【Side:ブレイブ】大浴場で大欲情?混浴は突然に!
何で男湯に全裸のアリスがいるの〜っ!?
俺、もう酔いが回ったの?
いや、まだ酒飲んでない!
夢?
あー今日は心身共に疲労困憊だし……いつの間にか寝ちゃったのか!で、今は夢の中。
大浴場でアリスとバッタリ鉢合わせだなんてベタなシチュエーション。エロゲーのお約束展開かってーの。さすがは欲求不満な俺。
夢だし……いいよね!とりあえずはアリスの裸をじっくりと視姦しよう。
「あの、見ないで。わたしの身体、汚れてるから。」
さすがは脳内エロゲー!恥じらうアリスの反応は俺の萌えにド直球!!脳内AIアリス最高だぁ〜。
「アリスの身体が汚れてるだなんてあり得ない!」
おもむろに立ち上がった俺は急にふらつき……倒れてしまう、前のめりに。
そうか。身体中の血液が下腹部に収束した状態で急に立ち上がったから、脳まで酸素が行き渡らず立ちくらんだのか。
結果、アリスを床ドンしていた。
「ゴメン……でも、夢だからいいよね?」
「夢?」
その時、俺を呼ぶ声が大浴場に響く。パチャムの声だ!トイレに行ったパチャムが大浴場に入ってきたのか。いや、俺の夢に入ってきたのか、パチャムの野郎!!
「ブレイブ、夢じゃないよ。」
アリスの言葉に我に帰る!夢じゃない!?
「ブレイブ……そっちにいるの?凄い湯気で良く見えないよ〜。」
パチャムが近づいてくる。このままではアリスと鉢合わせになってしまう!俺は口に人差し指を当てアリスに喋らないよう促すと、手を引いて大浴場の奥にある滝の裏側に移動する。
「ここなら大丈夫かな。アリス、何で男湯に入ってるんだよ?」
「男湯?それより、あの……当たってる。」
滝の裏はそんなに広くはなく、俺は咄嗟のことでアリスを抱きしめる形になっていた。
「ゴメン!でも離れると見えちゃうから……。」
「変なこと言ったらごめんなさい。ブレイブの……凄いね。ビックリした。」
何を言ってるんだ、アリス!?清純なイメージしかないから、正直こっちがびっくりしたし!!まぁ、お互い思春期だから偏見なんだろうか。
俺たちは微妙な空気の中、ぎこちなく笑い合った。
「ほう、若い男女が裸で抱き合うとは、やはり私の読み通り。お前たち……式はいつにしようか?」
滝を割って現れたのは魔剣士ゴールド。
その全身は洗練された黄金比率によって構成された…… まさに美の女神だった。
「って、何で裸ぁ!?」
「浴場だからな。キミも私に引けを取らない美しい肉体美ではないか。何とも雄々しい……見事だ。」
仁王立ちに近いゴールドは、立派なアリスの胸にまで届く俺のをマジマジと眺める。
「ご、ごめんなさい!俺、もう上がるから……」
二人に背を向け走り出す俺はまたしても何かにぶつかる。
「わぁ!」
「痛たたー。大丈夫ですか?」
俺は誰とぶつかったのか定かではないが、湯気の中、床に仰向けに倒れたパチャムと、その上に重なるファナが居た!
「ファナ!?お前まで男湯にいるなんて……」
「ブレイブ!?」
ハモる二人もやはり俺の股間に注目していた!
「どうなってるんだ〜!?」
大浴場に俺の叫びが響き渡る!
◇◇◇
この広い大浴場はVIPルーム専用のようで、俺たち5人以外は誰も入ることはないとゴールドは語った。
「そういうことは先に言ってください。」
品行方正なパチャムは顔を赤くしながら訴えた。
「ここでは種族・性別関係なく、常にこんな感じなのだよ。知らなかったのか?」
つまり……貴族など上流階級の方々は夜な夜な混浴で宜しくヤッてるってことですかー!?つまりは乱交!?ひゃーっ!!
アリスは離れた洗い場で身体を洗ってから広い湯船に浸かっていた。
当初は俺とパチャムは浴場を出ようとしたが、ゴールドがそれを制し、仕方なく広い湯船の端と端で男女離れて入浴した。
「知りませんよ。こんな世界があるだなんて……」
パチャムもまた未知の体験に衝撃を受けたようで、それ以上反論はしなかった。
いや、湯船の縁に堂々と腰掛けてこっちを向くゴールドに視線を合わせられないのだろう。相変わらず黄金のマスクはしたまま全裸って……隠すところが違うだろう!とツッコミたいが藪蛇だろうからやめた。
「ねぇ……ブレイブの大きかったね!」
ブッ!!ファナのヤツ、何てことを言ってるんだ。こっちまで聞こえてるってーの!
「そうね……あんなの見たことない。凄かった。」
アリス〜!?褒めてるのか引いてるのか……俺だって初めはビックリしたさ。西洋人はこうなんだろうか?とか考えたものさ。因みにパチャムはハーフエルフだからか普通サイズだ。
「良いモノも見れたし、そろそろ上がって本題と行こうか。」
これ見よがしに美ボディーをひけらかしながら大浴場を後にするゴールド。もはや痴女の高みに座すとしか思えない。ありがとうございます!
「じゃあ、先に上がるね。」
アリスはそそくさと大浴場を後にする。これだよ。この恥じらいがたまらないんだよね!そして湯気の中に朧げに見えるアリスの白い肌。ヤバイ、また血液が脳に酸素を運べなくなる。
「僕ももう限界。刺激的過ぎて頭がボーっとする。上がるよ。ブレイブは?」
「俺はもう少し……してから上がるよ。」
俺は洗い場に向かい、頭から冷水を浴びた!
「冷たっ!これなら縮むだろう。」
「おー、小さくなってきた!」
この声は!振り返るとやっぱりファナ!!俺の背中に抱きつきながら、頬と頬が付く距離で下を凝視している。そ、それはヤバイって!!!
「うっわぁあああ〜〜〜っ!!」
ファナが俺の変化に驚き叫ぶ!
ここまでお読みいただきまして誠にありがとうございます。(´∀`)
大浴場混浴お約束イベント発生!総員速やかに退艦せよ。繰り返す、総員速やかに……。あぁ、やっちゃった〜。(*´Д`*)
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