Episode14 文句あるぽよ☆?
ジャージのオッサンこと校長こと足利義満に続き、3人の教師が紹介され、最後の教師の紹介が始まる。
「最後に、保健体育の指導をしていただきます、吉田松陰先生です」
大久保の合図で前に進み出る松陰。
すでに松陰の性格を知っている2Dの生徒は、担任が何を話し出すのか、ヒヤヒヤしながら見つめていた。
「吉田松陰ぱお☆しょうたん、って呼んでくれぽよ☆よろしくぱお〜☆」
あちゃー、と言わんばかりの仕草をする2Dの生徒たち。
当然、会場はざわめきに包まれたが、ひらひらと手を振る細身長身のイケメンに心を奪われた女子生徒も多く、黄色い声を上げながら手を振り返す者が続出し、男女問わず「しょうたん先生〜」とかなんとか叫んでいる。
「シン、しょうたんスゲー人気だな」
列の最後尾で式に参加しているようでしていない政宗が、同じく隣に座っている高杉に声をかけた。
「あ?……あぁ……」
高杉が興味無さげにケータイをいじりながら返す。
「シンってばシカト?何、そーゆープレイなわけ?まあ、嫌いじゃねーけどよ」
「オメー、マヂで気持ちわりーぞ。離れろ」
政宗の腕を掴んで、グイッと押し離す高杉。
「いてっ!何しやがる!お前の力加減が気持ちいーんだよ‼文句あっか⁉」
「……ねーよ」
政宗のドMっぷりに呆れて物も言えなくなる高杉であった。




