第115話 砂漠に訪れた調査員
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トヌーラ商会の新しい商会長となったロベリアが来てから七日程経ち、ペルシアが冒険者ギルド協会の調査員を連れてやってきてくれた。
「にゃん! ここが砂漠の王国バラムドーラ。そして冒険者ギルドにゃん」
「ほ、ほう。ここがですか……」
調査員は沢山の冒険者を連れてやってきた。全部で二十人ぐらいいたかな。こんなにいるのかな? と思ったけど本来はこんなに来ることはないけど場所が場所だけに人員多めで来たようだね。
幸い途中で魔物とは遭遇したものの、犠牲者は出ずに済んだとか。
どうも自分は忘れがちだけど、ここは死の砂漠と恐れられてるぐらいだから、本来は砂漠を渡るだけで一苦労なんだ。
「にゃん。それでもお兄たまの情報があるから、まだ安全なルートでこれているにゃん」
「はい。アリババ商会の地図には助けられておりますからね」
「なるほど。我々が前に来たときとは大違いですな」
ペルシアと調査員の会話にスイムも加わった。彼はここの冒険者ギルドのマスターとなるから一緒に立ち会っている。
前にとはトヌーラ商会の護衛として同行したときのことだろうね。後で聞いた話だけど目的地につくまでに数多くの犠牲者が出たらしい。
でも、そういえばロベリアからはそんな様子が感じられなかった気がする。冒険者にもどこか余裕があったような?
「しかし立派なオアシスだなとは思いますが、ギルドの建物と城以外にはこれといった建物もないのですね」
「今はまだ国として発展途上であるからのう。しかし既に色々と手配しておるしアリババ商会の協力も得ておるぞ」
調査員の疑問にフィーが答えてくれた。でも建造物か……考えてはいるけど、まだまだはっきりしたことはわかってない。
「……はい。建造物も今後増やしていければと思います」
「ふむ、なるほど――」
とは言え予定として今はこう答えておくしかないね。僕たちの話を聞いて手帳に調査員が書き込んでいく。
「仕事はとりあえずはアリババ商会からのを中心に行うということで良いのですね?」
「そうにゃん。冒険者ギルドを設置するにあたっての推薦人もお兄たまのアリババが行いますにゃん」
「ふむ……あのアリババ商会からの推薦なら問題はないかな。一応中身を確認させて貰いますね」
調査員が建物の中に入っていく。壁をこんこんっと叩いてみたりと建物の強度も調べているようだ。砂で出来た物だけど、基本的な強度は備えているつもりだけどね。
「大体わかりました。ギルドマスターはスイム様で宜しいのですね?」
「はい。私がやらせていただきます」
「念の為冒険者証を――」
スイムが取り出した冒険者証を手に取り眼鏡を掛けて確認し始めた。
「あれは調査用の鑑定眼鏡にゃん。冒険者証が偽装されてないか確認しているにゃん。それにあれで現在のランクや犯罪履歴がないかもわかるにゃん」
「へぇ、便利な魔導具もあるんだね」
ペルシアが魔導具について教えてくれた。調査員は冒険者証をチェックし問題ないことを確認したようだ。
「はい。これで調査は終了となります。本日よりバラムドーラにおいての冒険者ギルドの設立が認められました。こちらが許可証になりますのでどうぞ大切に保管下さい」
「ありがとうございます」
許可証はギルドマスターのスイムが受け取ってくれた。これで正式にギルドとして活動出来るようだね。
その後はギルドとしての義務などを簡単に教えてもらい、細かいことが記された資料を手渡されていた。
「それでは我々はこれで戻ります。しかし、可能なら安全な道などがあると楽ですし人の行き来も盛んになると思うのですがね」
「道ですか……」
街道のようなものということなんだろうね。確かに砂漠は危険だし、またとても迷いやすい。道があれば少なくとも迷うことは少なくなるだろう。
しかし、それを砂魔法でどうにか出来るかというと、う~ん。一旦道を切り開くことが出来ても魔物は出るだろうし造った道がすぐに埋もれたり壊される可能性はある。
一時的ならともかく永続させる道となると色々と工夫が必要になりそうだ。それに何でも魔法でやるというのに問題を含む。やっぱりそれを専門としている人の意見も聞いたほうがいいのかもしれない。
「まぁ、死の砂漠にそれを望むのも酷というものでしょうか。むしろ良くこのような場所に国を興そうと思いましたね……そこが驚きではありますが、しかし国が栄えれば随分と楽になるのも確かですからね。頑張って下さい」
最後にそう言い残し調査員は帰っていった。
随分と楽にか……この砂漠は大陸の中心に存在するからね。だから各国の往来はどうしても大変な物になる。
「オアシスも兼ねているこの国が栄えれば、交易面でも有利になれるにゃん。アリババ商会もより大きくなり更に儲かるようになるにゃん。がっぽがっぽでうしししにゃん♪」
「あはは――」
ペルシアは相変わらず素直だね。全く隠すことなく野望を口にしているし。
「そういえばお主は戻らなくて良いのか小娘猫号よ」
「にゃん! 逗留することは伝えているにゃん。暫く厄介になるにゃん! そしてある程度必要な物が増えたら帰るにゃん!」
はは……確かにしばらくするとまた欲しい物が増えるかもだけどね。
ちなみに今回の納品で新たな作物の種が増えたよ。畑をまた拡張しないといけないかもね。
「そう言えば頼まれていた素材が手に入っているがそれはどうしたら良い?」
「チェックするにゃん。見せて欲しいにゃん」
スイムに言われてペルシアが素材を確認しに言った。
「やれやれ落ち着かないメス猫よのう」
「でも、これでまた一つやれることが増えたね」
「ンゴンゴッ!」
「そうですの。今の所何ごともなく順調に来てますの。前に来たロベリアが色々言ってましたが、お兄様のやり方に間違いなどありませんですの!」
「……いやあの人の言っていたことが間違っていたとも思えないよ。僕はまだまだ未熟だしね。ただ、だからこそみんなの協力も必要だと思っている。だから思ったことがあったら遠慮せずに言ってね」
僕は皆に思ったことを伝えた。やっぱり何か問題があったら早めに解決しないといけないし、何かを遠慮して問題がそのままになってしまったら意味ないしね。
「だったらボスよ。装備品の充実をお願いしたいぜ。例えば何者かに攻め込まれたときに今のままじゃこころもとないからな!」
「いや、何者かって、一体誰がこんなところまで攻め込みに来るのよ」
「んなことわからねぇだろう。なぁ?」
「ふむ。しかし、誰がこようとこのアインが返り討ちにしてみせますぞ!」
はは、アインは頼もしいね。でも、攻め込まれたらか。つまり戦争ってことかな。そんなのは正直帝国で話を聞いているだけで十分だし、出来れば起きてほしくないところではあるんだけどね――
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