Uno sguardo al passato (今までの話)
始まりは成瀬 浩が書いた手紙から始まる。
浩の友人、裕一から勧められた、本田 麻子への手紙。 いわゆる一つのラブなレターである。
浩の思いはクラスメイトの一軍女子の邪魔が入り、破局と思われた。が、約三年後に浩と本田 麻子はその想いが通じ合うこととなる。
しかし、お互いの想いが通じ合った瞬間に、本田 麻子は通り魔に背中を刺され、帰らぬ人となった。
本田 麻子の葬儀の日、浩は神を罵倒する。雨の降るなか、浩は神に対し、何度も大声で罵倒した・・・。
浩は中山 夏菜という本田 麻子の友人に慰められていた所、目の前が真っ白となる。
その後、浩は思わぬ事態となる。なぜか小学六年生、浩が本田 麻子に手紙を渡した時に戻っていた。
手紙を渡した場所で蹲る本田 麻子。
夢のような出来事に、浩は本田 麻子を学校近くの公園に連れ出す。
公園で二人は晴れて恋人同士となった。
その後、中学生となった二人。本田 麻子は部活動の途中、倒れる。
病名は摂食障害による多臓器が衰弱したとの事。
浩と中山 夏菜が本田 麻子のお見舞いに行った。
中山は本田に頼み事をされる。
「もし、私が死んだらヒーロ君をお願い・・・」
後日、本田 麻子は入院中に今まで自分に起こった出来事を浩に告げる・・・。
「最初はトラックに轢かれたの・・・」
「体育館で水銀燈が・・・頭に落ちてきたの・・・」
「公園で木が倒れてきたの・・・胸に・・・苦しかった・・・」
「前回は◯国神社で刺されたんだよ・・・すごく痛かったんだよ・・・」
浩は愕然とした・・・。
自分は一度だけタイムリープをした。麻ちゃん(本田 麻子)は何度もそれを繰り返している。
しかも死に戻り・・・。
本田 麻子からの話を聞いた数日後に、彼女は帰らぬ人となる。
その後、浩は高校生となった。 本田 麻子が亡くなったことは悲しいが、自分も麻ちゃんの後を追いかけるようなことは考えていなかった。なのに俺は学校屋上のフェンスの外にいる。
屋上のフェンスの外から・・・俺はそこから下を見ている。
「一緒になれないんだったらもういい! やり直すんだから!」
その声と同時に俺はその声の主と共に屋上から落下した。
俺は目が覚めたような感覚に陥った・・・。
周りを見渡す・・・。
見覚えのある風景・・・。
下を見ると、麻ちゃんが蹲っている!?
俺が麻ちゃんに書いたラブレターを一軍女子の江川が、声高らかに読み上げている。
俺は蹲る麻ちゃんの手を握り、無理やり立たせ、その場を走り去った。
今度は失敗しない・・・。
俺も麻ちゃんも生き延びる・・・。




