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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第七章 砂漠の褐色の種族編

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第289話 砂漠で出会ったダークエルフ

「つまりお前の妹がそのよくわからん呪いの枷がはまってしまって大変だってことか……」


 砂漠で出会った少女がモルジアの枷に驚いていたから簡単に説明した。


「大変と言っても今は慣れましたわ。ちょっと口の悪い家族みたいなものですの」

『口が悪くて悪かったな。たくこっちは小生意気な相手を呪っちまってうんざりだっての』


 相変わらずの憎まれ口を叩くカセだけどもうすっかり見慣れてしまったし僕としても仲間って感覚が強いね。


「良くわからんがそのカセと仲良くやれているのはわかった」


 怪訝そうではあるけどとりあえず納得はしてくれたみたいだ。


「ところでダークエルフの貴方が何故ここに?」

 

 スイムが少女を確認するように見ながら問いかけた。確かに僕たちは慣れたけど砂漠は危険地帯だからね。


 見るのは初めてなダークエルフだけど、肌が褐色なのと耳が長いこと以外は僕たちと変わらなそうだしたった一人で出歩くには心もとないよ。


「――何故そんなことを? や、やはり素性を聞き出した後で奴隷に! クッ殺せ!」

「殺さないよ!?」


 何かキッと睨まれてとんでもないことを言われたよ。


「ちょっと聞いただけで疑いすぎですの」

『ケケッ、面倒なダークエルフだぜ』

「私たちはそんなことしませんから安心してください」

「愛があるから大丈夫よ愛よね愛!」

「ンゴッ!」

「……よく見ると凄い顔ぶれだな――」


 改めて僕たちを見てダークエルフの少女が言った。僕としてはいつも通りの面々だけど初対面の彼女から見たらまた違うんだろうね。


「――取り乱してもうしわけなかった。私はダークエルフのビローだ。改めて助けてもらって感謝してる」


 少女が名前を教えてくれた。少しは信用を得られたのかな。


「そうか。私はスイム。そしてここにおられるのが我らが暮らす国の王。ホルス・バラムドーラ陛下である」

「ふぇ? お、王様ーーーーーーーー!?」


 ビローが仰天した。


「お兄様はこの砂漠で国を興した偉大な王ですの」


 モルジアが僕を紹介してくれたけど何か誇張が……凄く恥ずかしいよ。


「それも愛の力よね。愛よね愛♪」

「ンゴッ!」

「ス~」

「むむっ――」


 そして皆から話を聞いてビローはどこか戸惑ってる様子だ。ここは僕が何とかしないと。


「えっと王といってもそんなに堅苦しく考えないで。アットホームで暮らしやすい国を目指してるつもりだからね」

「なんだか逆に怪しい! アットホームとかいいながら本当は過酷な労働を強いる国なのでは!」

「何と言う疑り深いダークエルフだ」

「あはは……」


 ビローの取り乱し方にスイムも弱り顔だよ。イシスも苦笑してるし。


「砂漠で人に会うこと事態が初めてなのだ。そもそも私たちは隠れるように過ごしていたから他種族と会う機会がそもそもなかったのだが」


 少し落ち着きを取り戻してくれたのかビローが身の上を語ってくれた。でもそうなると少し疑問に思うことがあるけどね。


「それなのにどうして危険な砂漠に?」


 僕の疑問を引き継ぐようにイシスがビローに聞いてくれたよ。スイムも疑問に思っていたことだけどね。


「――仕方がないのだ。我々はこれまで砂漠の小さなオアシスで暮らしていたが最近になって水が枯れてしまってな……そこで新しい水場を探す為に私が探索者として選ばれた。そこでこの広い砂漠を探し回っていたのだが中々見つからなくてな……」


 ビローがわけを教えてくれた。そうか水が……確かにそれは大変だね……。


「そういう事情ならとりあえず僕たちの国に来る?」

「何? さ、さては!」

「それはもういいですの。何もしませんわ」

 

 ため息交じりにモルジアがビローに伝えた。


『ケケッ、たくお前らも物好きだな。こんなの放っておけばいいだろう』

「そういうわけにもいきませんわ」


 カセが面倒くさそうに言ったけどモルジアも僕と同じでこのまま放ってはおけないようだね。


「ビローさんもだいぶ疲れていそうですし私たちの暮らす街まで来てくれれば水がありますよ。そこで一旦気持ちを落ち着かせて今後について考えませんか?」

「ンゴッ! ンゴッ!」


 イシスもビローに休んでいくよう勧めていた。ラクもそうしたほうがいいと言ってるようだよ。


「水――だと? お前たちの国には見ず知らぬ私に譲る程水が余ってるというのか!?」

「えっとそれ相応には――」

 

 食いつき気味にピローが叫んだ。この様子だと水不足はかなり深刻なようだね……。

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