。




「だ……黙れ……!!!」




「いちゃこらするなら他でやってくれぱぴろん☆」




「や、先生。他でも何も、止めねーとダメだって!!!!だってあの人……」





「せんせ、私、女の子じゃないんですよ?私……いや、俺の名前は沖田総司。正真正銘、男です。なんなら、俺の股間、触ってみます?」



沖田は無邪気に松陰に微笑みかけた。



「冗談は止すぱお☆」




「先生、確かに今のは冗談ですが、土方さんが俺のこと好きなのは事実なんですよ?」




「そ、総司!!!!いい加減にしろよ!!!!」




「土方さーん、好き」



沖田が土方の頬にキスをすると、たちまち土方は沸騰したように倒れてしまった。




「おい、総司!!!悪乗りしすぎ!!!!」



木戸が言うと、沖田はえへへ、と笑った。



「ま、クラスにひとりくらい、ホモがいたほうが面白いんじゃないかぽよ?☆」



「面白くない!!!!」



「じゃ、次は俺が自己紹介しますね」




沖田はそのまま教卓に立ち、自己紹介を始めた。




「俺は沖田総司です。趣味は女装。現在土方さんに好かれてまーす」



スカートのすそをヒラヒラさせながら、沖田は満面の笑みを向けた。



「よく言うぜ。女風呂覗きの常習犯のくせに」



主人公なのに前話で登場しなかった高杉が、ぽつりと言った。



「おい、作者。今のは余計だろ!!!!!」




「もー、高杉さんこそ余計なこと言わないでよー。今の発言のせいで俺の好感度ガタ落ちじゃーん」




「安心しろ、もう既に落ちてんだろ。今更足掻いたところでどうにもならない。むしろ全てさらけ出しちまったほうが楽だろ」




「まあ、見た目は草食、中身は肉食、みたいな感じぽよ?☆そういうヤツがいても面白いぱお☆」




松陰がクラス名簿に、『土方:アッチの気あり、沖田:女性への関心大』と書き込みながら言った。




「総司の見た目は草食って言うのか?いや、言わない!!!!」



「木戸っち、それ反語ぱお!!?☆」




木戸のツッコミに、松陰は何故かキラキラした瞳で木戸を見つめた。




「あぁ、漢文は得意で……って……ちげーよ!!!!しかも木戸っちって呼んだな!!!?シバくって俺言ったはずだよな!!!!!?」



暴れる木戸を近藤がかろうじておさえる。



が、そこに、松陰はさらに一言。





「そうだっけぽよ☆?」




「言った!!!!!!」





「だって、木戸っち、『芝』なんか食ってなかったぱお☆」










「先生、さむ……」



沖田の呟きだけが、凍りきった教室内にこだました。

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