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れいん

頭の中がほわほわして、湯船でうっかり寝そうになって


結局何も考えることも現状把握も出来ずにお風呂から出た



髪を乾かし終わったエリカさんはベッドの上でテレビを見ながらくつろいでいた



お風呂に入って、また私服でベッドの上にというのは如何なものだろうということか


僕も同じバスローブに着替えたわけだけど


おかえりーとミネラルウォーターを手渡された


そのままソファに移動するのが面倒であって、特に意味は無い


僕もベッドに腰掛けてミネラルウォーターをあおった


火照った体と頭の中が少しばかりだけ冷えた


背を向け腰掛けてる僕にもたれ掛かってくるエリカさん


「ちょっ、落ちちゃいますよ」


「隅っこで腰掛けてるからだよ、上座ればいいのに」


ごもっとも


余りに端やソファばかり露骨に意識してると、なんか妙に意識して考えてるみたいだなぁと思い、なんてことはないって精一杯そんな雰囲気を出して自然にベッドに上がった


っていや、お風呂前のこと



駄目だ、あれはリセットして自然に



しぜ、、んに、エリカさんは座る僕の膝に体を預けてテレビをまた見始める



お行儀悪いけど、と言いながらプラ製のフードメニューを下敷きに灰皿を置いてタバコを吸う


僕も無言で吸う



2つの煙が1つになり、少しずつ見えなくなってゆく


煙草を消した時



僕の首にエリカさんの手が回った


浴室にあった


僕も使った同じシャンプー、トリートメントの匂い


同じはずなのに


全く違うものを使ったかのようないい香りが僕を包んだ


卒倒しそうなくらい目がチカチカした


口が動かない、言葉が出せない


いや、そもそも何を言えばいいのか


触れた肌は火照っていた



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