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閑話 ※モブ視点※

今日から授業が始まる。私はなんとか成績優秀者の集まるA組に入ることができた。


初めての登校日だからみんな早くに登校していて、まだ来ていないのがあと4人だけになった。しばらくたち、私が前の席の女の子と喋っているとガラッとドアが開きみんなが息をのむ。


そう、残りの4人は私たちなんかじゃ手が届かない雲の上の存在の人だから、みんなが姿を見るだけで緊張するのは当たり前。



首席で新入生代表を務められたラザー・リラニャ・ハプサ様。貴族位第2位の名門ハプサ公爵家の嫡男で王家の血も継ぎ、切れ長の珍しい水晶色の目、すらっとした体、藍色の髪という女の子の理想を詰め込んだ王子様のような方。



新入生テスト5位で、ラザー様のご友人のアレク・フォン・アレクセイ様。貴族位第4位アレクセイ侯爵家嫡男、珍しい赤髪に透き通る青眼、ラザー様とはまた違うたくましくお美しいお体をお持ちで、まるでナイトのような方。



新入生テスト6位でこのクラスでは唯一のメイドという立場のアリア様。メディチ家のご令嬢にお使えしている赤髪黒眼という珍しい組み合わせを持った美女。普通使用人の立場ならこの場にいるだけで非難の目を向けられるけれど、あのメディチ家に、しかもご令嬢にお使えしている者というのはかなりの立場になる。下手をすると下級貴族と同等の発言力を持つこともある。故に今周りからは尊敬と畏怖の眼差しを集めている。



しかし1番注目を集めているのは新入生テスト2位、しかも首席のラザー様と2点差という異例の点数をだしたお方、クレア・エレク・メディチ様。貴族位第1位の超名門メディチ公爵家の末のご令嬢で腰まで波打つ美しい金髪、まるで聖夜の星のような銀眼、不健康に見えないギリギリの細さのすらっと伸びた雪のように真っ白な手足、この世のものとは思えないほど端整で、艶やかで、お美しい方。王族の血を継いでいて、有名なのは家族に溺愛というのは生ぬるいと言われるほど可愛がられていること。



メディチ家といえば現メディチ公爵は国王陛下の幼馴染で国王陛下が信頼する王国一の宰相殿。黒髪銀眼の、お子様が3人いるとは思えない美男性。


その公爵が愛してやまない現メディチ公爵夫人は国王陛下の唯一の同腹の妹君で、国王陛下がそれは大切にしていらっしゃる方。金髪碧眼の、まるで絵画から抜け出して来た女神様のようにお美しい、お子様を3人産んだとは思えない美貌を保っている美女。


クレア様の長兄で、メディチ家嫡男のドルイ様はお父様譲りの黒髪とお母様譲りの碧眼をお持ちの美男子。とても優秀で、今は公爵様について将来宰相の座につくためのお勉強をなされているらしい。


次兄のグレイ様は若くして騎士団副団長を務められるほど優秀で、クレア様と同じ金髪銀眼の美男子。



この国では宰相は2人で、第一宰相はクレア様のお父上の現メディチ公爵家当主。第二宰相はラザーはのお父上の現ハプサ公爵家当主。第一宰相は国王に次ぐ、第二宰相は国王と第一宰相に次ぐ権力を持っている。



そして騎士団団長はクレア様のお祖父様のドルフィン様。騎士団団長を務めて30年になるお方。騎士団副団長は先程言ったクレア様のお兄様のグレイ様。


そして更に騎士団団長の上を行く将軍の地位に着かれている方はアレク様のお祖父様であるフィンセント様。


王国では宰相と騎士団団長、副団長、将軍が特に強い権力を持つ。そしてその座の4分の3はメディチ家の方々で占めている。


さらに、現メディチ家公爵夫人と前メディチ家公爵夫人…つまりクレア様のお母様とお祖母様は王国の社交界の華。王国中の女性の憧れる立場に立つ方々。まとめると、メディチ家は国内でも王家に並ぶ名門と言われている位すごい家なのだ。


そんな人たちと3年間も過ごすとなると、かなり嫌な予感がしてしまう私は酷いのだろうか…?


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