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れいん あふたーざ れいにー(中編その3)
すっかり飲みすぎてしまった
もう深夜3時
エリカさんは相当強いのだろうか、慣れてるのだろうか
僕の何倍も呑んでるけれど、酔いはしているものの元気一杯だ
夕間もエリカさんに付き合わされ飲んでいるがほろ酔い程度
「ふー、今から新規さんとか来たらちと辛いな、表の電気消してくる」
そう言うと夕間は表の看板の明かりを消しに行き、ドアに掛けてあるopenのプレートをcloseにひっくり返した
「あーラーメン食べたいなー」
俗に言う〆のラーメンだろうか
「パスタならあるけど流石にBarにラーメンはないよ」
夕間は笑いながら答えた
「食べ行くー?」
「俺はいいや、店片付けて帰るよ。こなた連れてって」
「ふーん、じゃいこっか此太くん。〆のラーメンは普段の3倍美味しいよー」
会計を済ませながらエリカさんは、イスからピョンと跳び跳ねるように降りると急かすように言った
「行ってこい行ってこい。夕方帰る前に飯食いに寄ってけよ。早めにあけとくから」
夕方?何言ってるんだ夕間
それを聞くより早く「此太くん早くー」と、エリカさんの催促の声がしたのでから返事で店を出た