#3 迫る死神
ぷか、ぷか。
浮いてる。
地面が遠い。
「‼」
目が覚めて、起き上がろうとした瞬間、
ゴッチン!
何かがぶつかった。額に。
「あった~~~」
視れば、ランだった。
「あ! だ、大丈夫か??」
「ぅ、うん。だ、大丈夫だよ……ひん」
大丈夫そうにも見えない。
モローは、浮かぶ死体を払った後、疲労で倒れてしまった。
(……あんなん視たから、あんな夢をーー)
きょろきょろ。
見渡すと、ここは部屋だ。
人形や本が散らかっている。
恐らく、いや、間違いなくランの部屋だ。
「お前の部屋?」
「ううん。シロズニィのお部屋だよーー」
ん?
確か、一緒に葉を回したーー男の名前だ。
ちゃらそうなーー成人男性の。
成人男性!?
「おい。何の冗談だ。お嬢ちゃん……」
「ははは! ランの玩具だっつの!」
ランの後ろからシロズニィの声が聞こえ、モローは起き上がった。
「だと思った!」
モローの顔が赤くなった。
「さて。何を聞きたい? お兄さんは」
ニヤニヤ。
「……別に。知ったところで、何か変わんのかよ」
「うんにゃ」
「じゃあ。別にいい」
「そっか」
「あ」
「ん? どっか痛いのかな??」
「お、俺もーーここに住んでーー」
シロズニィががはは! と口を開けて笑った。
「オフコース‼」
もちろんだよ、と。
◆
モローは少し歩いた。
ぺた。
住んでた村にはなかった、見えない壁がある。
ペタペタ。
断絶されたかのように。
「この先はーー知らぬが仏か」
ドカドカ!
「おう。新入りィ~~」
ギィドロニカがやって来た。
かなり、この男とは関わりたくはない。
「モローだ! モロー‼」
「っへん! うっせー」
憎まれ口の次はーー無言だった。
しかし、
「変な気、起こすなよな」
「……うん」
「天候は、たまァ~~にゃあひっくり返る程度で、食料もあるんだからな」
「……うん」
「死なれたら、たまんねえしな」
「……うん」
「ほら。行くぞ、ランが探していやがったぞ!」
「--うん、行かなきゃね」
ザワーー
空気が揺らいだように思えた。
◆
翌日、ジャが宙に浮いていた。