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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第七章 砂漠の褐色の種族編

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第305話 完成した地下水路

 バルバトスを倒したことで工事があっと言う間に進んでいったよ。トヌーラ商会の職人も派遣されてきてるのもあってダークエルフの村までもう少しだ。


 そして更に日が過ぎて――いよいよダークエルフの村までの地下水路が開通したんだ!


「よかった! これで完成だね」

「水質も問題なしにゃ。後は村に井戸を作れば水には困らないはずにゃ」


 地下水路から組み上げる井戸もついでに職人たちが作ってくれた。魔導ポンプも設置してくれたのでこれで水は簡単に汲めるようだよ。


「ホルン、いや陛下。貴方のおかげで本当に助かった。これで村も水不足に悩まされずに済む。本当にありがとう」

「わしもここの長としてお礼を言わせて欲しい。本当に、本当にありがとう!」


 ビローと村長がお礼を言ってくれた。それ以外にも村のダークエルフ全員が嬉しそうにしていたよ。


「お礼を言うのは結構だが王よ。約束の件も忘れないよう念を押しておいた方がいいと思うぞ」


 そう口を挟んできたのはアングルだった。彼が言っているのはこのダークエルフとの今後の取引についてだろうね。


「アングル。今はほら皆よろこんでるんだから」

「全くもって甘いな。寧ろ今だからこそしっかり話しておく必要があるのだ。互いに浮かれてやり終えた感だけだし、そのままなぁなぁになるのが一番よくないのだからな」


 アングルが圧を込めて言ってきた。うぅ。流石このあたりは商会の人間だけあって厳しいね。


「そこは一理あると思うにゃ。それに今のうちにハッキリしておいた方が後々もめずに済むにゃん。契約書ぐらいはすぐにでも作れるから今のうちに話し合っておくにゃん」


 ペルシアもアングルと同じ考えのようだね。二人の言う通り今のうちに済ませておいた方がいいようだね。


「それでは村長もいいでしょうか?」

「それはもう! これだけのことをしていただいたのですから」

「決まりだな。では先ずバロメッツの様子を確認させてもらおうか」

「はい。ではこちらへ」

 

 僕たちは改めて村に生えているバロメッツの木を見に行った。以前は水不足で随分と弱々しかったんだけど――


「メェ~♪」

「ンゴ! ンゴ!」

「メェ~♪ メェ~♪」


 そこではいつの間にかラクがいてバロメッツの木と楽しそうに鳴きあっていた。


「て! バロメッツって鳴くの!」

「ス~!」


 僕が驚く声に合わせてスーも飛び上がって声を上げていたよ。


「おお! これはまさに王様が提供してくれた水のおかげですぞ!」

「久しぶりにバロメッツの鳴き声を聞きました!」

 

 村長とビローがとても喜んでいるよ。どうやらバロメッツは元気だと羊みたいに鳴く木みたいだね。


「ラクもすごく喜んでる。友だちが出来たと思ってるのかも」

「よく見るとバロメッツも可愛い顔をしてますですわ」

『ケケッ、中々面白い奴じゃねぇか』

「これも一つの『愛』! よね!」


 イシスとモルジアも微笑ましそうにラクとバロメッツを見ていたよ。カセとアイもそれぞれ思うところがあるみたいだね。


「おお! 見るのだ! しっかり実も生えてきてるぞ!」


 そう言ってアングルが早速実を一つもいで来た。白くてフワフワとした実でそれ自体が良質の羊毛のようだった。


「これは確かに素晴らしいにゃ。素材としては相当な価値が見込めるにゃん」

 

 ペルシアからもお墨付きをもらったよ。


「それでは早速契約の話を詰めておいた方がようかと」

 

 ルガールが言った。改めて聞くと村長も問題ないようなのでとりあえず席について話し合うこととなった。そこにはビローも同席してもらった。


 今回の工事による今後の水の使用についてこちらからは契約違反でも無い限りは半永久的な使用を認めた。その代わりに貴重なバロメッツの採取件を獲得した形だね。


「これで契約は問題ないかな」

「待てい!」


 そこに割り込む声――ロキだったよ。


「坊主大事なことを一つ忘れているぞ! 半永久的なおっぱいの揉みほグボッォオォオオオオ!」


 ロキが速攻でルガールに殴り飛ばされていたよ。このやり取りももうお約束になってしまったよね……

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