29 旅の再開、邪悪な教会は潰すにかぎる
再び旅立ったコウサクは、見つけた村や町を手当たり次第に破壊していった。
事前に農民を指導下において避難させ。
残った村や町を耕していく。
特に教会は念入りに破壊していく。
土の中に沈め、土の中で撹拌して。
養分となるまで念入りに鍬を入れていく。
振り上げた鍬が土に突き刺さるごとに、教会があった場所は実り豊かな田畑になっていく。
それは邪悪なものが浄化されていくようにもみえた。
どの教会も多大な寄付を強奪する事で贅沢をしている。
収穫に生産物、銭貨に留まらず。
女を集めての酒池肉林。
場合によっては、見目麗しい男も。
そんな教会を叩き潰す事で、コウサクは地域を浄化していった。
少なくともこれ以上被害がひろがる事を防ぐ事が出来る。
教会が消えるごとに穢れが消えていく。
女神という邪悪な存在の気配と共に。
再開された世直し旅。
この旅は、この世界を確かに改善していった。
もちろん、教会もやられてばかりではない。
再び始まった教会破壊。
これに対抗するために動き出す。
さすがに今度は黙っていられなかった。
素早く動きだす。
「まずは調査を」
教会の情報調査部門が動き出す。
さすがに軍勢を繰り出すわけにはいかない。
何が起こってるのかをしっかり調べ、それから対策を練らねばならないからだ。
とはいえ、調査部門が動くというのは、実質的な軍事行動である。
その後に、大なり小なり必ず軍事部門が動くのだから。
調査とはその第一歩である。
例外は、軍勢を出すまでもなく、調査段階で片付いた場合だ。
そして、調査部門とは偵察だけを専らとするものではない。
潜入に暗殺もこなす隠密部隊だ。
そんな者達が動き出すのだ。
何事もなく終わるなどありえない。
「ゆけ」
たった一言、出動を命じる声に従い、調査部門は動き出す。
与えられた情報をもとに、何があるのかを調べるために。
そんな彼らは、誰にもそうと知られずに動き出していった。
布教伝道会。
女神への崇拝をひろめるべく活動する教会の一派。
その実、各地に出向いて現地の調査をする部門である。
現地の情報を集め、現地の信仰を調べ上げる。
そして信仰の弱点を突いて壊滅させる。
時には、殺戮すらも手段として。
そんな布教伝道会の伝道師達が一斉に動き出した。
音信不通となった地域に向かって。
そうとは知らず、コウサクは手当たり次第に教会を破壊していった。
出来るだけ多くの場所を教会から開放するために。
それは布教伝道会が現地に到着するまでにも次々に行われていった。




