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Re Do シーズンⅡ  作者: 青紙 ノエ


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3/4

Ragazzo del cazzo (悪い子)


「クゥオイヴェステオゥカリーノォ」

「あはは!」

「笑わないでよぉ!」

「だ、大丈夫! 通じたよ・・・。 あははは!」

「どこが変だった? 正解を言ってよ!」

「タマちゃんが言いたかったのは この服かわいいでしょ? かな?」

「そうだけど?」

「タマちゃんが言ったのだと、その服、イカしてる。とか可愛い服だね。になっちゃうよ」

「最初にQuesto を入れるんだよ。次にvestito è carino。 最後にvero? 付ければ通じるよ」

「ヴェロって何?」

「本当? とかだけど、接続詞っていうか強調させるっていうか・・・。わかんない・・・」

「それじゃ私もわかんないじゃん!」


 本日、俺はタマちゃん・・・麻ちゃんの家にお邪魔している。

 今日は土曜日。午前中は部活動だったタマちゃんを俺は駅まで迎えに行き、そのままタマちゃんの家にお邪魔していた。

 ついでにお昼ご飯もご馳走になってしまったのだ。

 タマちゃんは部活後なので、シャワー後に私服に着替えてきた。

 先ほどの会話は私服に着替えたので、イタリア語で俺に会話をしてきた訳である。

 タマちゃんはたまにこうやって、イタリア語で話しかけてくる。

 俺のイタリア語はシチリア北西部のアグリジェントにいたので、どうやら少し訛りがあるらしい。

 多分、外国人が話す、関西弁のようなものだろう。当時、俺の事は少し面白い子に感じていたんだと思う。

 

「ところで、監督が変わったんでしょ?」

「うん、山岡先生の妹なんだって。 ヒーロ君のことも覚えていたよ。 授業を抜け出した悪い子ちゃんって言っていた」

「抜け出したって・・・。 裕一と少し遅れただけじゃん・・・」

「あと・・・。 シルビーさんとヒーロ君って仲が良いよね・・・って・・・」


 あの女・・・。


「別に仲が良い訳じゃないよ。 同じ高校で、たまに学食で見かけるだけだよ」

「でも、休み時間の度にヒーロ君に会いに来てるって言っていたよ?」

「それって移動教室の時じゃないかな? 隣が二年生の教室だから、文系の人達が俺たちの隣なんだよ。 その時に挨拶をする程度だよ」


「麻子、嫉妬はみっともないわよ? ヒーロ君に嫌われちゃうよ?」

「もぉ、お母さんは私たちの会話に聞き耳立てないでよ!」

「それなら自分の部屋に行けば良いじゃない」

「部屋に行ったって、お兄ちゃんと一緒に私の部屋に来るじゃん! 狭くなるからリビングでいいの! ね、ヒーロ君」

「あはは・・・」

 なんて言い返せばいいかわからない・・・。

 てか、何で俺が悪い子なんだよ!


「そういえば美梨姉(ミリねえ)はもう来ないんでしょ? また事務仕事と販売かぁってグダグダと言いていた」

「そうなの? 何だか美梨姉のそういうところが想像つかないんだけど。 可愛らしいイメージしかないんだよなぁ」

「そうそう、美梨ちゃんって可愛いよねぇ・・・」

「俺の周りにも、ああいうタイプの人はいないな・・・」

 姉さん、本田家に大人気だな、オイ!

 てか、兄さんいつからそこに居た!?


「そう言えばタマちゃんって、佐藤と仲が良かったよね?」

「チカちゃん? うん、最近は連絡を取ってないよ。 チカちゃんもヒーロ君と同じ高校だよね?」

「そうなんだけど、一度も見かけないんだよね」

「私も中学に入ってからは別々になちゃって、それ以来は連絡とっていないよ。 ナッツはたまに見かけるって言っていたけど」

「中山が? 小学校と中学校も違ったのに知り合いなの?」

「そう言えばそうだね・・・。 不思議だね」


 俺は違和感を感じた・・・。


 何かを思い出しそう・・・。


 嫌な感じがする・・・。


 




 

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