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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第五章 砂漠と帝国の刺客編

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第222話 砂漠で再会を誓おう

 アリババ商会が久しぶりにやってきたのだけど、その上で改めて建築系の仕事に関してはトヌーラ商会と一度話をしてみた方がいいと伝えてくれた。


「こうは言ったけどにゃ~前のトヌーラ商会とは体制も異なるとは言えにゃ~ロベリアはしたたかな女にゃ~色香で陛下を惑わす可能性もあるから油断はしないことにゃ~」

「お兄様! やはりトヌーラ商会に頼るのは止めた方がいいのでは!?」

「え?」


 モルジアが話に割って入り、掌をぎゅっと握りしめて訴えてきた。えっと、やっぱり前のトヌーラのことがあるから信用できてないってことかな?


「妾を差し置いて王を惑わすとな? ふふ、いい度胸ではないか小娘悪女号風情がのう」

「小娘悪女号って何!?」


 何か凄い単語が飛び出したよ!


「フィーも十分悪女っぽい雰囲気ありますよ」

「ほう? 言うではないか小娘壱号」

「ンゴ、ンゴォ!」


 あれ? 何かゴゴゴゴッという音でも聞こえてきそうな空気がイシスとフィーの間から感じられるような? ラクも何かビクビクしてるし。


「ご忠告に感謝です。油断しないよう話を聞いてみることにします」


 とにかく話を戻して、アリババにはお礼を伝えさせて貰ったよ。


「にゃ~流石は陛下にゃ~器が大きいにゃ~」

「いえ、アリババさんが助言してくれたから話を聞いてみようと気持ちになったので……」

「それでも、中々人は柔軟には対応出来ないものにゃ~特に偉い立場になった途端に傲慢になったりする者は多いにゃ~」


 そういうものなのかな。ただ、話を聞くにしてもアリババの言う通り、油断はしないようにしないとね。


「それでは、トヌーラ商会とのことはお願いするとしてにゃ~本題の商談と行こうかにゃ~」

「あ、はい。それでは……」


 そして僕はアリババとの商談を終え、そして必要な宝石などを卸した。


 同時に今回からナツメヤシや蟻蜜も取引きしたいと持ちかけられた。蜂蜜はエルドラド共和国にもあるのだけど、蟻蜜は珍しく更に蜂蜜の中でも特に上物とされる魔物のロイヤルホーネットから採れる蜜よりもさらに上を行く味らしい。


「この蜜はバラムドーラの名産品になるにゃ~良い物を仕入れさせて頂いてとても嬉しいにゃ~」


 髭を擦りもう片方の手で顔を撫でながらアリババが蜜を評してくれた。その仕草が可愛いからか、蜜の管理を担当していたキララがウズウズしているよ。


「砂漠には資源が豊富にゃ~これからもきっといい取引きが出来ると思うにゃ」

「はい! 宜しくお願いします!」


 そしてその日は一日宿泊してもらい、明朝にアリババ商会が出立するわけだけど。


「うぅ、寂しいにゃん」

「ペルシア様。そう気を落とさず。正式な担当はペルシア様なのですからまたすぐに来れますよ」


 しゅんっとしているペルシアをルガールが宥めていた。そう、ペルシアもルガールも流石にずっとうちにいるわけにはいかないからね。


 一旦エルドラド共和国に戻ることになったんだ。


「ちょっと待て! そんなの聞いてないぞ! えいだったらせめて次の満月! ルガールのおっぱいを再度拝めるときま、ギャァアァアアァアアァアアア!」


 ロキが転げ回った。アリババが目を丸くさせているけど、頭にしている輪っかを見て納得したように目を細めていたよ。


「本当に懲りないですの」

『ある意味ブレないな』

「ス~……」

「ンゴッ……」


 モルジアが冷かな目で転がるロキを見ていた。そしてカセは勿論スーとラクも呆れている。


「また絶対来るから忘れないで欲しいにゃん!」

「忘れとうても忘れられないよのう。お主のような小娘猫号は」

「そんなことを言って、フィーも少し寂しかったりするんじゃない?」

「妾が? ふむ、ペットが一匹いなくなるのを寂しいというのであればそうかもしれんのう」

「誰がペットにゃん!」

「しかも一匹って誰がその中に入ってるのかなぁ?」

「何ぞ? 言われないとわからないほど察しが悪いのかのう?」


 はは、ペルシアとイシスがフィーと睨み合ってるけど、あれも仲の良い印みたいなものだからね。


「そ、そうだ! 例えルガールがいなくても俺にはフィーとイシスという極上のおっぱいがぁあぁあああぎいぃいいぃいぐうぐぅぅうげえぇえぇええごぉぉおぉぉおおお!」

「お前は本当に懲りないな……」


 ルガールいっそ哀れだみたいな視線をロキに送っている……


「さて、それではそろそろ御暇するにゃ~」

「待て待て! ちょ、ペルシア! 出る前にこの輪っかは外していけよ!」

「だが断るにゃん」

「何でだよ!」

「お前は、少しは自分の胸に聞いてみろ」


 こうしてロキの訴えは見事に却下されて、アリババ商会の皆がバラムドーラから去っていった。


 ロキも最初はブツブツ言っていたけど、頼んでいた品が入ったということですぐに工房に篭もって戦車の改良を始めていたね。


 そしてその三日後――今度はトヌーラ商会の商団がやってきたわけだけど。


「おい! トヌーラ商会の商団、かなり多いぞ!」


 物見塔の上からサーチが教えてくれた。来るのは知っていたけど、今回は前のときより規模が大きいらしい。近づくに連れその様相が明らかになっていく。


「ふむ、アリババ商会の倍、いや三倍はおりそうよのう。あやつは話を聞いてみよと言っておったが、何を考えておるのか――」


 確かにね。ただサーチの話だと護衛はいるけど武装してやってきてるわけでもないみたいだ。


 とにかく、こちらも気を引き締めないといけないね。


「ふむ、そのトヌーラ商会ってのは一体どんなものか、よし、この俺も一つ見極めてやるか」

「「「「「「…………あ」」」」」」


 そしてロキの存在に気がつき僕を含めて出迎えに出てきていた皆の声が揃った。ヤバい! どうしようこのドワーフ!

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アリババは最高の癒し…
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