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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第五章 砂漠と帝国の刺客編

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第149話 砂漠では単純でいい

いつも感想や誤字脱字報告を頂きありがとうございます!

これからも感想やレビューをどしどしお待ちしてます!

 アリババが勧めてきたのはトヌーラ商会との取引だった。まさかアリババからそんな話を聞かされるとは思わなかったのでちょっと困惑してしまう。


「……あまり気が進まない様子かにゃ~?」

「え、いや、その……」


 返答に逡巡しているのを見破られてしまったようだ。


「そのトヌーラ商会は以前にもここまでやってきて取引を求めてきたであるぞ。しかし開口一番口にしたのが奴隷の売買についてあったからのう。王はそういった物を好まないのだ」

「それにここで暮らすようになった子どもたちは元々トヌーラ商会の奴隷だった子も多いですの。トヌーラ商会と取引なんて決して望みませんの」


 すぐに答えられなかった僕に代わってフィーとモルジアが以前ロベリアがここに来たときのことを例に出して説明してくれた。


 でも、本当は僕が迷ってないで話すべきところだったんだろう。やっぱりまだまだ王としては頼りないなと自分でも思ってしまう。


「話はわかったにゃ~つまり奴隷を扱っているのが嫌というのがあるわけだにゃ~でも、それならもし僕が奴隷を扱っていたら取引はしなかったかにゃ~?」

「え?」

「お兄たま。それはちょっと意地悪な質問だと思うにゃん」


 その質問にドキリとした僕がいた。ペルシアが言い返してくれてるけど……


「確かにペルシアの言う通りちょっと意地が悪かったかもしれないにゃ~だけど、アリババ商会とトヌーラ商会は奴隷を扱っているかいないかの違いでしかないとは覚えておいて欲しいにゃ~そしてもしうちで奴隷を扱っていてそれが売りの一つだったなら僕も奴隷の売買を勧めていたと思うにゃ~」


 そうなんだ……いや、でも商人ならきっとそういうものなのかもしれない。


「この国とトヌーラ商会との間にひと悶着あったことは知っているにゃ~さっきの奴隷の話もきっと尾を引いていることもあると思うにゃ~だけどそれは前の商会長がやったことにゃ~今はその娘がトヌーラ商会を動かしている上考え方も変わってきてるにゃ~」

「確かにそうですね」

「私もそれはわかる気がします。確かに奴隷の話はあったけど、前の商会長と違って話のわからない人ではないと思ったもの。ちょっと厳しい話はあったけど、間違ってなかったとは思う」


 イシスが会話に入り込んだ。イシスの思う印象では以前のヨクゴウのような横暴さは感じなかったということみたいで、それは僕も同感ではある。


「ふん。なんだかややこしい話をしているけどよ。結局のところそのトヌーラ商会ってのに頼まねぇと必要な物も人材も入ってこないんだろう? だったら取り敢えず取引しておけばいいだろう。それで気に入らなかったらやめりゃいいんだ。それだけの話しだろう? 下らないこといってないでさっさと決めろよ」


 ロキが業を煮やしたかのように厳しい表情で口を出してきた。それはものすごく単純明快な案だったけど、喉のつっかえが取れたような気持ちになれたんだ。


「うん。そうだね。何も難しく考える必要なかったんだ。今僕たちに必要なものをトヌーラ商会が扱っているなら迷う必要がないよ」

「ふん。やっとわかったか。大体人間ってのは細かいことをガタガタ考えすぎるきらいがありやがる。いいか? お前も王様なら何が嫌いかなんて感情で物事考えるんじゃなく、何が必要かを第一に考えやがれ!」

「はい。ありがとうロキ」

「たまにはロキもいいこといいますの」

「毎回こうならいいかしら」

「時には単純な考え方の方が良い結果につながることもあるからのう」


 どうやら今のでロキに対する皆の評価が上がったようだね。この調子で今後は女性陣とも上手くいくといいんだけど。


「ま、俺も確かに単純といえば単純だな。単純におっぱいと大砲が好きなのもその為だガッハッハ!」

「やっぱり間違いでしたの……」

「ま、こんなものであろうぞ」

「折角上げた好感度を自ら下げたかしら。愛が足りないかしら」


 あぁ、ロキもまた余計なことを言ったばかりに……


「でも、アリババ商会としてはうちがトヌーラ商会と取引をしていいのですか?」

「問題ないにゃ~それぞれ強みが違う以上、扱うものが食い合うことは基本ないにゃ~」


 確かに今の話もアリババ商会では難しい案件をトヌーラ商会にお願いしようって話だったもんね。


「乗りかかった船にゃ~トヌーラ商会には僕の方からも伝えておくにゃ~」

「何か仲介のようなこともして頂いて、何から何まですみません」


 トヌーラ商会とはライバル関係でもあるだろうに、何か申し訳なくもあるよ。


「問題ないにゃ~その代わりまた一つ依頼を出していくにゃ~それも頼んだにゃ~」

「頼まれました。ギルドとしては依頼を頂けるのは嬉しい限りです」

 

 スイムがお礼を伝えた。アリババ商会からの依頼が今の冒険者ギルドのメインの仕事でもあるからね。


「にゃ~ところで……実はマグレフ帝国についての噂を耳にしたんだにゃ~」

「……帝国のですか」


 僕としてはあまり聞きたくはない名前だ。最近も一度攻め込まれているし。


「一体どんな噂なんですか?」

「にゃ~おそらく察しはついていると思うけどにゃ~マグレフ帝国の姫が攫われたという話がエルドラにも回ってきたにゃ~そして攫ったのは砂漠に出来た新しい国……つまりここにゃ~帝国は大義名分を得るために徹底的にバラムドーラ王国の悪い噂を吹聴しているにゃ~」

「そんなのデタラメですの! 私は自ら国を出たのですの!」

「……やっぱりそうだったにゃ~何となく予想はしていたけどにゃ~帝国から追放された皇子と攫われた姫というのは二人のことだったかにゃ~」

「「あ――」」

ここまで読まれてまだ評価をしてなかったな~と思い出してくれた方!少しでも面白い期待したいと思って頂けたならこの下の★で評価してもらえると嬉しく思います!

ブックマークがまだだったな~という方がいましたらこの機会に是非!

それではここまでお読み頂きありがとうございます!また明日も更新出来るよう頑張ります!

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[一言] その国で禁止して商品を扱ってる商会と取引しないのは普通じゃないかなぁー? しかも敵性国家の帝国と親密な取引のある商会の人間を国内に大量に受け入れるのは国防上問題あると思う そもそも、帝国に情…
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