第1話:どうやら私は異世界に…
どうやったら楽に死ねるかな…?
首吊り?いや、それは嫌だ…!
飛び降り自殺?うーん…死ねなかったら痛いだけだよね…。
仕方ない…この包丁で心臓を…。
〜数時間前〜
「神宮!真面目にやってるのか!?」
あぁ…また体育の先生に怒られたよ…
私は、運動音痴でとにかくスポーツが無理。
あの先生はそんな私を、
真面目にやってないだろ!って言ってくる。
クラスメイトにも虐められたりする。
でも過激じゃないし、優しい方なんだけど、なんか辛い。
生きててもいいことないし、"自殺"しようかな…?
〜現在〜
「うぅ…本当は死にたくないよ…でももう諦めたんだ!えいっ!」
いたいっ…
もう…死ぬんだ…もうあんな学校に行かなくてもいいんだ…。
…
…て
…きて
起きて!
「はっ!」
「私…死んだはずじゃ…!?」
「やっと目覚めた!」
「んで…寝ぼけてるの?」
金髪の女の子がそこに座っていた。
私…死んだはず!心臓に包丁をぶっ刺して…って
「傷がない!?」
あわわ!どうなってるのーー!?
しかもここ見た事ない場所だしーー!!
「落ち着いて!あなたは死んでないよ!」
この人は優しい子なのかな…?
なんか…なんか涙がポロッと出てきたよ…。
「なんかよくわかんないんだけど、ありがとっ!」
「ど、どういたしまして…」
「あっそうだ、名はなんて言うの?」
名前…
「ヒナって言います!」
私の名前は、神宮 姫雛。
姫と書いて雛で、ひなと言うらしい!
名前の意味とかは全く分かんないけど!
「私は、レイズです…」
私は今とても聞きたいことがあるんだった。
「ここってどこなの?」
「えっとここは…グリランカビレッジだよ」
うん、どこだよ!?
もしかして…異世界に来ちゃった!?
小説とか漫画とかで、こういうの読んだことある気がする…。
「まっ、学校がない異世界に目覚めてよかった!」
「ん?」
ーつづくー
作者のさかちゃんです。
この小説は、とにかく平和な異世界に行ってしまった主人公のヒナが、
たくさんのモンスターや人々と仲良く生活したりする小説です。
随時更新です。小説初心者ですが、これからも応援よろしくお願いします!