A happy new year
明けましておめでとう御座います。
去年は私の小説を読んでくださり有難う御座いました。
新しい年が読者様にとって佳き年でありますようお祈り申し上げます。
今年もご支援ご指導の程、宜しくお願い申し上げます。
「5・4・3・2・1、A Happy New Year!!」
テレビから流れる年越しカウントダウンを俺はトイレでうずくまっていて見逃した。
原因は食後のデザートに食べたカステラだった。
後から箱を見てみたら消費期限が一ヶ月も過ぎていた。
毎年誕生日にクリスマス、正月などの行事は一人だ。
一人で過ごす年越しほど虚しいものはない。
31日はいつも朝からこたつでテレビをボーッと眺め夜は年越しそば代わりのカップ麺を食べる。
そんな虚しい俺の年納め最後の楽しみがテレビを見ながらのカウントダウンである。
テレビ画面の向こうの人たちと一緒に新しい年を迎える、一人でも一人じゃない年越し。
それが何の因果かどうしてこんな冷えた狭いトイレで
年が改まった瞬間を迎えなければならないのだろう。
だがこうなったのは全て自分が消費期限を確認しなかったせいである。
自責の念にかられながらも今はこの腹痛を止めることに必死だった。
一時間後やっとのことでトイレから出れた俺の目の前では
すでに年明けを祝いあっている人ではなく歌手が歌っている映像が流れている。
こんなんで今年はいい年になるのか、そう俺は思いながら再びこたつに潜り込む。
ふと携帯電話が光っているのが目に入りメールが届いてたのを知る。
画面を開くとそれは12時ジャストに届いた年賀メールだった。
知らず知らずの間に口元が緩んだまま寝転がる。
今年はきっといい年だ。




