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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第七章 砂漠の褐色の種族編

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第298話 砂漠に水を引く問題点

 明朝、僕たちは一旦バラムドーラに戻ることにした。帰りは引き続きビローがついてくることになった。


 今後僕たちの国と取引するにあたりダークエルフを代表して担当してくれることになったんだよね。


 というわけで僕たちは無事城に戻ってきた。その後はビローと一緒にオアシスの水源に向かった。


「ここからダークエルフの村まで水を引いていかないといけないんだよね」

「ふむ。なんだか面白そうな話になってるんだな」


 話しかけてきたのはパピルサグのクリムゾンだ。僕たちが戻ってきたタイミングで丁度遊びに来てたんだよね。


「主殿! 力仕事であればこのアインにお任せを!」


 アインが胸を叩き張り切っていた。今回の事情はアインも知っているからね。


 水を引くにあたって工事が必要になるだろうけど、それを聞いてやる気満々といった様子だ。とても頼りになるよ。


「それなら俺も手伝うぜ。陛下何でも言ってくれ!」


 クリムゾンも手伝ってくれると言ってくれていた。結構大掛かりな工事になりそうだから助かるよ。


「穴掘りなら私達の得意分野だからね~」


 メルが言った。周囲にはメルの仲間のハニーアントが集まっていて任せてーとアピールしてくれている。とても可愛い。


「みんなが協力してくれるなら作業も意外と早く終わるかもね」

「ス~♪」


 スーも、そうだね~、と言ってくれてるように思える。頬にスリスリしてくれて癒やされるよ。


「とにかく先ずは動かないとね」


 その後は僕はみんなとも話し合い作業に乗り出した。


 工事はアインやクリムゾンは勿論、メルや蟻たち、ジャックやライゴウなど多くの協力の下で進んでいった。


 そしてある程度掘り進んだところで水源と繋げて水を流してみたのだけど――


「だめだ。どうしても途中で水が枯れちゃう――」


 そう。ダークエルフの村までは結構な距離があってそこまで引くとなると砂漠の気候が問題となった。


 ただでさえ氏の砂漠と呼ばれる場所だ。照りつける陽も相当なものだ。そのせいか水が蒸発して村まで持たないんだよね。 


 それに魔物の問題もある。あまり長く水を引くと途中で魔物に狙われる可能性が高いんだよ。

 

「これは、予想以上に大変かも」

「むぅ。なんということだ! このアインの頑張りが足りないから! 主殿申し訳ない!」

「いやいや、アインには頑張ってもらってるし謝る必要なんて無いよ!」


 アインやアイアンアントたちが申し訳無さそうに謝罪してきてとても心苦しい。


「ふむ。しかし主よ。このままでは村に水を引くなど不可能であるな」


 リタが言う。確かにこの調子だと幾ら引いても厳しいよ。


「何か私の為に無理をさせてるようで済まない」

「いや僕たちが引き受けてやってることだし。それにアングルの言葉じゃないけど大事な取り引き相手だからね」


 お互いに利益があってやってることだからね。


「お兄様。それではもっと幅を広くしてみては如何ですの?」


 するとモルジアが水路について提案してくれた。それも一つの手かもしれないけど――


「いいアイディアかもしれないけど、ただ幅が広がると魔物や魔獣に狙われやすくなるリスクもあるよね」

「それぐらいなら俺たちで対処してみせるぜ!」


 クリムゾンがそう言ってくれたけど、ずっと見張っててもらうわけにもいかないし……。


「陛下。幅を広くとれば少しはマシかもしれませんが、結局太陽の光と熱で蒸発する以上、そこまで利点にはならないかと」


 これはスイムの意見だった。水魔法が得意だけあって水に関することにはより真剣に向き合ってくれる。


「難しいですね。いっそ地下水みたいに下から得られればいいんでしょうが」

「ンゴッ!」

 

 イシスが言った。ラクも飛び上がって、そうだそうだ、と言ってくれてるように思えるけど――地下、地下か――あ! そうか!


「ありがとうイシス。おかげでいいアイディアが思いついたよ!」

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