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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第五章 砂漠と帝国の刺客編

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第162話 砂漠のゴム

いつも感想や誤字脱字報告をいただきありがとうございます!

 ロキが急に叫びだした。そしてぐいっとクリムゾンに顔を近づける。


「このガムは何からできてる! すぐに言え今言え!」

「な、何なんだあんたは!」

「大事なことなんだ!」


 クリムゾンの両肩を掴んで真顔で詰め寄ってる。いつもよりかなり真剣そうに思えるよ。


「えっと、その教えてもらってもいいかな? ロキにとっては大事なことみたいだから」

「ふむ、お主がそういうのなら仕方ない。ならば一緒に来るがよい」


 そして僕たちはクリムゾンについていくことにした。このガムの原料となった実がなるのはパピルサグ族の暮らす場所から近いところにあるらしい。


「地下に生えてるわけではないのだのう」

「これは地上で見つけたんだ」

「お兄ちゃんも近場までならごくたまには出るんだよね」

『ケケッ、年がら年中地下に引きこもってる根暗な種族ってわけじゃなかったのか』

「カセ失礼ですの」

「その実に愛はあるかしら?」


 道中、一緒にきた皆が思い思いの言葉を口にしながら進む。クリムゾンがちょっと凹んでていた気もしないでもないけど……


「マインにそんな風に思われていたのか……」

「ぼ、僕はクリムゾンはいいお兄さんだと思いますよ」

「わかってくれるか! 流石妹を持つ者同士話がわかる!」


 何か感動されてしまった。蠍の尾がぶんぶん動いていたよ。


「さて、ここだ。このゴムの木からあのガムの原料となる実がとれるのだ、ておい!」


 クリムゾンがガムの原料となる実がなるという木を教えてくれたのだけど、ロキがダダダッとゴムの木に駆け寄った。そしてこんこんっと叩いている。


「オイッスゥ」

「キュ~イ」

「おぅ、これは期待できそうだぞ!」


 そしてロキはナイフを取り出してブスッとゴムの木に刺してしまった。


「な、お前何してるんだ!」

「見ろ」


 クリムゾンが慌ててロキに駆け寄る。まいったな、木をもしロキが駄目にしたら僕からもちゃんと謝らないと。


 そう思っていたのだけど、ロキが指を僕たちに差し出してきた。そこにはねばっとした液体がついていた。


「えっと、これは?」

「樹液だ。しかもこれはかなり画期的な樹液だ! お前はガムを売り込みに来たらしいが、この樹液の方が俺にとっては重要だ! これを上手く使えば理想の戦車ができる!」


 そ、そうなんだ。僕にはそれが何の役に立つかわからないけど、ロキの中では既に完成形が出来上がってるらしい。


「むぅ、傷つけられた時は何かと思ったが、その樹液も取引したいってことなのか?」

「当然だ。王様、頼むぜ。これは絶対に役に立つ!」


 ロキがぐいぐい僕に詰め寄っていた。う~ん、まぁそこまで言うならね。


「クリムゾンが良いなら僕としてはお願いしたいところなんだけど……」

「勿論だ。寧ろ取引できる材料が増えるならこちらとしてもありがたい」

「なら、決まりだな!」


 こうしてパピルサグとの取り引きはガムだけじゃなくてこの樹液、そのままゴムと呼ぶことにしたけど、このゴムも取引することになったんだ。


 そしてゴムをパピルサグ族から仕入れて三日後、ロキに呼ばれて見に行くと、得意げにあの戦車を見せてくれた。


「見ろ! これでほぼ完成だ!」

「おお! かっこいいぜ! 最高だぜ!」


 ライゴウはやっぱりこういうのが好きみたいで興奮気味だった。


「ほう、これは中々、壮観だな」


 そして今回は一緒に見に来たスイムも腕を組んで感心しているようだった。


「おらより大きいだぁ!」


 ジャックはその大きさに驚いていたよ。


「ふふ、われながら素晴らしいできだぜ。お前らもよく頑張ってくれた!」

「オィーッス!」

「キュ~イ!」


 ロキはノーム達とファーも労っていた。うん、それにしても驚きだね。これまでなかった下半身がしっかりできているよ。


 でも、かなり変わった形だ。馬車の車輪みたいなものにベルトが巻かれているような、そんな形だった。


「ふむ、この巻かれているものにゴムを利用したのかのう?」

「はは、流石だなおっぱいが大きいだけに敏い」


 それおっぱい関係あるかな?


「そうか。これに使いたいからゴムが欲しかったんだね」

「ス~ナ~」


 スーもマジマジとそのベルトみたいな部分を見ているよ。


「これはキャタピラーだ。砂漠でもこれがあれば自由に動ける! 悪路でも気にせず進める理想的な形だ!」


 ロキが熱く語ってくれたよ。


「ところでこれはもう動きますの?」

「……ふっ、当然、動かん!」

「う、動かないんだ……」

「ンゴォ~……」

「ちょっと愛が足りないかしら」

 

 結構期待感が高かっただけに動かないと聞いて皆ちょっとがっかりしてるね。


「仕方ねぇだろう。動力に関してはアリババというのから仕入れる道具頼みだ。魔石とかが揃わねぇと動かねぇし魔法火薬がないと肝心の大砲もぶっ放せん!」


 あぁ、そういえばそんな話もあったねぇ。そっかそういえばあれからもう結構経ってる気がしたけど。


「にゃん……それについて残念な話にゃん。お兄たまが魔導具で操作した鳥が来て手紙を置いていったにゃん。それによるとエルドラド共和国が暫く魔法火薬や魔導具の輸出を規制することに決めたそうにゃん」


 え? 規制? ということは、ロキが折角作ったこれもその間は動かないってことなのか……

短編で公開していた「施工費高すぎ!と追放された宮廷建築士、未開の島に渡りドワーフの王に気に入られ建築革命を引き起こす~え?国の建物が一斉崩壊したから戻ってこいと今更言われてももう遅い勝手に国ごと倒壊してください~」の連載版を公開いたしました!

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ここまで読んで頂きありがとうございます!まだ評価してなかったけど応援してもいいかなと少しで思って頂けたならこの下の★で評価を頂けると嬉しく思います!

ブックマークがまだだったな~という方がいましたらこの機会に是非!


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― 新着の感想 ―
[一言] てっきりゴム弾でも作るのかと思ったのに、まさかのキャタピラにゴム使うの?
[一言] 凹凸のない砂漠地形でなんでゴムタイヤを求めるのかも解らんし ゴムでキャタピラ作るのも解らん 砂に適応するなら期待するのはホバークラフト辺りじゃないのか
[気になる点] 戦車のキャタピラって普通金属製じゃない? ゴムは公道とか走るときにつけるだけだと思う。 っていうかオッパイミサイルじゃないのかよ!
感想一覧
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