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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第七章 砂漠の褐色の種族編

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第297話 砂漠で水を提供出来る方法を考えよう

「何とかここまで水を引っ張ってこれないかな?」


 それが僕の考えだった。つまるところこの枯れた泉に水が戻れば解決なのだ。


 だけど今のままだとどうしようもない。それなら例えば僕の国のオアシスからここまで水を引ければ解決出来ることになる。


「ふむ。流石主様、といいたいところだがのう。ここまで結構な距離がある故、簡単ではなかろう」


 僕の提案に理解を示してくれたのはフィーだった。だけど同時に問題点も指摘してくれた。


「う~ん。結構な距離があったのは確かだよね」

「ンゴッ!」

「愛よね。愛が足りないのね!」


 イシスも距離について気になるみたいだ。ラクも何となく、自分もそう思う、と言ってるような気持ちになる。


 アイは相変わらずだけど今足りないのは水だね。


「おらがなん往復もするのはどうだか?」

「徒歩で運ぶのはあまり現実的じゃないにゃ~」

「であるな。その方法だと水を与え続けるのは厳しいであろうし」


 ジャックが力こぶを見せて張り切ってくれたけど、僕もそれは無茶かなと思う。運んで解決出来るなら僕の魔法で砂のゴーレムを作って一緒にという手もあるんだけどね。


 それでも運搬には限度もあるし、魔物も出てくるから危険もある。


「そもそも水を引くとなるとそれ相応の予算がいるのだぞ。確かにバロメッツは魅力だがそこまでする価値があるかどうか」


 ここまでの話でアングルが難色を示したよ。


「うちは可能ならやる価値はあると思うにゃ。ただしお互い自由に行き来できるようにするのは必須の条件だと思うにゃ」

「勿論それはこちらとしても願ったり叶ったりです」


 だけどアングルに対してペルシアは条件次第ではありということみたいだ。そしてその条件は長老としては問題ないらしい。


「ここと自由に行き来出来るようになるなら、うちとしてもありがたいね。その分行動範囲も広がるし」


 安心して立ち寄れる場所があればそこを軸に活動が可能だ。僕たちの暮らす街だけだとどうしても活動範囲は限られるからありがたいと言えるよね。


「俺はダークエルフのおっぱいが拝めるなら何でも、ま、待て待て! それは冗談だ冗談!」


 ロキが相変わらずのノリで口を挟んできたけど牙をむくルガールを見てすぐに訂正したね。


「それよりもだ。ここでいつまでもあ~だこ~だ言ってても仕方ねぇだろうが。とりあえずここに水を引けるかどうかが重要なんだからよ。先ずは可能か戻って試すのが先決だろが」


 ロキの提案はもっともな話だった。そして他の皆も感心しているようだけど同時に驚いているようでもあった。


「貴方、玉にはまともなことが言えるんですの」

『ケケッ、こりゃ雨でも降るんじゃねぇか?』

「それならそれで喜ばしいことなのだが……」


 モルジアが意外そうな顔を見せた。カセもおちゃらけた感じで語ったけど、それだとビローとしては嬉しいようだ。


 確かに雨さえ降ればというのはあるかもだけど、希望だけじゃ話は前に進まない。

 

 それならロキの言う通り試してみるのが一番だよ。


「そうですね。では今回持ってきた分の水はこのまま提供して何とかならないか国に戻って色々試してみようと思います」

「なんとそこまでして頂けるとは。本当になんといってよいか。それであれば大したおもてなしも出来ませんが、せめて今夜ぐらいは村でお休みになさってください」

「砂漠の夜は危険であるからな。それがいいと思うぞ」

 

 長老とビローに泊まっていくよう勧められたし、厚意に甘んじることにしたよ。


 ただ、泊まってみてわかったけどやっぱり水が枯れたおかげで村の人も大分苦労しているみたいだった。

 

 水が飲めるだけでも相当喜んでくれたからね。幼い子どももいたようだしやっぱりなんとかしてあげたいね――

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