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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第三章 砂漠の交流編

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第54話 砂漠で水対策

いつも感想や誤字脱字報告を頂きありがとうございます!

これからも感想やレビューをどしどしお待ちしてます!

 スイムの計算は外れ、濃度を高めた塩水でも、正面の鉄の壁が崩れることはなかった。


 そしてスイムが疑問に思っていた直後、壁が膨張し穴を塞ぐまでに広がった。


(壁を広げた? 何故、さては、壁の耐久力に限界が来ているのか!)


 スイムはそう判断した。今の大きさだと壁が壊れると判断した、そうに違いないと。


 ということはもしかしたら一見すると気づけないだけでしっかり塩水の効果は出ているのかも知れない。


 ならば押し切るのみだ! とスイムの放つ水の量と圧が更に増幅された。


「このまま壁ごと押し流す!」


 加速する塩の波。こうすればきっと、だがその時後ろの魔法使いから声が上がる。


「スイム駄目だ! 足元を見ろ!」


 足元? とスイムが見る。そこで気がついた。水かさが増していることに。


「おい! 踝まで水が来てるぞ!」

「どうなってんだこれ!」


 スイム達の後ろからもそんな声が聞こえてきた。


「どういうことだ? ハッ! まさか!」


 そこでスイムは気がついた。相手の作った壁が洞窟の穴を完全に防いでいることに。


 当然そうなれば水を放流し続けている以上、狭い洞窟内ではすぐに水量が増えていく。


「くっ!」

 

 うめき声を上げ、スイムは魔法を止めた。途端に後ろから呆れと文句の声が波のように押し寄せてきた。


「何やってんだ馬鹿!」

「全く何が砂には水だ」

「使い物にならないわね。いいからどいてよ!」

「これだから水は使えねぇな」


 そして後ろから見ていた冒険者達が前に出て更に言う。


「お前らはもういいから、失敗したと伝えに戻れよ」

「報酬は無しね」


 他の冒険者にそしられ蔑まれた。元々報酬にこだわりはなかったが、失敗したのは事実。口惜しくもあったがスイムは仲間と一緒に下がっていった。


「トヌーラに何を言われるか……」

「仕方ないさ……」


 仲間の表情も暗い。これであの連中がもし討ち取ったりしたら飛んだ赤っ恥だと思ったが、しばらく進んだ後、バチバチッ! とすさまじい音が聞こえ直後残った連中の悲鳴もスイム達の耳に届いた。






◇◆◇


 僕たちは洞窟を奥に向けて進んでいた。蟻達が傷ついていたから見つける度にイシスが治してあげていた。


 それにしても一匹も亡くなった蟻がいなかったことだけが幸いだったね。それでも傷つけたのは許せないけど。


「アギィアギィ!」


 すると傷ついた蟻の中でも比較的元気だった蟻がアインに何かを訴えてきた。それをふむふむとアインが聞いていた。


「主殿。意外なことですが、この兵は先にいる連中の一人に助けられたそうです。かなり危なかったところをポーションを掛けてもらって助かったと」


 アインが僕に教えてくれた。それにしてもポーションか……掛けるか飲むだけで外傷ならある程度治してしまうと言われている魔法薬だ。


 ただ、それだけの効果がある薬だけに結構貴重で、高位の錬金術師と呼ばれる人でないと作れないとされている。


 そんな貴重なポーションを掛けてくれるなんてね。


「どんな人だったの?」

「それが山のように大きな人間だったと」


 山のように? そんな人がいるんだ。そういえば表の冒険者が巨人もいると教えてくれたような……とにかく僕は蟻達の情報を心に刻むことにした。


 それから更に進むと向こうからこっちに向けて波が向かってきた。さっき聞いた水属性持ちか!


「砂魔法・砂合壁!」


 魔法を行使し水を防いだ。途中から随分としょっぱい水にも変わっていた。


「きっと塩水で壁を腐食しようと考えてるにゃん」


 ペルシアがそう教えてくれた。これがただの砂鉄の壁だったら塩水の効果で崩れていたかもしれない。


 でもこの壁が砂鉄と砂金を組み合わせた物だ。腐食することはない。ペルシアにアドバイスを受けていたことが早速役立ったよ。


 さて、前の方に誰かいるのはわかっていたから、このまま諦めて戦闘を止めてほしいと訴えたけど聞いてはくれなかった。


 結局あきらめてはくれなかったようだから、僕は洞窟を塞ぐように壁を広げた。


 こうしておけば向こう側の水かさが増すし冒険者は諦めるだろうね。


「おい! 踝まで水が来てるぞ!」

「どうなってんだこれ!」


 そして向こう側にいる冒険者の声が聞こえてきた。うん、どうやら作戦は上手く言ったようだね。


 その後、何か文句みたいな声が聞こえてきた。かと思えばその直後、壁の向こう側から激しい爆発音が聞こえてきた。

 

「キャッ! なんですの?」

「ま、魔法かな?」

「ふむ、派手であるな」

「だ、大丈夫にゃん?」


 爆発が起きたことでフィー以外は不安そうにしていた。フィーは流石に全く動じてないけどね。


「大丈夫! これぐらいなら!」


 僕が皆を安心させようと言った直後また爆発。


 ただそれは僕が作った壁ではなく、その横の壁面に集中した。かと思えば洞窟の左右の壁が崩れる。


 この隙間からなにかするつも、あれ? 何か急に頭が……


「い、いけないにゃん! このままじゃ酸欠になるにゃん!」

「なんだと? どういうことだ小娘猫号?」


 フィーが聞く、するとペルシアが説明してくれた。


「奴らきっと火薬を使ったにゃん! 火薬で爆発すると酸素を奪うにゃん!」

「でも、それなら向こうだって空気が足りないです、の」


 モルジアが謂った。確かに、そしてモルジアの声も弱々しくなってきた。


「きっと魔法の火薬、にゃ、ん。それで、範囲内の酸素を奪って真空状態にしたにゃん。壁を爆発で穴を開ければ一気にこっちの酸素が持って、かれる、にゃん……」


 ペルシアの声にも力がなくなってきた。駄目だ、頭が回らな、う。


「主殿、われわれ、も」

「ふらふら、だよ~」


 ま、まずいよこのままだと。


「私に任せて! 生命魔法!」

 

 するとイシスが声を張り上げた。途端にすっと頭が楽になった。


「にゃん、治ったにゃん!」

「私も眠気がとれましたの!」

「うむ、我ももう大丈夫であるぞ」

「私もだよ~」


 他の皆も平気そうだ。でも、どうして?


「うん。良かった私の生命魔法で酸素の生命力を回復させたんだ!」

あと少し!

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・砂魔法の活躍が楽しみ!

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それではここまでお読み頂きありがとうございます。本日は夕方頃もう1話更新します!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 砂魔法と水魔法、そして火薬。様々な多様なアイデアによる戦いがみごとです。
[気になる点] 酸素が生物だったら水素とか元素記号に表されるものがみんな生き物になると思うんだが。ついでに言うとo2とかもいきものに? まぁこの世界では生き物なのですという設定ならもういいです。
[一言] 酸素の生命力とは一体・・・ウゴゴゴゴゴ
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