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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第六章 砂漠を狙う剥製王編

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第281話 砂漠で容赦ないリタ

「ぢ、ぎじょう……」

「……こいつよく生きてるな」


 戦いは終わった。セサミは大量の砂でパンパンに膨張した状態で転がっている。その様相にライゴウが呆れ半分驚き半分といった感想を口にしている。


「陛下。この男どうしましょうか?」

「う~ん……」

「私としては今回の件について色々聞き出すために――」


――ゴォォォォォォォオオォオオッ!


 僕たちがセサミについて考えていると――光の火柱がセサミを飲み込んでしまった。


 火柱が消えた後にはもうセサミの姿はなかった。


「ふん。多少は鬱憤も晴れたわ」

「よ、容赦ないねリタ」

「ス~……」


 皆も目が点になっていた。う~んよく考えたらリタもあんなところに閉じ込められて随分と怒りが溜まっていたようだからね……


「はぁ……少しは情報が得られるかもと思ったのだが――」


 そしてスイムが肩を落とした。


「ま、しゃあねぇだろうさ。こいつらだってそれだけのことをしたんだからな」

「そうだぞ。余をあんな場所に封じたのだからな。何なら関わった連中余自ら皆殺しにしてやりたいぐらいだぞ」


 う~ん空気が震えているね。なまじ美人だから怒るとより迫力がある気がするよ……


「王様~」

「あ、マイン」


 僕の胸にマインが飛び込んできた。蠍の尻尾がブンブンっと揺れている。


「凄い凄い~また凄い人が仲間になってる~」

「あはは、ありがとう。それに僕たちの為に知らせに来てくれたことも感謝だよ」

「ス~♪」

「えへへ~」


 マインの頭を撫でると凄く嬉しそうにしてくれた。スーもマインの肩に飛び移って頬にスリスリしてる。


「しかし確かに大した物だ。そなたはイフリータだったか?」


 ルガールがリタに問う。魔神が相手だけあってか、どことなく緊張している様子も感じるね。


「うむ。主の眷属となったイフリータのリタだ。お前たちは全員主の奴隷か?」

「ち、違うよ! みんな僕の国で暮らしている仲間だよ!」


 リタがとんでもない勘違いしたから修正した。リタは不思議そうな顔をしている。


「主は変わっているな。人の王といえば大体多くの奴隷を従え威張り散らしている物だろう?」

「そういうのもいるが陛下は暮らしている民の事をしっかり考えてくれている。よほどの理由がない限り奴隷にしたりはしない」

 

 スイムが僕を代弁するように語ってくれた。それにしても奴隷、か……


「あ、そうだ。皆やアマネトのことも気になるしとにかく戻らないと!」

「確かにな」


 僕が声を大にするとライゴウも同意してくれた。


「皆無事だといいんだけど……」

「きっと大丈夫だよグレテル。皆凄い強いし」

「とは言え急いだ方がいいよな」


 ヘンデルとグレテルそれにベアードも皆が気になるみたいだ。


 そうだね――とにかく急がないと。


 そして僕たちはリタも伴って帰路についたのだけどね。


「それにしても魔神というのは美人なんだねぇ。どうかな一度この僕とお茶でもフッ」

「主よ。こいつも燃やして良いのか?」

「駄目だよ! クロールも大切な仲間だからね!」

「……怖いもの知らずだなあの男」

「全く恥かしい限りだ――」


 クロールの行動力にルガールが感心していた。スイムは額を押さえていたけどね。


 そして僕たちは途中でルガールに案内してもらいゴブリンサンドキングとの戦いがあった場所に立ち寄ったのだけど――


「何か嫌な気配がすると思えば貴様だったとはのうイフリータ」

「久しぶりだなスフィンクス。あぁそれと今の余の名はリタだ。主が余の為に付けてくれたのだ。余の為にな」

「勘違いするでない。貴様など主殿からすればペット感覚のようなものぞ」

「あっはっはこれはお笑いだ。ペットという意味なら貴様だろう? 珍獣」


 あ、あれれ? 何か凄い険悪な空気が。な、仲良くやってほしいんだけど――

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