第64話 砂漠で、国?
いつも感想や誤字脱字報告を頂きありがとうございます!
トヌーラの名前の間違いも多く修正して頂きました。
トヌーラトヌーラと意識すればするほど何故かトルーサがでてくるといった状況に!正しいのはトヌーラですがお見苦しい真似を致しました。修正頂いた皆様にこの場を借りてお礼申し上げますありがとうございました。
その他様々な感想も頂いております。現在個別の返信は控えさせて頂いておりますが全て目を通しております。本当にありがとうございます!
これからも感想やレビューをどしどしお待ちしてます!
フィーは一体どこにいったのかな? と不思議に思っていたら、暫くして戻ってきたよ。
「トヌーラのことなら心配いらぬぞ。ここは死の砂漠だからのう。たった一人で生き残れるわけがないのだ」
そしてフィーがそう教えてくれた。確かに言われてみれば過酷な砂漠だ。たった一人で乗り越えられる程甘くはないだろうね。
「そうだね。とりあえずトヌーラのことは置いておいて戻ろうか」
「お、おらたちもいいだか?」
「勿論だよ。今後については後で考えるとして、よければ皆で来てよ。スイムさん達もどうですか?」
僕がそう尋ねると、スイムさんはびっくりした様子で口を開いた。
「我々もいいのか?」
「勿論ですよ。スイムさんには助けてもらったし。それに他の冒険者さんのこともできれば教えてくれると嬉しいです」
そう答えると、スイムさんの仲間の魔法使いさんもざわめき出す。
「坊や、もしかして他の冒険者も連れて行くのかい?」
水の魔法使いの一人がそう聞いてきた。だから僕も自分の考えを伝える。
「はい。このままここで放置というわけにもいきませんから。勿論とりあえず動きは封じさせて貰うけど」
そこまで伝えるとスイムさんが顎に手を添えて、じっと僕を見ながら思い切ったように語りかけてきた。
「その、確かに最終的には協力する形になったが、我々は一度は君たちの命さえ狙ったのだぞ。それなのに本当にいいのか?」
申し訳なさげに聞いてくる。一度は攻撃を仕掛けてきたからそれを気に病んでいるのかも知れないね。
「それはもう終わったことだし、スイムさん達にはスイムさん達の事情があったのだから、そうだね、うん。それもお互い水に流しませんか?」
だから少しでも気が楽になればと思い、そう提案させてもらった。スイムさんが目をパチクリさせる。
「水に、水にか、くくっ、あ~はっは! なるほどなるほど」
するとスイムさんが大口を開けて笑い出した。そしてひとしきり笑った後、すっと瞼を閉じて呟く。
「あのトヌーラじゃ勝てないわけだ……」
そしてスイムさんが頭を下げてお願いの言葉を口にする。
「ではお言葉に甘えて我々も同行させていただいても宜しいか?」
「はい! 勿論!」
こうして僕たちは他の冒険者も纏めて城に連れて行くことを決めた。洞窟の外に出ると冷たい風が頬を打つ。
「もう外は暗いですわね」
「だいぶ冷え込んでそうですな。我はこの程度平気ですがね!」
アインがドンっと胸を叩いて大丈夫だとアピールした。
だけどアインは大丈夫でも、他の冒険者とかはそうもいかないよね。
だから僕は今思いついた魔法を試した。
「砂魔法・砂道穴」
魔法を行使すると城までの道のりに砂のトンネルを伸ばすことが出来た。
「な、なんか凄いのが出来ただぁ」
「うん。砂のトンネルだよ。これで寒さはしのげる筈」
トンネルが冷たい空気も遮断してくれるしね。
そして僕たちは砂の波にのってトンネルを使って城まで移動した。
「こんな移動方法があるのか……」
「お兄様の砂の波は最初は皆さん驚かれますの」
「砂の波だけじゃなくて、砂魔法そのものが凄いと思うわ」
「確かになぁ」
口々に僕の魔法が褒められていてちょっと照れくさい。
さて、こうしてオアシスまで到着した僕たちだったけど、そこでも城が凄いとか色々と驚かれたよ。
とは言え時間が時間だったし皆も疲れていたからね。食事を摂ってもらった後はすぐに皆眠りについた。僕も泥のように眠ったよ――
「しかし、日が昇ってから見ると、更に壮観だなこれは」
朝、起きると外にスイムさんが立っていて砂の城を見上げながら感嘆のセリフを口にしていた。
「そう言って貰えるなら光栄です」
「これはホルス殿。一時は敵対していたというのにこのような立派な城に寝床まで用意してもらいありがとうございます」
スイムさんがまた頭を下げてお礼を言ってくれた。
「そんな、もう本当気にしなくていいので」
スイムさんが頭を上げ、フッ、と口元を緩めた。
ダンディーな人だなぁ。大人の男性って感じだ。
「しかしこのような城を持ち、オアシスまで……そのような相手とつゆ知らず本当に失礼な真似をしてしまった。それなのにこのような温情を与えて頂き感謝しますホルス王」
「え? いやいや! 王だなんて僕はそんな大層な人間じゃないので!」
慌てて手を振ってその言葉を否定した。すると、ふむ、とスイムさんが小首を傾げる。
「しかし、ここは国なのだろう?」
「違います違います!」
僕は続けて否定した。すると目の前でスイムさんが顎に指を添えて一考し言った。
「しかしそれは些か勿体ないですな。貴方は既に一城の主だ。しかもオアシスまで手にしあれだけの資源があるのだから、この際本気で国造りを考えてみてもいいのではないか?」
スイムさんが助言するように僕に伝えてくる。でも、国造りなんて大それた真似は流石にねぇ……
国造り……始まるか!?
ここまでお読み頂きありがとうございます!
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そして評価もブックマークもすでにしたよ~という皆様、本当にありがとうございます!皆様のお力添えがあったからこそここまで頑張って更新できています!
それでは本日も後1話更新できればと思いますので!




