表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第四章 砂漠のダンジョン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/332

第83話 砂漠のダンジョンの危険な罠

いつも感想や誤字脱字報告を頂きありがとうございます!

これからも感想やレビューをどしどしお待ちしてます!

 砂漠を越えた僕たちは上に行く階段、いやそもそもで言えば、これ階段というか魔法陣だけどね。


 どうやら中には階段の代わりにこういった魔法陣で移動する場合もあるようだね。


 さて、僕たちは魔法陣に乗っていよいよ第六階層に足を踏み入れたんだけど――


「グゥウゥゥウウウ」

「ガアァアアアアアア」

「オゴオォアアァアアッルウゥウ!」


 移動した部屋には大量の魔物がいました。全方位魔物だらけでした。


「なにこれ!? どうなってるの!」

「お、おいこりゃ、魔物の巣窟って奴じゃねぇか!」

「え? 魔物の巣窟って?」

「ダンジョンで見られるトラップの一つだ。床に仕掛けられていたり部屋そのものが魔物の巣窟だったという場合もあるが、とにかくやたらと沢山の魔物に囲まれるのが特徴なんだ」


 確かに話だけ聞いているとまさにこの状況はそれだね。


「だけど、階層が変わった途端に魔物の巣窟に出るなんて聞いたことないよ!」


 アローネが呻くように言った。今回は下の階からこの階へ移動した直後にこの状況だ。罠と言うよりは、なんというか上に来た相手を排除する気満々にも思える。


「くかか、人間風情がここまでこれたことだけは褒めてやろう」

 

 その時、天井から声が聞こえた。ここは五階層と違って石の壁や天井に囲まれた空間だ。その天井には大きな目玉に触手が生えたような魔物がいた。


『ケケッ、イビルアイズか。しかし普通はここまで流暢には喋らないがな』


 カセが天井の魔物について教えてくれる。


「ふん。私をただのイビルアイズだと思ったら間違いだ大間抜けめ。まぁいい。どちらにせよ貴様らはここで終わりだ。偉大なる王の元へなどいかせはせん。この先を進みたければここにいる魔物全てを倒す必要がある。もっとも今ここには総数千体の魔物がいるのだがな。グハハハハッ!」

「せ、千だって?」

「ンゴォォオオオォ!」

「スーーーー!?」


 ラクもスーも驚いている。当然だ。見たところ途中で戦ったマミーやパワーエレファントを含めた数多の魔物が勢揃いしている。


 これを全部相手にするのか……逃げ道はない。やるしかないんだ。


「皆、陣形を組んで! とにかく全員一丸となって乗り切ろう!」

「乗り切る? 馬鹿をいえ。お前らの運命は決まっている。死あるのみだ! さぁやれそいつらを全員殺してしまえ!」

「「「「「「「「「グォォオォォォォォォオオォオォオオォオオ」」」」」」」」」」


 ダンジョン全体を揺らすほどの鬨の声が上がった。そして一斉にこちらに向けて魔物の群れが攻め込んでくる――


「ふん。いくら数を揃えようが烏合の衆には変わらぬであろう。その程度で我が王に手出ししようとは、この無礼者共がぁあああ!」


 だけど、フィーが前に出たその瞬間、猛烈な灼熱と全てを吹き飛ばすほどの業風が吹き荒れ、その場にいた千体の魔物が消し炭となりそしてあっというまに風化した。


「て、おいおい瞬殺かよ!」

「あれだけの魔物を……ははっ、やっぱり神獣はスケールが違いすぎるねぇ」

「だ、だけど助かったぜ。流石に今回は死を覚悟したからな……」


 冒険者の三人が目を丸くさせて佇むフィーを見ていた。一方でモルジアやイシスは言葉を失っているようでもあるけど。


「ば、馬鹿な、たかが人間にこんな――ぐぇっ!」


 さっきまで天井にいたイビルアイズはフィーの魔法によって地面に横たわっていた。


 するとフィーがつかつかと近づいていってイビルアイズを踏みつけグリグリと踏みにじったんだ。


「このスフィンクスが認めた愛しの王に仇をなすとは、貴様ごとき三下の魔物がいい度胸よのう」

 

 フィーの言葉にイビルアイズの大きな目が更に大きく見開かれた。


「ス、スフィンクスだと! 馬鹿な!? 何故貴女程の方が下らない人間などに、全てを失うまで気づきもしない欲にまみれた愚かな人間に」

「黙れ」


 そしてフィーがイビルアイズを踏み潰した。すると正面の壁が開き、上に向かう階段が現れたよ。


「王よ露払いは済んだぞえ。こんなところで余計な体力を使わせるわけにはいかぬからのう」

「うん。ありがとうフィー」

「いやはや、流石スフィンクスといったところですな」


 僕がお礼を言うとフィーがニッコリと微笑んだ。

 アインも感心しているよ。

 

「まぁ、お兄様の為に役立ったことは確かですの。もっともお兄様であればこれぐらい余裕で出来ますの」

「フィーてばもう。やるなら早めに言っておいてください。少しびっくりしちゃいました。でも、確かにフィーのおかげで助かったね。ありがとう」

「ンゴッ! ンゴッ!」


 フィーが戻ってくると、モルジアとイシスもいつもの感じで迎えていたよ。あの魔法で少しは驚いたみたいだけど、フィーはフィーだもんね。


「……ふふ、やはり王の周りにはそれ相応の仲間が揃うものよのう」

 

 フィーがどこか安心したような笑みを零した。なんだかんだでダンジョン攻略で結束が強まった気はするね。


「宝箱が出てるな」


 サーチが指をさした方向を見ると確かに宝箱が出てきていた。中身を確認すると、一本の槍が入っていたよ。


「この中だとアインに丁度良さそうだね」

「いや、しかし我には王から賜りしこの槍があるゆえ!」


 アインが槍を地面に立てながら言った。あぁ、確かにアインの今の槍は僕が魔法で作ったものだね。


「でも、宝箱で手に入った槍の方が強いかもしれないよ」

「いや、しかし――」

 

 折角だからアインに持ってもらおうと思ったけど、アインは難色を示していた。僕がつくってあげた槍を大事にしてくれているのは嬉しいけどね。


「ホルス。ここは――」


 するとイシスが僕に耳打ちしてきたけど、あ、そうか。


「うん、なら」


 僕は宝箱から槍を取り出し、そしてアインに差し出した。


「この槍はアインに贈るよ」

「え! 王から我に? ありがたき幸せ!」


 結局僕から直接手渡すとアインは嬉しそうに受け取ってくれた。


「おお、この槍、伸縮自在ですぞ! このような貴重な物を賜るとは、このアイン、一生涯大切に使わせてもらいますぞ!」


 槍を構えてアインが張り切ってくれた。やっぱりただの槍じゃなかったみたいだね。


 うん、喜んでくれたなら何よりだよ。凄く似合っているしね。


 こうして第六階層も攻略し僕たちは更に上を目指す。どうやらこのダンジョンもそろそろ終わりが見えてきてるようだけどね――

ここまでお読み頂きありがとうございます!

少しでも気に入って貰えたならこの下の★で評価頂けると嬉しく思います!

ブックマークがまだだったな~という方がいましたらこの機会に是非!

そして評価とブックマークをしてくれた皆様本当にありがとうございます!皆様の応援あってこそ励みになり執筆意欲に繋がっております!

それでは明日もまた更新頑張ってまいります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ