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砂魔法で砂の王国を作ろう~砂漠に追放されたから頑張って祖国以上の国家を建ててみた~  作者: 空地 大乃
第五章 砂漠と帝国の刺客編

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第137話 第四皇子シュデル・マグレフ

いつも感想や誤字脱字報告を頂きありがとうございます!

これからも感想やレビューをどしどしおまちしてます!

 皇帝との謁見を終え、ワズイルはシュデルの部屋に向かった。そしてシュデルが席についたとほぼ同時に跪き頭を下げる。


「シュデル殿下。此度は多大なる御温情に頂き誠に感謝致します」

「ふん。全くだ。もっと私に感謝しろこの無能。この俺のおかげで貴様は首の皮一枚で繋がっているようなものだからな」


 遠慮の欠片も感じさせない尊大な態度をシュデルが見せた。悔しさが腹の底から湧き上がるが態度には出ないようワズイルも気をつける。


 皇帝との謁見に望む前にワズイルが頼ったのはこの第四皇子だった。もともとワズイルはこの皇子と関わりが深い。妹であるモルジアをワズイルの結婚相手として皇帝に勧めたのもシュデルであった。


 もっともシュデルはモルジアへの嫌がらせのつもりが強かったようであり、ワズイルもそれに乗っかった形だ。

 

 二人の関係は大体このようにして成り立っていた。シュデルの性格は最悪である。気に入らない相手はいかなる手段を用いてでも叩き潰すのが彼の信条でもある。

 

 しかし、利用できる相手とあれば協力を惜しまない性質でもあり、それがワズイルにとっては好都合でもあった。

 

 故にワズイルはとことんこのシュデルに取り入った。シュデルが嫌悪する相手を選び共通の敵として協力し追い落としたことも多々あった。今のワズイルの地位があるのもシュデルの力添えがあってこそといった側面も大きい。


 だからこそワズイルは恥を忍んでシュデルに口添えをお願いしたのだ。


「あぁ~肩がこったなぁ」

「は、はい! ただいま!」


 ワズイルはすぐ様シュデルの肩を揉みにかかった。まるで従順なペットのように。


「全く、この俺様がこれまで散々協力してやったというのに、あんな無能にむざむざやられるとは、俺の面目だって潰れていた可能性が高いんだぞ? この俺様が上手いこと親父に言ってやったから丸くおさまっているが、そうでなきゃお前今ごろギロチン台の上よ?」

「も、勿論わかっております」


 媚びるような笑みを浮かべながらご機嫌取りに勤しむワズイルであった。


「ま、大将でいるのは流石に無理だったが、それでも何とかギリギリ将軍の地位でいられたんだから、お前は俺のためにしっかり働く必要があるよなぁ?」


 最期にワズイルは皇帝より准将への降格を言い渡された。将軍の中では最低ランクにあたる位だ。しかし、確かにシュデルの協力がなければ下手すればクビから上が無くなっていた可能性が高い。


「シュデル殿下がいたからこそ今の私がいます。将軍の地位にしてもそうです。シュデル殿下のような慈悲深い御方こそが後の皇帝に相応しいのでございましょう」

「あっはっは、そりゃ当然ってもんよ。お前もよくわかってるじゃないか」

「ハッ!」


 ひたすら胡麻をするワズイルである。


「とは言え、別に何の見返りもなくお前を助けたわけじゃない。それはわかってるな?」

「勿論今後はシュデル殿下の為にどのようなことでも致します」

「それは当然のことだ。しかし、あの屑が生意気にも砂漠で国造りだと? 城まで造って王様気取りとは気に入らねぇな」


 シュデルが歯噛みし、目つきを鋭くさせた。


「それで、どうなんだ? 親父にはあぁ言ったが、実際は戦いを挑んで大敗だったわけだろう? 一体あいつは何をした?」

「それが、私にもさっぱり。ただ、一人とんでもない強さの魔導師を味方につけています。女の魔導師で殲滅級の魔法を扱い一瞬にして我が兵の五百を消し炭に変えたのです」

「……お前の兵の五百ね。ふん、どうせ適当に選んだ下級兵士や騎士だったのだろう?」

「一応は自慢の兵達だったのですが……」

「え? 何お前この俺様に口答えしちゃうわけ?」

「下級も下級! 超ド級の下級兵と騎士ばかりでした! もう素人に毛が生えたのようなばっか! いやぁ参っちゃったなぁ。ついつい相手を舐めてしまって」


 ワズイルがすぐに言い直すと、そうだろうそうだろう、とシュデルが大笑いした。ワズイルの笑顔は引きつっていた。


「大体あいつは昔から塵みたいな魔法しかつかっていなかった。あいつが追放される前は、魔法で必死に砂の城なんざをつくってやがるからその度に俺が壊してやったもんだ。この意味わかるか?」

「え? えっと、その……」

「今回もそうなると言ってるんだよ! あったまわりぃなぁテメェは!」

「いやぁ、これはまいった。さっぱり気づきませんでしたな」

「ふん。筋肉ばかりの脳筋野郎はこれだから」


 明後日の方向を向いてワズイルは拳を振り下ろす動作を繰り返す。


「ワズイル」

「いやぁシュデル殿下、随分とこっていらっしゃいますねぇ」


 シュデルに呼ばれすぐさまマッサージを再開させ媚びへつらうワズイルである。


「お前はトヌーラ商会と連絡を取り対魔法用奴隷を用意させろ。肉の盾になるようなので十分だ。俺の魔法があればいくらでも強化出来る」

「は、はい。承知いたしました。ところで今回はどれほど兵を用意されるおつもりで?」

「千だ」

「へ?」


 シュデルの返事にワズイルが目を丸くさせた。聞き間違いかと思った程であり。


「えっと、千ですか?」

「そうだ」

「しかし、私は二千を用意しても、その、敗北してしまったのですが」

「テメェの用意したカスと一緒にするなボケぇ! 大体お前、俺が千と言って気づかないほど馬鹿なのか?」

「……ま、まさか!」


 そこまで言われてワズイルもハッとなる。するとシュデルがニヤリと笑みを深め自信ありげに答えた。


「そうだ千鋭百鬼団を出す。これであいつも終わりだよ。いや俺様が終わらせる。そして砂漠の拠点はこの俺が貰う、ギャハハハハハハハッ!」

第四皇子動きます!

ここまで読んだけどそういえばまだ評価してなかったな~でもそろそろ評価してもいいかな~と僅かでも思って頂けた方がいましたらこの下の★で評価を頂けると嬉しく思います!

ブックマークがまだだったなそういえば!という方がいましたらこの機会に是非!

それではここまでお読み頂きありがとうございます!明日も更新できるよう頑張ります!

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― 新着の感想 ―
[一言] 千鋭百鬼団...なんだその痛々し..もとい如何にも強そうな団は⁉︎
[気になる点] 砂漠超えと強さは関係ない気がするが、また道中で脱落者増える同じパターン?
[一言] その1000人が仮に人の中では強かったとしても、神獣スフィンクスのフィー1人に勝てると思えないんですが…、確か帝国のダンジョンすら制圧できない有り様なのに…、下手したら強化された元身内に返り…
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