第160話 砂漠の兵器?
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「さて、と」
「そうですわね」
「うむ」
ロキが奇妙な形のソレに何とも感想のつけにくい名前を着けていた。
すると女性陣がえっと、ほ、砲弾を取り囲んで、破壊しようとしている。
「待て待て待てぇえええぇえ! 何をするつもりだ!」
「破壊ですの」
「破壊ですね」
「破壊よのう」
「やめて! 俺の努力の結晶!」
ロキが必死に皆を止めていた。何かちょっとだけ気の毒に思えたから助け舟をだすことにしたよ。
「ま、待って。話はちょっと聞いてみようよ」
「お兄様がそういうのであれば仕方ないですの」
「でも、名前が酷すぎだよ」
「うむ。下品極まりないのう」
「同意だね」
「あはは、私は面白いと思ったけどね~」
この中で肯定的なのはプールだけだった。プールは何か流石だなと思う。
「全く。この名前には当然理由がある。最近はそこのメルにも頼んだが」
「うぅ……」
メルが僕の後ろに隠れた。ロキに対する警戒心が強い!
「そんな顔をしないでくれや。そりゃ参考にはしたかったが、今回は諦めて服の上から視察することで何とかしたんだからよ」
「最低なことを言ってますの……」
『ま、お前は見られてないと思うけどな』
モルジアがカセを地面に叩きつけていた。何か気に触ることがあったようだね……
「うぅ、何かちょっと嫌だ……」
「愛とはとても言えないかしら」
イシスは体を隠すようにして身を捩らせている。フィーは炎の魔法を、待った待った!
「とにかくだ。この砲弾はそんなお前たちの胸を見ていたから思いついた理想の形状なんだ。お前たちのおっぱいがこの砲弾を!」
「ロキ! 胸から離れて!」
このままじゃロキごと燃やし尽くされそうな空気だよ!
「とにかく、名前は変えてほしいよ。もう少し女性陣の気持ちも考えて欲しい」
「何を言う! 俺はしっかり考えた上でだな!」
「ロキ、ちゃんと、か・ん・が・え・て」
「お、おう。お前もそんな顔するんだな……」
ロキがようやく真面目に考えてくれるつもりになったようだ。ロキのクレームは多かったからいい加減ちゃんとしてもらわないと対応しきれなくなっちゃうからね。
「ならバスト――」
「却下!」
本当胸から離れて欲しい。
「そうは言ってもなぁ。最初に考えたミサイルはいまいちだしなぁ」
「!? いいよそれ!」
「は?」
今チラッとロキが言った名称はすごくしっくりきたよ!
「いや、でもこれはドワーフの古い言葉のミスァイルから取った何の面白みもない名前だぞ?」
「いいよ! 全然いいよ! シンプルイズベストだよ!」
「スナッ!」
すくなくともおっぱいとかつくよりはずっといいからね! スーも賛成してくれてるし。
「私もその方がいいと思いますですの」
『ま、おっぱい砲弾よりはいいな』
「うん。絶対その方がいいよ!」
「ンゴッ」
「まぁお主にしてもマシよのう」
「寧ろ何でそっちにしなかったんだよって話ね」
「俺もミサイルの方がいいぜ! 何よりかっこいい!」
というわけで男女ともに圧倒的にミサイル派の方が多かったよ。
「うむ、そうか、なら、そうだ! いっそ2つ合わせておっぱいミサ――」
「ミ・サ・イ・ル、だけで」
「わ、わ~ったよ。仕方ねぇな」
こうして新しい戦車で撃つ兵器とやらの名前はミサイルになった。本当良かった。
「後はこの車輪につけるもんだけどなぁ」
「王様いた~」
ロキが迷う中、元気いっぱいな女の子の声が聞こえてきた。
「マインにクリムゾン。来てくれたんだ」
「あぁ、たまにはこっちから来てもいいかなと思ってな」
「お兄ちゃんが外に出るなんて珍しいんだよ。基本引きこもりだもん」
「マイン、お兄ちゃんのことそんな風に思っていたのか……」
あ、クリムゾンが凹んじゃったよ。引きこもりと言われたのが答えたようだね。
「……その子にもっと大人な姉はいるのか?」
「なんだこの男は?」
するとロキがマインをチラッと見た後に、クリムゾンに話を振ったけど、凄く訝しげにロキを見てるよ!
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