Non pensare, senti.(考えるな、感じろ)
前回のように突然、時間が進むような現象は無く、概ね順風満帆な中学生生活を送り、俺と麻ちゃんは高校生となった。
中学生の時は学年中が認めるカップリングな俺と麻ちゃん。ただ、ナッツこと、中山 夏菜だけは俺と麻ちゃんの間に入り、いい確率で三人でいることも多かった。
俺は近所の都立高校に入学し、麻ちゃんは隣の区にある私立高校に入学となった。麻ちゃんは新体操での推薦入学のため、部活動は強制的に新体操部となる。
俺はというと、相変わらずの美術部である。
高校の美術部となると、少し上手に描ける人が入部するのではなく、ガチ勢が多い。ちなみにだが。中学生の頃と違い、幽霊部員はいない。
そしてここからが問題である。俺と麻ちゃんは思っていた以上に会えない。
しかし、何故か俺の姉は毎日のように麻ちゃんと会っている。 それは美梨姉が務める化粧品会社、フォーラという会社が、新体操のスポンサーをしていて、姉さんのような経験者が学校の指導員として派遣されている。今回は麻ちゃんの高校に派遣されたらしく、それはもう毎日楽しく過ごしているようだ。
そして許せないことは学校の帰りに一緒にスタ◯っているのだ! ボーイフレンドである俺を差し置いて、美梨姉と中山、そして俺のガールフレンドである麻ちゃんとでス◯バっているのだ!
これは羨ましすぎる・・・。
俺はというと、学校から自宅まで徒歩で約20〜30分の距離なので、通学は自転車か徒歩である。通学路にあるお店はコンビニが一軒、昔ながらのお豆腐屋が一軒。最後に八百屋だ。
友人と一緒に買い食いをするとしたらコンビニくらいである。豆腐屋でオカラや豆腐を食べるのは青春とは呼べないからね。 あ、八百屋でバナナは有りか?
まぁ、それ以前に同中(同じ中学)からこの高校に入ったのが佐藤という女子だけだし? 佐藤とは話した事ないし? 女子は苦手だからね・・・。
そうそう。キアーラさんの妹、シルビーも同じ高校だ。
シルビーは麻ちゃんと同じ新体操部だ。
麻ちゃんはシルビーが苦手なようで、俺とシルビーが会話をすると嫌な顔をする。
そんな訳で、俺もシルビーは苦手だ。
そもそも麻ちゃんがシルビーを苦手なこと以前に、俺自身がグイグイくるシルビーが苦手なのだ。
俺とシルビーの出会いは約二年前。たまたま立ち寄ったパーキングエリアで出会った。
美梨姉の友人の山岡さん、この人の教え子らしい。
それからの交流だ。
ちなみに俺はシルビーの姉、キアーラさんの恋人のマリーさんという人と仲が良い。
話すと長くなるが、前の時もまるで弟のように接してくれた。
このマリーさん。相変わらず俺を呼ぶ時はフィーロだ。
キアーラさんとシルビーも同じだけど・・・。
そして美梨姉の友人の山岡さんだが、俺はこの人の事が気になって仕方がない。
恋愛感情ではなく、とにかく気になる。
俺が小学校六年生の時の担任、山岡先生の妹との事だが、俺のことをよく知っている。
俺どころか麻ちゃんのことも知っている。
これは美梨姉から聞いた話だが、来季からは麻ちゃんのいる高校へ行き、新体操部の監督をするらしい。
嫌な予感しかしないのは何でだろう・・・。




