表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢憑依Ⅱ(憑依した先はなんと美女!)  作者: 夢未太士
第2章 第1部 美女
7/35

ファーストコンタクト

ファーストコンタクト


荷車から引きずり下ろされそうになる少女、そこへ冒険者風の少年が横から体を入れ盗賊を突き放し一閃 一人やっつけた そこへ新たに賊が2人大きな声を出しながら威嚇すると一人が少年へ一人が少女へと向かって行く。


(介入するか…)


目の前で血を見るのは好きじゃないし、少女がかなり美形だったのと少年との関係が気になり我慢できなかった、そのまま放っておけばどちらかが怪我をするだろう。

見たところこの星の人族はほぼ地球人と同じ外見だった。

何故という疑問が浮かぶが、そこのところは現地人に尋ねなければ分からない、まずはお友達になる所から始めないとね、そのためにも助けると言う選択肢は間違ってはいないだろう。

若いっていいよね、とりあえず助けましょ、一応規定ではあまり介入してはいけないとの事だが、この時の俺はそれを軽く考えていた。

ハイディング機能をオンにしたまま、まずは少女を押さえつけようとしている賊の頭を押さえ首に手を回しゴキッとひねる。

すると目を白くさせてバタンと倒れる、邪魔なので草むらへ蹴とばしておく。

そばにいた他の賊も同じ要領で次々に素手で倒していくと少女も少年も他の大人もポカンと口を開けて不思議な光景をただ見ていた。

全てが方付いた所でハイドシステムを解除、一番敵愾心てきがいしんのなさそうな少女に近づき話しかけると、やはりすぐに返事を返してくれた。


「お怪我はないですか?」

「+*+*+*‘??*+*」


言葉が通じないか?

【言語サンプルを解析】                   

【カイセキカンリョウシマシタ】

【自動翻訳アプリ起動】


「言葉はワカリマスカ」

「ハイ 助けていただいてありがとうございます」


少女の手を引いて立たせると、やはり少女はものすごくかわいい顔をしていた、12歳ぐらいだろうか、そこへ少年が駆け付け少女の腕を取り私と少女の間へ入り込む。


「おまえは誰だ?」

「初めましてジェシカ・ラムセア・ミスイと申します、お困りの様子でしたので加勢いたしましたが、迷惑でしたでしょうか?」


中世ラノベよろしく騎士風の挨拶をしてみた、右手を胸に当てお辞儀をする。

少年は一度振り返り少女を見ると許可を得るべく少女に目配せをする。


「悪い人では無いようです 助けていただいたのですから」

「でも どこの誰かもわからないのに?」

「周りを見渡してみて 悪い人ならとっくに殺されているわ」

「それもそうか」

「助太刀有難うございます、俺はナザンこっちの彼女はミラル」

「ミラル・マシュレイです」

「まずは倒した賊を縛り上げなくてはですわね」

「あ そうだ 皆 賊を縛り上げてくれ」


ナザンがそういうと他の商隊のメンバーも荷車からロープらしきものを出してきて気を失っている盗賊たちを縛り上げる。


「縄はこちらに」

「お~それがしにも何だか分けがわからぬ??」

「すげー綺麗な姉ちゃんだな、もうくの字だよ」


冒険者はこちらを見ると一礼して顔を赤らめる、わかるよその気持ち。

俺も同じ立場ならそうなるよ、この体でなければね。

(未来のボディスーツは体のラインがもろ分かるからね)

そこへ冒険者のリーダーと商団の長が歩いてきた。


「冒険者の隊長ギラル・オークスだよろしく」

「商団の責任者ポッタム・ローソンですお見知りおきを」

「すごいですね隠匿の魔法ですか?」

「まあそのようなものです」


ギラルが今回護衛をしている冒険者チームの隊長らしい、ナザンはその部下で若いながらも実力はかなり優秀みたいだ。

そして商団の責任者がポッタム、ミラルは首都シンヨークに住んでいる侯爵家の娘でナザンとは幼馴染みらしい、この商隊に頼んで同行させてもらったらしい、遠く離れた祖母の家から帰る途中だとか。

ギラルが少し生やしたひげをなでながら感心した様子で話しかける。


「それにしてもすごい!の一言だ、20人はいた賊があっという間に」

「ジェシカ様は異国の方ですか?」

「ハイ 東和皇国と言う国から来ましたこちらの国の事はよく知らないので色々教えて頂ければ有難いのですが…」


嘘を言ってはいない、この星じゃ無い所と言っても分からないはずだし、国の名前を言ってもこの文化レベルなら知らない国もかなりありそうなのでごまかしは聞くだろうと考えた。

ギラルもポッタムも快く返事をしてくれた、こんな時美人は得だよね。 

                                

「良いですよ なんでも聞いてください 分かる事でしたらいくらでも」

「命の恩人ですから 遠慮なく聞いてください」


2人の目はもう私の胸に釘付け他の冒険者の目は私のお尻に釘付けで、ホロモニターでまる判り、笑みをこらえるのに必死にならなきゃいけない時が来るとは夢にも思わなかった。

(夢だけど)

この商隊は10人編成で3台の荷車を首都シンヨークへ運ぶ途中との事、積荷は食料と特産品それから薬品や道具類、護衛の冒険者が5人商人1人荷車の操者が3人同行人が1人全部で10人

この星の人族は私のいた時代2020年とほとんど外見は変わらない、髪は赤毛からこげ茶ぐらいか肌は日焼けで浅黒い感じ少女は北米系の雰囲気で髪はこげ茶で目は少し茶色い。

言葉はAIを使用して自動解析とBIWビーアイを使用した記憶法で瞬時に会得できた。

細かく解析してみると英語に近いフランス語という分析結果が出てきた、もしかしたら地球人?という可能性もあり得る、そのあたりは調べてみないと何とも言えないがそのうち答えは見つかるだろう。

荷車は魔法石による動力装置が四角い箱の中に収められていて魔法による制御で操作可能との事。

この荷車は5輪車だ、一つの魔法石に一種しか魔法を込められないため、動力と方向指示の2つの魔法石が使われている、動力に使われている魔法石は真ん中の2輪のハブに接続されていて方向変更の魔法石が一番前の1輪に取り付けられている。

3輪車でもよさそうだがそうすると重量の制限があり沢山載せられないためだとの事。

牛はいるが馬はいないようで、魔法があるために荷車の動力に魔法を使うのが最も経済的らしい。

一応牛車もあるけど餌代がかかるのと速度が半分以下になるので長距離の移動には向かないらしい。

この世界には魔法がある だが取得するのにかなりの修行と金銭が必要だと言われた。

魔法はスクロールでも手に入るらしいが特性が無いと無駄だという事、この世界にいる間に使えるようになれば面白いのだが。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ