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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第五章 砂漠と帝国の刺客編

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第163話 千鋭百鬼団とシュデル

いつも感想や誤字脱字報告をいただきありがとうございます!

 ホルス達がロキの開発した戦車にいろいろな意味で驚いていた中――


 帝国の第四皇子であるシュデル・マグレフは千鋭百鬼団を率いて砂漠の進行を続けていた。


「うぉ、出ましたぞ! 砂漠の凶悪な魔物です!」


 ワズイルが叫んだ。一度ホルス軍に敗北を喫したワズイルは今回はシュデルの道案内するためについてきていた。


「へ、これがかよ」


 シュデル率いる騎士団の前に現れたのは、かつてホルスが相手したこともあるヴュステレーヴェであった。


 ライオンのような見た目の魔獣であり、本来ならかなり凶悪な魔獣だ。肉食かつ獰猛。魔力を帯びた爪の攻撃は重厚騎士の装甲も紙のように切り裂いてしまう。


「ここまできてちっとはマシな相手なんだろうなぁ? おい、お前ら相手してやれぇ」


 だがシュデルに恐れる様子は感じられない。それどころか小手調べ程度の感覚で自ら指揮する千鋭百鬼団の一つに討伐を命じた。


「「「「「「「「「「ハッ!」」」」」」」」」」


 シュデルの命令で百鬼とされる内の一鬼。騎士一人を含めた十の兵が前に出て魔獣に挑みかかる。


「シュデル殿下無茶です! いくらなんでも一鬼であれの相手は――」


 ワズイルの緊迫感のある声が砂漠に響き渡る。だが、その時には既に兵たちが魔獣を膾切りにし片付けてしまっていた。


「な! まさか、あの魔獣がこうもあっさり!」


 驚愕のワズイル。彼は砂漠でたった一人で帝国に戻ろうとしていた途中、運悪くこの魔獣に見つかり追いかけ回された過去があった。ちなみにその時ちょっとした粗相をしてしまったことは誰にも話していない。


 それ故か、ワズイルはこの魔獣の恐ろしさを肌で感じているつもりだった。


 しかし、それもシュデル率いる騎士団にかかればどうということもないらしい。


「ふん。やっぱりこの程度か。ま、こいつらが精鋭揃いなのは勿論だが、俺にはこれがあるからな」

「えっと、それは?」


 シュデルが口にしその頭上に一本の剣が出現しふわふわと浮かんでいた。鍔から柄に掛けて鬼を思わせる意匠の施された剣であった。


「これは戦鬼の剣だ。この剣の力を引き出すことで仲間の兵にも鬼の力を与えることが出来る。千鋭百鬼団が最強なのも俺とこの剣があるからこそと言えるだろうな」

 

 ククッ、と笑みを深める。戦鬼の剣はサイズを変えシュデルのベルトに収まっった。ベルトにはミニサイズの剣が大量に収められている。


 シュデルは剣魔法の使い手であり、その力で剣のサイズもある程度自由に変化できる。故に小さくして大量に持ち歩くことも可能なのである。


「さて、進むかぁ。おいワズイル。荷物をしっかり持ってこいよ」

「クッ、は、はい……」


 ワズイルが大きな背嚢を担ぐと周囲の騎士や兵から笑い声が漏れた。瞳を鋭くさせるワズイルだが、それでも嘲笑が途切れることはない。

 

 ワズイルが先の戦いで敗北し、おめおめと逃げ帰り危機に陥っていたところをシュデルの手で救われた。それ故に今の将軍の立場が首の皮一枚で繋がっていることを皆が知っていた。


 故に彼の権威はここでは通用しない。兵たちからして見れば今のワズイルは藁にもすがる思いでシュデルを頼る物乞いのような哀れな騎士にしか見えない。


 もはやワズイルは終わったという声も他の将軍から聞こえてくるほどだが、それでもワズイルはまだ諦めていなかった。この戦で活躍できればまだまだ這い上がれるはずと、そう信じて疑わなかったのである。


「団長! 正面から黒いバッファローの大群が!」

「何?」

「ひ、ひいぃぃぃいい! あれは多すぎるぅ!」

 

 だが、そんな思惑とは裏腹に砂漠のワズイルは随分と小物感が増していた。砂漠に現れる魔物に先程から驚いてばかりである。


「ふん。なら次は一丁俺様の腕を見せてやるか」


 すると、今度は団長であるシュデルが前に出てペロッと唇をなめた。


「いくぜ。剣魔法! 剣操作!」


 百本の剣がもとの大きさに戻り、シュデルを囲むようにして空中で静止した。


「俺は百本でも千本でも同時に剣を操ることが出来る。しかもこの剣は全て魔法の剣だ――おらぁああああ!」


 百本の剣が宣言通り同時に別々な動きで迫る黒いバッファローに切りかかっていった。魔法の剣故に攻撃のたびに、爆発が生じ地面が揺れ、バッファローが凍りついていった。


 こうしてあっという間に砂漠のバッファローの群れは葬り去られた。ちなみにこのバッファローはブラックバッファローとそのままの名前でもあるが、群れで行動しその突進力で中隊程度なら軽く吹き飛ばせる力を有していた。


 だが、シュデルにかかればそんなものは関係なかったようである。


「ふん、肩慣らしにもなりゃしねぇ」

「いやぁ流石ですねぇ殿下」

「下手なおべっかだな。必死だなお前も」

「はは……」


 卑屈な態度を取るワズイルをシュデルが小馬鹿にした。特に言い返すことはないが、何か思うところはありそうだ。


「さて、おいワズイル! このままあの馬鹿をぶっ殺しに行きたいとこだが、変わった種族がいるって話だったな。先ずはそっちに向かうぞ。この俺が直々にその蠍のような種族ってのを判定してやる!」

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ここまで読んで頂きありがとうございます!まだ評価してなかったけど応援してもいいかなと少しで思って頂けたならこの下の★で評価を頂けると嬉しく思います!

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