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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第一章 砂漠に追放された編

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第4話 砂漠で自己紹介

 ベッドで横になっている少女に分ける前に、ちょっと舐めてみたけど、蟻達がくれたのはやっぱり蜂蜜だった。て、この場合蜂じゃないから蟻蜜になるのかな? とにかく頂いたこれは上品な甘さでとても美味しかった。蜜は栄養も豊富だし体力を回復させるのにもってこいだ。


 僕は砂でスプーンを作り、蜜を口から流し込んであげた。それを少しずつ繰り返していく。


「ンゴォ……」

「心配だよね。でも、しっかり蜜を摂ってくれているからきっと大丈夫さ」


 そして僕は日が暮れるまで蟻蜜を与え、気がつくと眠ってしまった――





「あ、あの――」


 ん、あれ? 何か人の声――あ! そうだ! 

 僕が頭を上げると、そこには上半身を起こしたあの女の子の姿。


「良かった! 気がついたんだね!」

「は、はい。その、助けて頂きありがとうございます!」


 僕が喜んでいると女の子はペコペコと頭を下げてお礼を言ってきた。


「そんなのいいよ気にしないで」

「ンゴォ~」

「あ、ラクも無事だったのね。ふふ、よしよし」


 そしてラクダも頭を寄せて彼女が気がついたのを喜んでいた。どうやらラクがこのラクダの名前のようだね。


「あの、私はイシスといいます」

「僕はホルスだよ。よろしくね」

「は、はい! 宜しくお願いします!」

 

 改めて互いに自己紹介をした。それにしてもイシスか、いい名前だな。

 

 それにしても、今はフードも捲ってるけど、改めて見ると本当綺麗だな。肩下まで伸びている美しい銀髪に水のように透き通った青い瞳。


 何かこう、どことなく気品も感じられるんだよね。こんな子がどうして砂漠で行き倒れていたんだろう?


「あの、ところでここは?」

「あ、そうか。え~とねこれは砂漠に建てた砂の城なんだ」

「え! 砂で出来た城なんですか!?」


 イシスが驚く。砂で出来たと聞けばやっぱりそうなるのかな。強度とか心配だろうし。


「うん、僕が魔法で作ったんだ。あ、でも頑丈には作ってるから心配しないでね」

「いえ、助けてもらった御方を疑うようなことは。でもこのベッドも砂……ものすごい魔法使いなんですね」

「いやいや! そんなことないよ! 元々は使えない魔法使いと思われていたし」


 それで国から追放されちゃったしね僕。


「えぇ! いやいや絶対そんなことないですよ! 少なくとも私は砂でここまで出来る魔法使いを知りません!」

「そ、そうかな?」

「はい!」


 助けてもらったという思いからかな? ちょっと過大評価な気もしないでもないけど、でもこうやって評価してもらえるのはちょっとうれしいね。


「あの、それでどうしてあんなところで行き倒れに?」

「あ、その――」


 イシスが言葉をつまらせた。これは聞いちゃいけないことを聞いたかな?


「ごめんね変なことを聞いて。ちょっと不躾だったよね。話したくないなら無理して話さなくても大丈夫だから」

「あ、いえ。ただ詳しくはまだお話出来ませんが、実は国を追われてしまって」

「え! そうなの!」


 僕が思わず反応するとイシスが目を白黒させた。いけない、つい境遇が重なった気がして大きな声出しちゃった。


「その、何かごめんね。実は僕も似たようなものだから」

「え! そうなのですか? あ、もしかして、だからここで?」

「うん。最初はどうしようかと思ったけど砂属性が役立ったよ」

「砂属性――それはかなり珍しいですよね?」

「うん。でも砂がないと使えないから三行半を突きつけられちゃったんだ」

「そんなの酷い! 見る目がなさすぎます! こんなに優しいのに!」


 イシスがまるで自分のことのように怒ってくれた。いい子だよねこの子。


「ところで、イシスさんはこの後どうするの?」

「え、その――」


 イシスが目を逸し、困ったような顔を見せた。国を追われたと言っていたし、きっと行くところがないんだろうな。


「もしよかったら好きなだけここにいてくれてもいいよ。その、砂ばかりだけどね」


 後頭部を擦りつつ、イシスに伝えると、彼女の目が見開かれた。


「いいの、ですか?」

「うん。僕も一人よりは誰かがいてくれたほうが寂しくないしね。イシスさんいい人そうだし」

「そんな、でも、嬉しいです。お言葉に甘えても?」

「勿論さ!」

「ンゴゥ」

「うん。勿論ラクも大歓迎だよ」

「ンゴッ! ンゴォ~ンゴォ~」


 ラクが頭を擦り付けてきた。一緒にいられるのが嬉しいみたいだね。頭を撫でてあげたらとてもうれしそうだったよ。


 何はともあれ、これで僕の城に新しい住人が増えたんだ。





「わぁ~凄く美味しい」


 蟻蜜で元気を取り戻した後、僕は保存しておいた肉を焼いて上げることにした。

 

 それを一口食べてイシスが幸せそうにしている。


「本当? 良かった。肉だけじゃ味気ないと思って蜜に漬けてみたけど正解だったね」


 そう折角だから蜜に漬けたんだ。蟻蜜のおかげで肉も柔らかくなったし正解だったなと思う。味もいい感じに付いてるし。


 そして食事を取った後は泉に向かった。綺麗な水、とイシスも喜んでくれたよ。


「後はもう少し植物が育ってくれたら緑も増えそうなんだけどな」

「植物ですか?」

「うん。まぁそう簡単にはいかないよね」


 流石に数日で伸びることもないだろうから、ある程度は気長に待つ必要があるかなと思う。


「その、もしよければ協力させて頂いてもいいですか?」

「え? 協力って?」

「そうですね……試しにこの辺りの植物の成長を早めてもいいですか?」


 イシスがそんなことを聞いてきた。成長を早める、そんな事ができるんだ!


「お願いしてもいい?」

「は、はい! それなら生命魔法――成長促進」


 おお、イシスも魔法が使えるんだね。でも、生命魔法って――するとイシスの側の植物がぐんぐんと成長していった。


「凄いよイシス! こんな魔法もあるんだね!」

「喜んで頂けたなら何よりです」


 僕がそう言うとイシスも嬉しそうに微笑んだ。

 さて、成長した木々を見ていると果実がなった木を見つけた。


「あ、何か実ってるね」

「はい。これはナツメヤシですね。採れる果実は甘くて美味しいです。これはちょうど食べごろですね」


 イシスが教えてくれた。運んできた中にそんな木があったとは思わなかったよ。


 早速もいでイシスにも手渡す。ラクも涎をダラダラ垂らしていたので食べれるように置いてあげた。


 ナツメヤシから採れた果実は爽やかな甘さでとても美味しかったよ。ラクもイシスも美味しそうにしていたしね。


 でも、本当ならもっと待たないといけなかったところをイシスの魔法のおかげで成長を早められたんだから感謝だね!

ホルス「イシスまだちょっと調子悪そうだね」

イシス「少しふらっと……」

ホルス「それは大変だよそこでこれ栄養満点のつ★!」

ラク「ンゴ~!」

ホルス「うん、この下の評価で最大★★★★★までつけることができるんだ!だから僕やイシスを応援してくれるならつけてくれると嬉しいよ!イシスも元気になるしね!」

ラク「ンゴッンゴッ♪」

ホルス「うん。ブックマークもつけてくれたら嬉しいね!」

イシス「既に両方つけてくれた方はありがとうございますおかげで元気を分けてもらえました」

ラク「ンゴ!ンゴー」

ホルス「うん!感想やレビューもお待ちしてます!」


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― 新着の感想 ―
主人公と助けた女性の名前がすごいな
[気になる点] 蟻なら蟻酸だろ、と言いたいが。黄金色の蟻とするなら甘い蜜ってのもありか。今後の展開に期待
[気になる点] 砂漠にしては生物多い?そこまで過酷な環境じゃないのかな? [一言] 驚くほどいつも道理。追放されたら実は有能でした。とりあえず人を助けます。何故かいつも可愛い、その子も大概有能。この続…
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