第144話 砂漠にやってきたドワーフの理想
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「それで条件というのはなんですか?」
とりあえずロキは僕たちに協力してくれそうではある。だから彼の言う条件というのを聞いてみた。
「この国はまだまだこれからだ。だからこそ手のつけようがある。だから素材の選定などは俺に任せろ。それと俺の希望の設備は整えてもらう。それが条件だ」
「それなら大丈夫です!」
「ちょっと待って欲しいですの! お兄様その前に希望の設備を聞きますの!」
「うむ、大事なことであるのう」
「そ、そうですね……変なのだとちょっと……」
「マジックミラーとかね」
「マジックミラーって何?」
マジックミラーにメルが反応していた。プールが言ったこれの意味はちょっと僕にもわからないけど、確かに一応確認しておこうかな。
「別に変なものじゃないぞ。一つは風呂! そしてもう一つは――大砲だ!」
あ、はい。
「とてもわかり易い気がします」
「そうか?」
「ス~……」
肩のスーもちょっと残念な人を見るような目になってるよ。
でも、お風呂は別に悪いものではないと言うか確かに欲しいところだね。
「お風呂はかなり高級ってイメージがありますの」
ただ、今モルジアが口にしたように帝国生まれの僕からするとお風呂は庶民には手が出ない高級な設備って印象だ。
「個人ならそうだろう。だから俺は是非ともここに公衆浴場を造ってやりたいのさ。庶民でも気軽に入れるようにな」
「にゃん。それはいい考えにゃん。エルドラにも大衆向けの公衆浴場があるにゃん」
公衆浴場……ペルシアも知っていたようだけどどうやらオアシスに暮らす人が気軽に立ち寄れる風呂を造ろうという話なようだ。
「お風呂は噂には聞いたことがあるのう。何とも興味をそそられるし反対のしようがないのう」
「お風呂は気持ちがいいにゃん! うちも大賛成だにゃん!」
「確かに普段は水浴びですの。でもお風呂があれば生活の幅が広がりますの」
『ケケッ、俺もゆっくりと浸かってみたいもんだぜ』
「カセってお風呂に入りたいものなのね。でも、いいわねお風呂」
「私も賛成かな。冒険者の仕事は汗をかくしねぇ」
「私もそれなら賛成です!」
「お風呂ならアイも入ってみたいかしら。愛よね愛!」
「ンゴンゴッ!」
「気持ちいいなら入ってみた~い」
女性陣の受けも良さそうだ。ラクも賛成みたいだし。
「おお、風呂か。いいなさっぱり出来るぜ」
「ふむ、我はその風呂を知らぬが王が望むなら是非も無し!」
「おふろ、おらも入れるのか?」
「俺も賛成だぜぇえええぇええ!」
あ、男性陣からも希望の声が上がってるね。サーチも塔の上から声を張り上げてるし。ジャックも聞こえていたのか話に乗ってきた。
「いや、お前ら男も入るのかよ」
「駄目なのかよ!」
ロキが露骨に嫌そうな顔を見せた。貴方も男なんですが……
「お風呂の件は問題なさそうですが大砲というのは?」
そしてスイムは冷静だった。すぐに次の話に移る。
「俺には理想の大砲像というものがある。俺の大砲道はまだまだ終わりが見えないからな」
「大砲道!?」
何か凄いことを口にした。とてもこだわりを感じられる。
「理想の大砲というのが城に大砲を詰むことなのかのう?」
「それも一つあるな。大砲城は俺の理想の一つだ」
「た、大砲城……」
城としては物騒すぎる気も……
「後は人間大砲、いやドワーフ大砲? とにかくそれの完成度も高めたい」
「その人間大砲? ドワーフ大砲? というのはなんですの?」
「ま、簡単に言えば移動手段としての大砲だ。大砲の砲弾代わりに俺とか人間を飛ばす。北から俺がやった手段もこれだ」
「何かとんでもないことを言ってるにゃん」
た、確かに。寧ろよくそれで無事だったね。
「大砲で撃たれてよく平気でしたね」
「そこなんだ問題は。俺はこいつら精霊の加護があったから平気だが、普通は体がぶっ壊れてバラバラになる」
「それ、危険すぎる気が……」
「ンゴッ」
「手足だけ目的地にとんでも仕方ないしね」
プールが怖いことを言ってる! 想像したくないよ!
「それに目標地点よりまだまだズレがある。それが一番のネックだな」
「一番のネックはどう考えてもバラバラになることじゃねぇか?」
ライゴウのは凄く的を射た意見だと思う。
「ま、それも今後の調整次第だな。そこのお前は頑丈そうだから実験に使うとして」
「俺かよ! 何で俺が!」
「筋肉があるからな。大体それで何とかなる。喜べお前はマッソー砲弾一号だ」
「嫌な名前つけるなよ!」
ライゴウが砲弾に選ばれてしまった……本人は拒否しているけど。
「後は、移動式大砲だな。これは何個かアイディアがあるが、特にこの砂漠みたいな悪路に活きる絶好のアイディアが俺にはある!」
「ほう? それは一体どんなのですか?」
「ずばり! 戦車だ!」
「戦車ですの?」
「戦車というとあれだよね。昔戦争で使われた戦闘用の馬車」
アローネが赤い髪の毛を擦りながら思い出したように言った。僕も知ってる。指揮官とかが乗っていた馬車でトゲ付きの車輪だったり工夫があったみたいだ。
「でもよぉ、大砲なんて馬車に積んだら重くて動けなくないか?」
「ライゴウにしてはいいところに気がついたわね」
「俺にしてはってどういうことだよ」
アローネにジト目を向けるライゴウ。一方でロキはふんっと鼻を鳴らし。
「この俺がそんな頭が化石化したみたいなこと考えるもんか。この俺が理想としているのは馬を使わない自走式の大砲搭載式戦車なのだからな!」
じ、自走式……何か凄い計画を口にしだしたね……
実現なるか!
ここまで読まれてまだ評価してなかったけど、戦車が出来ることを期待してそろそろ評価してみようかなと少しでも思って頂けたならこの下の★で評価して頂けると嬉しく思います!
またブックマークがまだだったな~という方がいましたらこの機会に是非!
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