表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢憑依Ⅱ(憑依した先はなんと美女!)  作者: 夢未太士
第2章 第1部 美女
6/35

冒険の始まり

冒険の始まり


宇宙船から外へ出るとそこは森に囲まれた草原だった、まるであつらえたかのように船のある場所だけ丸く切り取られていた。

下草は短く一度整地されたように生えていて、自然にできた宇宙船の停留所みたいになっていた。

外へ出て上空から宇宙船を見ると光学迷彩のおかげなのか、船は光の屈折で姿を隠されているのでぼんやりと輪郭が浮かぶだけで、そこにでかい宇宙船があるとは誰も思わないだろう。

まずはエアバイクを地上から上空へ30mの位置に設定すると周りを見渡した、30mというのはこの地域に自生している樹木が20メートル前後と目視で判断できたためだ。

むろんこのエアバイクにも光学迷彩機能がついているのでシステムを作動しておく、敵や害獣に発見されることは無いと思いたいが何事にも絶対はないので合わせて防御システムも起動させておく。

(防御システムは基本的に回避行動がメインだ)

ここいら辺り一面は原始林のようで夏の北海道を思い出す…(すげ~)

もう地球では失われているはずの大自然がそこにあった。

動物も数種類 鳥や獣 草食動物も見える、山も美しい白く見えるのは雪のようだ。

まずは地図に表示された人類がいるらしきポイントへ向かうことにした。


「地上30m時速200kで目的地まで」

「了解しました(シュイーン)


空の移動は快適だった高さが固定されると障害物をAIが自動で感知して高さを変更させる、もちろん障害物も自動で感知、この場合(鳥や竜だな)がいると自動で進路を迂回する

そう でかい鳥=竜,龍。恐竜かな でかい だがこちらを見ても襲ってくる気配は特に無い、光学迷彩機能のおかげもあるが。

よくラノベやⅤRMMOゲームに出てくる龍種はものすごいスピードで接近してくるとか書かれていたりするが、いくら魔法があってもかなり無茶な話だ、鷹や鷲が上空から狙う場合はほとんどの場合直前までは動いていない餌を捕まえることが多い。

たまに飛んでいる鳥を捕まえることもあるが相手が鳥の場合、空を移動している鳥の場合はかなり追いかけなければならずまして獲物が地上近くを飛んでいる場合、捕まえるのは至難の業だ。

だから時速200kで飛ぶこのエアバイクが追われることはまず無い、彼らにはそこまでスピードを出すことができないし、エンジンが付いていて真横に高速で飛べるなら別だが。

ホロモニターにも危険対象生物に赤ランプが点くことも無く、エアバイクは空を飛び続ける。40分と少し経った頃 前方の川を超えた辺りに建物らしきものが見えた。進行方向の道沿いと建物らしき辺りに人族(現地宇宙人)の生体反応。


(とりあえず調査してみるか…)


建物から5k離れた林の中にエアバイクを止める、機体を隠すために光学迷彩機能のスイッチはオンのままにしておく。

ここからは徒歩、この世界には人に近い哺乳類が生存しているとコンピューターのデータからも解っているが、敵対するのか友好的なのかはまだ分かっていない。

気功防御術はすでに纏っているが、進む方向には特に危険を知らせる印は出ていない。そうこうしているうちに道が見えた、林から出て道を見ると馬車の跡のような轍が3つ(何故に3つ)不思議だがそれは後で分かることになる。

用心深く先へと進んでいくと、荷車のようなもの(幌付き)が何台か止まっているのが見えた、さらに剣撃の音まで聞こえてくる。ラノベでいうところの天ぷらじゃなくテンプレというものか、少し近づくと黄色いカーソルが点滅を始めた。

私はハイドシステムをオンにしこの世界の人間にファーストコンタクトを取ることにした。

ハイドシステムのスイッチをオンにすると淡い光が体全体を包み徐々に景色に溶け込んでいく。

そのまま20mほどの距離に近づくと、目の前ではお決まりのパターンで商隊が盗賊に襲われているまっ最中だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ