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-始まり-


真っ白な空間に5つの物体が浮かぶ。



「第2世界までも、自滅したか。」


「ええ、第1世界に続き自らの種族で争い我々が与えた大いなる資源を食いつぶしてね。」


「第3世界、第6世界、第7世界もあと1000年も、もたないでしょうね」


「由々しき世界たちよな。」


「超世界である第4世界は知識ある文明という文明が滅び、発展が期待できぬしな」


「・・・」


「最後の希望を賭けてCHRONICLEを発動しようではないか」





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-西暦2000年-


日本の株式会社クロニクルより


・シュミレーションオンラインゲーム【CHRONICLE】公式ホームページ開設



-西暦2001年-


・クロニクルオンライン 正式サービス 公式ホームページよりダウンロード開始


 正式サービス開始にあたり、全世界の語源に対応する。


-西暦2003年-


・クロニクルオンラインの鬼畜仕様にとある掲示板で「史上最高のクソゲー」の異名を取得


-西暦2005年-


・クロニクルオンライン 正式継続プレイ人数 100万人突破


-西暦2014年-


・クロニクルオンライン 正式継続プレイ人数 10万人に減少 


-西暦2015年-


・クロニクルオンライン公式ホームページよりバージョンUPのお知らせが告知される。


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CHRONICLEオンラインをしっているか?


おそらくこの世界の10%にあたる 6億人は「しっている」と答えるだろう。


【鬼畜ゲー】【マゾゲー】【このゲームをしてる奴の気がしれない】等々の言葉をあげる者が大半だが・・・


古いパソコンでも楽々快適にプレーできる2Dゲームだが、上記にあげたようにゲーム内容が楽じゃない。


国育成シュミレーションゲームなのだが、プレイ開始直後から自分の村が魔物に襲われる。

大半のプレーヤーはゲーム開始1時間程度で初期資源、初期人材、初期材料など完全に奪われる。


村の防衛が落ち着いても盗賊等に襲われ、デスペナルティーよろしく襲われた被害がそのままの状態でプレイを再開しないといけない。


当然、修繕材料や修繕人材などが殺されたあとでだ。


唯一、自分キャラクターとサポートキャラのみ被害がないのだが、オフライン中に襲われると朝見た風景から地獄の風景となる。


長時間ゲームをプレーして自国が軌道に乗っても侵略や魔物被害があとを立たたない。

さらに自国の反乱や災害など予測不能な事態まで、90%のプレーヤーがゲーム開始半年以内に辞める。


当然だ・・・

さらに、3日間ログインしないとアカウントデータが消えてしまうので一度辞めたら復帰しようとする者もすくない。



村は1人~100人 町は101人~10,000人 国になるには最低10,001人の人口が必要で人口増加も移住に出産、難民の受入等、超リアル仕様


2005年から課金システムの導入で初期のトラブルがだいぶ緩和されてプレイ人数が大幅に増えて安定する。


しかし鬼畜仕様は相変わらずである。


記録廃人なる人間も多々あらわれ、国際的に展開され同盟システム(仕様にはないが)のおかげで難易度も下がりシステムのクオリティーの高さで人気をはくした。


俺も12歳という若さでこのゲームにのめりこみ、童貞までもこのゲームにささげた一人である。


そんな俺もついに27歳・・・

新人社員から中堅社員へとクラスアップしている今日この頃、バージョンUPのお知らせに胸がときめいている。

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