第56話 砂漠でお仕置き?
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何か凄く偉そうな態度の男が宝石を奪うとか言い出したよ。
う~ん、僕もここが自分の物とは堂々とは言えない気もするけど、後からやってきて仲間の蟻達を散々傷つけたこの男に言われるのはちょっとね。
「何だこの豚は? 随分と頭の悪そうな豚が、頭の悪そうなことを言っておるぞ」
「な、豚だと! このトヌーラ様に向かって、むぅ!」
流石フィー。言動に全く遠慮がないね。言われた方、やっぱりあいつがトヌーラなんだね。
そしてトヌーラの目が何かフィーに釘付けになっていた。そして気持ちの悪い笑みを浮かべる。
「ほうほう、こんな砂漠にお前みたいな美味そうな女がいたとはな。フフッ、それに、お前以外にもよく見ると、これはこれはそっちのは見た目幼い割にその大きな胸よ。枷を嵌めたのは奴隷か? そっちもまだ若そうだが悪くはないな。奥の女も良い良い。男を知らなさそうな生娘って感じがたまらん! ふん、もう一人は亜人か。見た目は悪くないがそうだな。鎖につなげてペットにしてやってもいいか」
な、なにこの人? 急に皆の事を品定めするように見てきて、とんでもないことを口走ってるよ。
「最低ですの」
「うぅ、気持ち悪いよぉ」
「下品です! 最低です!」
「にゃん、噂通り差別意識全開の不快で穢らわしい男にゃん」
皆からも不評を買ってるよ。あの言い方なら仕方ないね。
「皆のことを変な目で見るのはやめてください!」
「何だと? 小生意気なガキが!」
「我が主に向かってなんと無礼な!」
「ふん、一丁前に騎士などつけておるのか。む、さては貴様が……はは、なるほどどうりで頭の悪そうな顔をしておるわい。おいそこの美味そうな女。こんなのに付き合ってもいいことなぞないぞ。私の下へ来い可愛がってやる」
な、初対面からとんでもなく失礼な人だよ! またフィーに粘っこい瞳を向けてるし!
「やれやれ、愚かにも程があるのう。まさかこの妾に向かって美味そうとは。そもそも妾を好きにして良いのは妾が認めた王にして主のみ」
フィーが前に出てトヌーラに言い放つ。それが僕のことだと思うと、何か逆に恐れ多い。
「何だ、わかってるではないか。ふむ、お前に相応しい主にして王。まさに私のことだな」
「妾は豚に仕える気などないわ」
「ぶ、豚だと!」
トヌーラが地団駄を踏んだ。豚と言われて悔しいのだろうか。
「くそ、貴様後悔するぞ! 折角ダイヤモンドの砂を手に入れて機嫌がいいと言うのに!」
「それこそ愚か者の証明であるぞ。貴様らは人の分際で文字も読めんのか?」
「文字だと?」
フィーの指摘にトヌーラが目を白黒させた。
「ダイヤモンドの砂があるところも含めて、この辺り一帯の資源は我が主の所有物であり手を出す者には罰を与えると警告しておいた筈であるぞ」
「警告、ふん、何かと思えばあの落書きのことか。それなら何かね? お前のような美女がスフィンクスだとでも言うのか?」
「そうであるぞ」
トヌーラの問いかけにフィーがあっさりと認めた。確かに事実だからね。
「ぷっ、おい聞いたかお前たち! この女がスフィンクスだそうな! これはいい! ならお前が罰とやらを与えてくれるのか? それは楽しみだ! 一体どんな罰を――」
――ズシャッ!
「これで満足かのう?」
フィーが腕を撫でるように振る。
すると笑いながらフィーに人差し指を突きつけていたトヌーラの腕が飛んだ。
それを認めてフィーが満足気に微笑んでいる。や、やっぱり怒ると容赦ないねフィーは。
「へ? ひ、ひぎいいいいやぁああぁあああぁああああ! 私の、偉大なる私の右腕がぁああああああ!」
ガクンっと膝が折れ、転がったトヌーラが切断された腕を抑えながら悲鳴を上げた。かなり痛そうだけど……
「全く大げさな豚よのう。しっかり加減したというのに」
「加減してあれなんだ……」
「加減しなかったらどうなるですの? でもスッとしましたわ」
『ゲスな人間の悲鳴は心地いいなおい』
「ざまぁないにゃん」
うん。うちの女性陣は逞しい……腕を切られたトヌーラを見てもわりと平気そうだし、自業自得と思ってるみたい。間違いでもないかもだけど。
「貴様! 何をしたのかわかっているのか!」
トヌーラの近くにいた男が叫んだ。凄く厳つい顔をした男だ。
「ふん、その言葉そっくりそのまま返してやろうぞ。お前らこそ、どこで何をしているのかわかっておるのか?」
「ぐっ、な、なんだこの圧は!」
「お、おいおいオルトロスが怯えてるぞ」
「クゥウウウン……」
オルトロス、あの強そうな赤い獣がそうなんだ。でも、見た目と裏腹に凄く怯えてそうなんだけど……
「お、お前らさっさとそいつらを何とかしろ! ただし女は生け捕りだ! この私の腕を切ったんだ! 糞が! 死ぬより辛い目にあわせてくれる!」
膝立ちになったトヌーラが青い顔で仲間に訴えた。仲間の顔つきも変わっていく。
「ジャーーーーーーーーック! リュックにハイポーションが入っていただろう! さっさと持ってこい! ラビアは腕だ! 私の腕を回収しろ!」
「は、はい、おら、もってぎますぅ!」
「は、はい……」
するとあのトヌーラが叫ぶと同時に、す、凄い大きな人が動き出したよ。そして女の子、両方とも首輪をしている。
そういえば、大きな人が蟻さんにポーションを掛けてくれたって言っていたっけ。もしかしてあのジャックと呼ばれてる大きな人?
あの首輪は奴隷の首輪だと思う。だとしたら奴隷として無理やり言うことを聞かされているのかも知れない。
「ハイポーションまで持ってきてるあたりは、豪商だけあるにゃん」
「それは凄いものなのですかな?」
ペルシアのセリフにアインが反応している。
「かなり高価な薬にゃん。ハイポーションなら切れた腕もくっつくにゃん」
「ふむ、ならもっと刻めばよかったかのう」
ペルシアの説明を聞いてフィーが何か怖いこと言ってるよ!
「早く、腕と薬を、ぐうぉおお! 痛いぃいい! 糞がぁあぁあ! そこの水しか能のない役立たずの塵魔法使いども! 少しは役に立て! そいつらを倒しやがれぇええ!」
苦しそうな声を上げながら、トヌーラが命令した先には青いローブを纏った五人の男女がいた。
杖も持ってるし、魔法使いで水……何か凄い罵倒を受けていた気がするけど、多分さっき途中で水の魔法を使ってきたのは彼らなのだろう。
そして一人の男性が前に出て杖を掲げる。
「や、やめてください! 僕たちは出来れば戦闘はしたくないんです!」
彼らに訴えた。お金で雇われて仕方なくやってるだけなら、考え直して欲しい。
「大体あんなことを言われて悔しくないですの? それにお兄様には水の魔法なんて通じませんですの!」
強気なモルジアが魔法使いたちに向けて言い放った。な、何か挑発めいた台詞になってるような。
「ふん、何を甘いことを。おい、お前らも使えないとは言え足止めぐらい出来るだろう。おとなしく援護だけしておけ。後は俺たちがやる」
「オルトロス、いつまで震えてんだ! 相手はただの女だろうしっかりしろ!」
トヌーラと一緒にいた男二人がこっちを睨んできている。この二人と、魔法使い合わせて七人……もし本当に戦闘が始まるなら彼らが相手ってことになるんだね。後は大きな人もいるけど、あの人は蟻さんを助けてくれたから出来れば戦いたくないな……
「……ふっ、役立たずで使えないか――」
僕たちが身構えていると、魔法使いたちの中で一番年長者っぽい人が杖を下げて薄い笑みを浮かべた。
自嘲っぽい言動にも思える。
「そうだな。お前たちの言うとおりだ。私達はどうやら役に立てそうもない。だから依頼は放棄だ。後はそっちで勝手にするがいい」
すると水の魔法使いが、そう宣言してくれた。これって、戦いには参加しないってことだよね?
間もなく!
目標の総合評価50000PTまで残り2000と少し!
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・トヌーラにもっと罰を!
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