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Episode2 最強の教師現る!!?『しょうたん』って呼ばないと怒るぱお☆

ただでさえ問題児揃いの2年D組の生徒も完全に置いてきぼり。



そんな生徒たちをさらに残し、松陰は自己紹介を続ける。



「誕生日は8月4日の獅子座ぱお☆好きな言葉は『大和魂』だぽよ☆これから1年シクヨロぱお☆」




キラ、と決めポーズをとって、松陰は軽やかに教壇から降りた。



「さぁて、じゃあ、次はみんなに自己紹介してもらうぽよ☆もちろん、みんなはクラス替えしてないから、オレに対しての自己紹介だぽよ☆」




しばらく沈黙が続いたが、渋々1人の生徒が腰をあげた。




「木戸孝允です。いつも言ってますが、『木戸っち』とは呼ばないでください。一応、バンドのボーカルやってます」



「木戸っちバンドやってるぱお!!?☆歌ってみるぽよ☆」



「早速呼ぶな!!!!!!次呼んだらシバきますよ?」



「いいから歌うぽよ☆」



「よくない!!!!……じゃあ一曲……X JAPANの紅いきます」




木戸は、大きく息を吸うと、熱唱し始めた。


「ぉぉー」


毎度のことながら、圧倒されるクラス一同。




が、松陰はぺちぺちと手を叩き


「はい、次の方出るぱお☆」




と事を終わらせた。





「振っといてからスルーかよ!!!!!」





「はやく次〜☆」




「オイィィィ!!!!!」





続いて、気の良さそうな男子生徒が前に立つ。





「いただきまぁす!!!」



前に立つなり、男子生徒は大声をあげた。




「キミ、オレは給食の挨拶を頼んだわけじゃないぽよ☆」



「すみまっせん、でも、これが俺の口癖なんス!!!」



「ああそう。じゃ、続けるぽよ☆」




男子生徒は軽く頷くと、引き続きバカでかい声で自己紹介を始めた。



「近藤勇でっす!!!好きなことは食べること!!!!特に、『たまごふわふわ』が好きでっす!!!好きなタイプは美味しそうにご飯を食べる子でっす!!!いただきまぁす!!!!!」



「そうか、キミは美味しそうにご飯を食べる子を食べちゃいたいのかぽよ☆朝っぱらから下ネタはよくないぱお☆」




「いや、先生が率先して下ネタ言ってんじゃねーか!!!勇くんは『いただきます』が口癖なだけで、好きなタイプといただきますはつながってないんですよ!!!」



木戸が口を挟むと、近藤はさらにバカでかい声を出した。




「先生、俺は美味しそうにご飯を食べる子を食べたいんじゃなくて、美味しそうにご飯を食べる子が食べているご飯をさらに美味しそうに食べたいんです!!!!」



「努力は惜しまずにがんばるぱお〜☆はい、次☆」




「いただきまぁす!!!!!!」





「先生、テキトーすぎじゃね!!?」

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