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夢憑依Ⅱ(憑依した先はなんと美女!)  作者: 夢未太士
第2章 第1部 美女
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夢は儚い(前回までのあらすじ)

夢は儚い(前回までのあらすじ)


場面は変わってここから少しは今回ジェシカに憑依する小父おじさんの話をしておこう。

前回の夢は、16歳という少年の体に憑依し二日という短い間だったが未来の世界を体験してきた、そして先ほどその夢が終わり平凡な現実に戻ってきた。

やはり目が覚めたのは店の事務所の机の前、PCパーソナルコンピューターにはエクセルが表示されていてたった今まで経理の仕事をしていたそのままの状態だった。

そう夢の世界へ行くその前の状況からは一切変化していなかった。

夢のような2日間が終わったのだ、できればまた続きを見たいと思う切にそう願う。

夢から覚めると否応なく現実が重くのしかかる、エクセルを前にして店の売り上げを記録していたのだが、はっきり言うと赤字もいいところだ。

現実逃避したいと思うのも皆さんにだったら判るだろう。

昨年買い替えたボイラーとエアコンが借金の元だがこの歳だとまだ仕事を引退というわけにも行かないし、年金暮らしにはまだ早い。

俺は日々仕事の毎日を続けているのだが、最近はこれが結構つらくなってきている。

ただ一つだけあの夢を見たことで変化したことがある、変化と言うかなんというか。

夢の中で少年に憑依し使用していた練気法(気功術)、夢が覚めた後で試しにやってみた。

そうしたら気功術はマジで使えたそれだけは驚いた、でも美容師で気功術使っても仕事じゃあまり使えないんだよね。

ハサミは気功を纏わせるとよく切れるようになった、これはマジでほんとう驚いた。(あはは)

他にも気功術を使い試してみたが、腕の力を強化してもシャンプーしたらお客様の毛が抜けちゃうだけだし、外を早く走れても何歩かはスピード出るけど60歳の心肺機能ではそうは続かない。

足の強化だけではなく心臓や血管の強化も必要になるとは…とほほ。

まあ気功術を使うと普段の生活は30代ぐらいにはできるがそれは一瞬だ、そして翌日無理に使われた筋肉が悲鳴を上げる。

やはり普段から体を鍛えておかないと夢のような使い方は出来ないというのが判った。

あの時代の体には気功術を効率よくエネルギーに変える遺伝子が組み込まれているって言うのも分かったよ。

でも気功術の内気功で体は元気そのもの、このまま鍛えれば100歳は軽く超えられる可能性があるのはうれしい出来事だ。

長生きするって事は仕事も長く続けないといけないって事なんだけどね。

俺は一生仕事を続けていくことになる、貧乏暇無しだよね。


それから1か月ぐらい経った月末の火曜日(休日)

美容室は火曜日が休みですほとんどの場合、地域によって少し違う場合も有るけど東京は火曜休みが多い。

今日も店のPCで来週から行うキャンペーンのチラシ作りをしていた。

え 休みじゃないじゃん?その通り貧乏美容室の経営者に休みなんかないさ、そんなもんさ弱小店舗の経営者なんてのはね。

気功術のおかげで少し元気になった老体に鞭打つように休日返上でチラシ作りだ、慣れない事をするってことはそれだけ脳みそを酷使するってことになるんだけどね。

まあボケ老人の予防効果はかなりあるとは思うけどさ、もっと楽に生きていきたいね。

1時間ほど頑張ったよチラシの文面を考えるさらに構図も、キャッチコピーも考えたよ、【美しい髪のあなたへ】とか【キャンペーン実施中】とかね、確かにあと少しで出来上がるところだったのだが…

瞼は無情にも重力には逆らえないようで、もう少しもう少しと眠気に抵抗してみたが、やはり数分でまたしても夢の世界へと旅立つことになった。


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