第152話 砂漠で露見する弱点
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ルガールが逗留してから一週間が過ぎた。あのライゴウ曰く歓迎会と言う名の試合が有った日。
結局夜通し腕自慢大会みたいな様相になったのだけど、それが結果的にルガールの戦力分析に役立ったようだね。
その後、僕は正式に帝国と戦になる可能性があることを元帝国兵の皆に示唆したんだけど。
「もとよりこの国に移ることを決めてから覚悟は出来てましたから問題ありませんよ」
「俺達はもうここに骨を埋める覚悟です!」
どうやら元同胞とも戦う覚悟はあるようだ。もし、仲間と戦いたくないというのであれば考慮する必要もあるかなとは思ったけれど……
そしてルガール曰く、元帝国軍人に関しては流石に戦闘慣れしてるらしく連携などに関しては申し分ないとのことだった。
だけど、それだけに帝国のやり方に染まっている感があって、僕たちと上手く連携を取る訓練は必要だと助言をくれた。
その上でルガールが皆の訓練用のメニューなどを組んでくれたりして本格的な戦闘訓練も行われるようになっていった。
「お兄たまはこれも想定してルガールを留まらせてくれたのかもしれないにゃん」
それがペルシアの意見だった。なるほど……確かにルガールのおかげ兵としての統率も取れてきた気がするよ。
そして僕もまたロキに言われて魔法を披露することになった。
今後の為に魔法でどれだけ出来るか見ておく必要あるとのことだ。
「砂魔法・砂巨人!」
一番自信のある魔法と言われたのでこれを使って見せる。砂が集まり搭乗型の砂巨人が出来あがった。
「うぉおぉおおぉおぉおおおおお! すげーなお前! なんだこれ最高か!」
「おう! いつみてもこの巨人はほれぼれする出来だぜ! かっこいいぜ!」
「凄いとは思うけどかっこいいというのがよくわからないわね」
「巨人ではなくそれを操る王が最高なのであるぞ」
「でもあの巨人だと中のお兄様が目にできないのが不満ですの」
『どんだけ兄が好きなんだよお前は』
どうやらロキの評価は上々のようだね。でも男性と女性で反応が微妙に異なるんだよね。
「全くもって最高だぜ! 特に肩の大砲。あれが最高だ! むしろあれが全てだな! あれがなきゃただのガラクタだ」
そこまで! 一体どれだけ大砲に興味あるのこのドワーフ!
「坊主。どうせならもっと巨乳の美人の姿にすることはできないのかぁあ?」
「出来ません」
そこは即答させてもらった。実際は出来なくはないけど意味がない。
「ス~……」
あ、スーの目が半月みたいに! だんだんスーのロキの見方も変わってきてる気がするよ。
「何だ面白くない。ま、しかしだ。やっぱりお前は素人だな。確かに見た目は厳ついし強そうだが、細かい部分がなっちゃいねぇ。おい、アインと言ったな。ちょっと来い」
「む? 我であるか? しかし我はお主に命令される筋合いなど」
「その王のために必要なことなんだよ。とっとと来やがれ!」
「なんと! 王のためならば!」
最初は命令口調のロキに嫌悪感を示してアインだったけど、僕を引き合いに出したらすぐやる気になってくれたみたいだ。
でも、一体何をするつもりなんだろう?
「お前、槍でぐるぐるさせる妙な技を使っていただろう?」
「ぐるぐるの妙な技……蟻顎羅穿豪槍であるか?」
「あぁそれだそれ。そんな感じのでこの巨人を倒せ」
「な? これを我が?」
アインが僕の造った巨人を見上げながら難しい顔を見せる。
「お前も別にいいだろう?」
「うん。アインもお願い。僕も欠点が知りたいんだ」
「王が申されるのであれば! ただ流石に我の技でもこれだけの巨体が倒せるかどうか……」
「何ビビってんだ。それが出来ないなら最初から頼んでねぇよ。いいかあそこを――」
そしてロキが何やらアインに耳打ちした。アインは、そんなことで? と驚いていたようで、そして僕の前で槍を構えた。ロキが決めた位置取りではあるけど巨人状態であることを考えるとアインとの距離が随分と近くに感じる。
「ふむ、アイン対我が王ということかのう」
「そう言えばこの戦いは珍しいですの」
「最初は戦いから始まったんだけどね。ただあの時はアインも洗脳されていたんだけど」
「そういえばそうだったね~あの戦いがあったから今の私達があるのかもだけど」
「ンゴンゴ」
イシスとメルが懐かしそうに言った。ラクも大きくうなずいている。
そうだったね。最初は僕たちも争っていたんだ。帝国兵もそうだし、そう考えると妙な因果かもね。
「ではいきますぞ!」
そしてアインが僕に近づいてきた。巨人の拳で攻撃を仕掛けるけど、流石アインは普段から僕のことを見てるからかこちらの動きがある程度読めてるみたいで避けられてしまう。
それに始まったときの距離が近いからか、あまり多くの攻撃を繰り出す前に足元に近づかれてしまった。
「蟻顎羅穿豪槍!」
そしてアインの魔闘技が僕の脚に命中した。だけど、流石にその一撃じゃ、て、あれれ~~~~~~~~~!?
――ずしぃいぃぃいぃいぃいぃいいん!
「ほ、本当に倒れた……」
「は、当然よ。俺が見立ててるんだからな」
そう、僕の巨人の片足がアインの一突きで砕けてバランスを崩して文字通り倒れてしまったんだ。
でも、まさかこんなにあっさり倒れるなんて……それを見抜いたロキは、やっぱりただのドワーフではないのかもしれない――
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