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収納力ゼロ、僕の空間収納で物は収納できません。  作者: 士口 十介
スキルの習得

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そんなもの、使ってみるしかないだろう。

僕はしばらく考えこんだ。

マロリオンの言う通り、呪文の覚え方の一つにギフトの力で呪文を使うのならば

僕は究極流星乃嵐アルティメットメテオストームを覚えているはずだ。

その呪文を覚えているのか、どの様にして確認するのだろう。


冒険者訓練所の時は前衛を主に鍛えていたので、魔法関係はさっぱりわからない。

ミハイルも同じなのだけど、これはスカディ先生の考えである。

二つの事を同時にこなすよりどちらか一方を鍛えた方が効率的なのだそうだ。

(もう一方は訓練所卒業後に鍛えればいいと言っていたな・・・)


やはり魔法関係はマロリオンに聞いてみた方が良いか?

どう切り出そう・・・。


「マロリオン、魔道具で呪文を使ったとして・・・」


「使ったとして?使うのはどんな呪文だ?それにより難易度は変わるぞ。」


「そうだなぁ、例えば“流星メテオ”とか?」


流星メテオ

そんな魔道具があれば大変ですが・・・ 攻城戦の呪文ですよ。」


「へ?」


流星メテオと言うのは城塞などを破壊する為の呪文だそうだ。

その為、広範囲に被害を与える様になっている。


「まぁ、流星メテオは複合呪文ですので・・・」


「複合呪文?って何だ?」


やはり訓練所の時に魔法について学ぶべきだったか?

横から質問を挟むことになり、話の進みが悪くなる。

マロリオンはそんな事は意に介さず、


「複合呪文は複数を合成した呪文だ。

質問の流星メテオの場合、

火系呪文の爆発エクスプロージョン

風系呪文の拡散デフュージョン

土系呪文の岩塊ロックマス

この三つを合成した物だ。


当然、この三つの呪文が出来なければ流星メテオの呪文は使えない。

その代わり流星メテオの呪文一つで三つの呪文を訓練出来たことになるけど、

訓練として呪文を使うのなら効率は悪いね。」


「効率が悪い?なぜ?」


「呪文を合成した場合、精神の消費が増える。

三つの呪文単体で使った場合の精神消費の合計よりも

流星メテオを使った場合の精神消費の方が多い。

訓練するなら、精神消費の少ない方が回数をこなせるから効率は良い。

と言うわけだよ。」


「わかった、ありがとう。

後、憶えたかどうかを確認するのはどうするんだ?」


「そんなもの、使ってみるしかないだろう。」


なるほど、確かのその通りだ。

王都郊外に行って試してみるか。


「あと、呪文を使うのは詠唱や呪文名を言う方が楽かな。

使用も確認しやすいしね。

呪文名を唱えると憶えていた場合、精神消費が起きるからね。」




冒険者協会への報告はジュリアに任せ、僕は王都の郊外に出来た外堀まで来ていた。

ジュリアに任せた時少し不機嫌そうな顔になったのが気になる。

後で、何かフォローする必要がありそうだ。


王都の外堀と言っても三年前に出来た円状の溝を整備して外堀とした物で、

整備はまだ終わってない事もあり外堀に水は張られていない。

最終的には外堀一杯に水を張ることで貯水も兼ねた防御施設になる。


僕は周りに人がいないことを確認する。

そして、整備の為に設けられた階段を降り外堀の底に立つ。


今立っている場所はまだ整備されていない場所で、地面は抉られた時のままだ

溝はやや曲がっているが視線は通っている為、問題は無いだろう。


僕は右手を前に突き出し手のひらを溝の先に向ける。

この場所なら、たとえ間違って呪文を発動したとしても周りに影響は少ないからだ。


(ギフトを使った時の感覚を思い出せ。

たしかあの時の感覚は・・・)


間違えてギフトを使用しない様に慎重に精神を集中させる。

ギフトの時とは異なる


(十分精神は集中させた、今だ!!)


爆発エクスプロージョン!!」


・・・

・・・・・

・・・・・・・


だが何も起こらなかった。

よし次だ、

同じ構えから同じように精神を集中する。


拡散デフュージョン


だが何も起らなかった。


岩塊ロックマス


だが何も起こらなかった。

精神消費も起っていない。

全く反応が無いという事は呪文を覚えられないという事だろうか?



話は少し前に遡る。


ニコラがジュリアに冒険者協会への報告を押し付けた後、

王都の外へ出ようとしているのを見かけた者がいた。


(おや?あれはニコラ君じゃないか。王都の外へ何をしに行くのだろうか?)


時々辺りを見回し誰もつけていない事を確認している。

少し挙動不審なニコラをゼフィールは追った。


驚くことにニコラは道から離れ、新たに整備を始めた外堀の方へ行く。


外堀に何か用があるのか?


しばらく様子を見ているとニコラは外堀の底へ下り始めた。


ゼフィールはギフトの識別を使う事で、ニコラに気付かれずに追跡していた。

ただこのギフト、見ていないと識別できない。

今回の様に外堀の底に降りられた場合、識別が解除されるのだ。


ゼフィールは急いで外堀の縁へ走る。

ニコラに気付かれない様、かなり距離を取っていた為、時間が掛かってしまった。

だけど、そのおかげもあってニコラの奇妙な行動を見ることが出来た。


爆発エクスプロージョン?ニコラはいったい何をやっているのだ?

でも?

なんだ?あれは?)


彼の目には二コラの行動に対する識別、


範囲拡大、威力最大、爆発エクスプロージョン・・・発動失敗


という文字が見えた。

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