第130話 砂漠で受け入れ!
いつも感想や誤字脱字報告を頂きありがとうございます!
これからも感想やレビューをどしどしおまちしてます!
僕たちはライゴウ達につれてきてもらった場所で石灰砂を見つけた。
だけど、そこに現れたのは動く石灰像という魔物だ。見上げるほど巨大な石像と言った様相の魔物に捕虜の皆も驚いているね。
「だったらこっちも巨人だ! 砂魔法:砂巨人!」
魔法を行使。巨人の中に僕も組み込まれ、動く石灰像と対峙する。
さて、一体何をしてくるかな?
「グォオォオォオォオォオォオオオ!」
え! この石灰像、いきなり跳躍して回転しながら浴びせるように蹴りを放ってきた!
巨人の肩に石灰像の巨大な足がめり込み砂を通して衝撃が伝わってきた。なんてことだ。これだけ巨大だから飛び技はないなんて考えた僕が甘かった。
すると今度は着地した石灰像が砂巨人の腕を両手で掴んで締め上げてくる。パンっと砂の腕が弾け飛んだ。
「あの石像。とんでもねぇ握力だぜ!」
「石灰像っす!」
下からライゴウが興奮した様子で叫んでいる。僕は一旦距離をとった。まさか、腕が弾け飛ぶなんて!
まぁ、砂ですぐに戻せるんだけどね。
「今度はこっちの番だ! 砂巨人の砂巨烈杭撃!」
ダンジョンのモアイも粉砕した一撃を動く石灰像に打ち込んだ。石灰像の胸に穴が穿たれ、そこから亀裂が走り動く石灰像がボロボロと崩れ落ちていった。
「やったっす! 動く石灰像を撃破っす!」
「うぉおおお! 流石ボスだぜ! ロマンだぜ!」
「「「「「「「「「「砂巨烈杭撃最高ーーーーーーーー!」」」」」」」」」」
何か下でものすごく盛り上がっているよ。そして崩れ落ちた石灰像はそのまま石灰砂になった。
石灰砂はかなりの量だね。とりあえずゴーレム化して引き連れてオアシスまで戻ることにしたよ。
「ほう石灰のう。妾はそれにはそんなに詳しくはないが役に立つのかえ?」
「石灰があれば建築材料に役立つでしょう。この間見つかったミスリルも装備品にいい。ただ王が魔法で作られた剣も見てみましたが、やはり活かすには職人の手も必要でしょうな」
フィーの質問に答えるようにスイムが教えてくれた。うん、そうなんだよね。やっぱり装備品をつくるとなるとそれ相応の知識を持っている人に頼った方がいい。
僕が魔法で作っても本職の鍛冶職人が作成した装備品のようにはいかないもの。
「ホルス。折角だからひとまずこの石灰を肥料に利用してもいい?」
「うん。勿論だよ」
「ス~ナ~♪」
「ンゴォ♪」
石灰は肥料としても役立つようだからね。だからイシスと畑に向かった。イシスの生命魔法は作物の成長を早めることも出来るのが特徴だ。
「畑も大分広がったにゃん」
「捕虜の皆が頑張ってくれたおかげだね。それにアリババ商会から購入した苗や種の効果も大きいね」
おかげで今うちの畑ではキャベツやトマトなんかも収穫できるようになっているんだ。勿論砂漠で手に入れたソルガムも健在で他にも砂芋なんかもある。
とりあえず畑に手に入れた石灰を適当に撒いてみた。それからイシスが生命魔法で成長を促すんだ。
さてどうなるかな?
「キャベ~キャベ~♪」
「ポテ~ポテ~♪」
「トマートトマート♪」
「ソルルルルルウゥウ♪」
「……え! えええぇええぇえええぇええ!?」
「作物が動いたぁあああぁあ!」
「スーーーー!」
「ンゴォオォォオォオォオォオオ!」
もう驚きだよ! 驚きすぎてびっくりだよ!
え? 何これ? えっと、とりあえずキャベツは葉が羽みたいになってパタパタと飛び回ってるよ。芋は根が足みたいになって駆け回っているし、トマトはポンポンっと跳ね回ってソルガムに関しては畑から動くことはないけど揺れ動いて音楽を奏でているし!
「ふむ、これは中々愉快な光景であるのう」
「愉快ってそれで済む話ですの?」
『動き回る作物とは確かに愉快だと思うぜ』
「これも愛ゆえにかしら。愛よね愛!」
皆の反応も様々だ。とりあえず、困ったときのチャガマだね!
「えっとっす。どうやら砂漠の石灰砂に含まれる栄養とイシスさんの生命魔法が結びついてこんな感じになったようっす。どれも普通に採れるのより栄養価高いっすよ」
「そうなの!?」
ちなみにこっちの命令には応じてくれるそうだね。試しに整列して~と呼びかけたらしっかり整列してくれたよ。
なにこれ便利すぎる! とりあえず昼食はこの作物も利用して調理してみた。
「このトマトあま~い!」
「糖度がそうとう増してるっす」
「キャベツもうめぇぜ生でもバリバリいける」
「この芋はなんだ? ホクホクしててまったくぼそぼそしてない」
「食べ物は帝国より断然美味しいわね……」
どうやら石灰砂を肥料にイシスの魔法とも組み合わせて収穫した作物は好評のようだね。
「おお! トマトを食べたラクの瘤からトマトジュースが!」
「これは甘くて美味いな」
「ンゴォ~♪」
ラクのジュースも好評でラクの前に列が出来る程だ。蜜も組み合わせると更に甘みが増して美味しくなるみたいだ。
「……決めたぜ! 王様! どうか俺をこの国に住ませてくれ!」
すると捕虜になっていた騎士の一人がそう申し出てきた。すると他の捕虜も次々とバラムドーラへの移住を申し出てきたんだ。
でも、これはもともと考えていたことでもある。彼らはどちらにせよもう帝国には戻れないからね。
だから頼まれたら最初から受け入れるつもりだった。
だからその申し出を受け入れたら捕虜だったみんなも喜んでくれたよ。
「流石ですな王よ。これで国力がより増したと言えるでしょう」
「うむ! 流石我が尊敬する王でありますな!」
スイムが感心したように言ってくれた。アインも妙に誇らしげだ。
「ですが、そうなるとますます住居のことを考えないといけませんね」
「う~ん。そうだね。とりあえずは一時的にはなるけど、僕の魔法でつくることになるかなぁ」
でもあくまで一時的だ。やっぱりアリババ商会から職人まちになるかな。ただ監督になれる人が見つかるかどうからしいけどね。いい人がいればいいんだろうけど――
作物が動き回る砂漠の王国!
ここまで読まれて、そういえばまだ評価してなかったな~という御方!野菜が動くならそろそろ評価に動いてもいいかな、と僅かでも思って頂けたならこの下の★で評価して頂けると嬉しく思います!
ブックマークをまだしてなかったな~という方がいましたらこの機会に是非!
それではここまでお読み頂きありがとうございます!本日も後1話更新出来るよう頑張ります!




