第70話 砂漠の国に名前をつけよう!
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ひょんなことから国の名前を決めることになった。
でも僕の頭じゃ中々いい名前が思いつかない。う~ん。名前って結構難しいよね。
「皆はどうかな? なにかあるかな?」
中々思いつかないから何となく聞いてみた。するとドスンドスンと肩にラビアを乗せたジャックがやってきたね。
「話は聞かせて貰っただ! おら、それなら王様の名前を国にするといいと思うだ!」
「ホルス王国! うんぴったりだと思う!」
ジャックとラビアが嬉しそうに言ってきたけど、自分の名前が国になるというのもやっぱりちょっと……
「それは一度は私も考えましたの。でも、駄目ですの」
「な、なんでだべ?」
「よく考えますの。これからは国の名前はそのまま家名ともなりますの。私は一向に構いませんの。寧ろ幸せですの。ですが、それだとお兄様がホルス・ホルスになってしまいますの!」
ビシッと指を突きつけてモルジアが言ったね。家名……確かに僕はもう帝国での家名も捨てたし、ここに国を作ったらそのまま新しい家名にもなるのか。だったら確かにちょっと微妙かな……
「それならホルスホルスをちょっと変えてホルホルはどう!」
今度は猫耳少女のグレテルがやってきて言い放った。
「勿論却下ですの!」
「そんな~」
グレテルがガーンといった顔を見せた。ごめんね。僕もそれはちょっと微妙かなって……
「イシスは何か思いつくのある?」
「え? わ、私!?」
「うん。どうかな?」
何となく近くにいたイシスにも聞いてみた。こういう時は皆の意見を聞いてみてもいいよね。
「ふむ、折角王がこうして聞いているのだから、どうであるか小娘壱号」
フィーが問うと、顎を押さえてイシスも考え始めたよ。
「えっと。そうね……あ、なら」
イシスがポンっと手を叩いて顔を上げた。
「こんなのどうかな? ジークジ――」
「却下ですの!」
イシスが言おうとしたら即座にモルジアが反応したよ!
「うぅ、まだ全部言ってないのに……」
「言わなくてもいいですの。嫌な予感しかしませんの。敢えて言おう却下ですの」
イシスがちょっとしょげちゃったよ。敢えて言う必要あったのかな?
「ス~スー! スー!」
すると僕の肩の上で立ち上がってスーが何かをアピールし始めたよ。
「スーはなんと言ってますの?」
「えっと、多分はスーは国の名前はスーがいいと言ってると思うんだ」
「それは貴方の名前ですの! 却下ですの!」
「スゥ~……」
スーもちょっとしょげちゃった。頭を撫でてあげたらすぐにご機嫌になったけどね。
「はっはっは! 国の名前であるか。それなら我はキングを推すぞ!」
「それは何か違うと思いますの却下ですの」
「そんな!?」
アインの意見も却下されたよ。でもごめんね。僕もキングはあまり……
「えっと、私はパンケーキがいいと思う!」
「勿論却下ですの」
「何で!」
メルも名前を考えてくれたけどモルジアの目は厳しい。
「そもそもどうしてパンケーキですの?」
「蜜に合うよね?」
「それはただ貴方が食べたいだけのものですの!」
でも確かに蜜を塗ったパンケーキは美味しいよねぇ。
「ンゴ! ンゴッ! ンゴッ!」
「嫌な予感しかしませんけど、ラクはなんと言ってますの?」
「えっと、多分国の名前をンゴにしようって」
「駄目ですの! それだとお兄様は今後、ホルス・ンゴと名乗らないといけませんの! ありえませんの!」
「ンゴ~……」
ラクもしょげちゃったよ! あ、うん。でもそれはね。とりあえず撫でてあげたらラクもご機嫌になったよ。
「小娘弐号よ。さっきから却下ばっかり言っておるがのう。弐号は何かないのであるか?」
「そうだよ。皆が言ったのだしね」
フィーがモルジアに聞き、そしてイシスもそれに同調した。たしかにまだモルジアの考えた名前は聞いていなかったね。
「ふふふ、よくぞ聞いてくれましたですの!」
すると皆に聞かれたモルジアが自信を覗かせたよ! 待ってましたと言わんばかりだ。
「これは期待してよさそうですな」
「一体どんな名前なのかなぁ?」
皆の期待もふくらんだよ。そして皆が興味津々でモルジアの回答を待った。
「私が考えた名前は――サスオニですの!」
「「「「「「「「「「却下!」」」」」」」」」」
「何故ですの!」
うん。満場一致で否決されたね。即答だったね。
「どうしてですの! 流石お兄様を端的に現した、とても良い名前ですのに!」
モルジア――それはそれで聞いていてとても恥ずかしい気がしてくるよ……
『ケケッ、俺の名前にカセなんてつけたこいつに期待するのが間違いってもんだろ』
カセが愚痴るように言っていた。その割に今では気に入ってそうなんだけどね。
「フィーはどうかな?」
今度はフィーにも聞いてみた。今は人の姿だけど、元は神獣のスフィンクスだ。何かいい名前を考えてくれるかも。
「そうであるな……実は妾も提案したい名前があってのう」
「本当? ならちょうど良かったね」
そしてフィーが僕に向けて優しく微笑んでくれてから、名前を口にする。
「バラムドーラ――どうであるか?」
「バラムドーラ……」
フィーの言った言葉を復唱する。何故かスッと胸の中に入り込んできたようなそんな気がした。
「うん、いいと思うよバラムドーラ! 皆もどうかな?」
「……悔しいけどいいと思いますの」
「うん! 私もいいと思う!」
「ふむ、キングも捨てがたかったが、良いと思います王よ!」
うん、どうやら皆納得してくれたようだね。
「それなら決まりだね。今日からこの国はバラムドーラだよ!」
そしてこの日から僕はホルス・バラムドーラを名乗ることになった。国の名前も決まったし何かいよいよ動き出したって気がしてきたね――
国の名前が決まりました!
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