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プロローグ
今回初めて投稿します!よろしくお願いします!
ー閃なる剣は、刃さえ砕く。
死んだ父が残した言葉。今更思い出したところで何の意味も無い言葉。
「深月、貴官を大将に任命する。」
未来都市武力軍大将に任命されたのは、去年の暮れのことだった。
その日は、記録的な豪雨でほんの1m先すら見えない日だった。
「咲、何してんしているんだ?」
鳴宮咲、私の幼馴染で、武力軍大尉。
「これはこれは大将さん、見ていく?あたいの新作。」
「いいよ。今日はそんな気分じゃねぇ」
「あ、環がよんでたよ。また何かやらかしたんじゃない?」
九条環、巫女……としか言いようが無い。しかし、未来予知が出来るらしい。
私は部屋を出て、一番奥の扉を開けた。
「あ、深月さん。どうされましたか?」
「なんだよ、お前が呼んだんじゃないのかよ。」
「あぁ、そうでした。出たんです。未来予知の結果。」
「ほう、何だよ。」
「近い将来、武力軍上層部から死者が出ます。今回は極めて可能性が高いです。」
その時の環の声のトーンは、聞いたことが無い程低かったのである