第一節「蟻の巣」
楽しんで読んで頂けたらいいなー
蟻の巣。
地中にいくつもの部屋があり、それらが通路で繋がっているその構造を見れば誰しもそれを思い浮かべるだろう。
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彼らのアジトは正にそのような構造だ。
アジトそのものが広ければ、入り口の数もとても多い。
だが、入り口は全て彼ら以外の人物にはわからないように設置されている。
秘密基地だからそうでなくては困るのだが。
このアジトがあるのは、大都市東京の真下。地下鉄やデパ地下がある場所よりもっと下の地中だ。
流石に前述した入り口は地上にある
小屋のような建物を地上に建て、そことその真下をエレベーターで結んで行き来するのだ。
そしてこの部屋は東京中に点在し、基地と地上とを結んでいる。つまり、この基地の広さは大都市東京と肩を並べるのだ。
肩を並べると言っても、そこそこの大きさの部屋が散らばっていて、やたら長い通路でそれらが繋がっているだけなので、実際の広さはさほどのものでもない。
せいぜい五千人が生活できる程度だ。
ただこの基地を使っている実際の人数は約300人である。
彼らの組織もまだ発展途上なのだ。
構成員はこれからどんどん増える。
そして、このアジトに住み、敵と戦う人々の事に話題は移る。
い、一節書くだけでもかなりかかった…
うえーんめんどくさいよー