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新宿駅夜話
僕は僕の夢を打ち壊すために
新宿の改札口で
君を追いかける
今でも
愛してくれているというのは
僕の幻想だった
君は逃げる逃げる
かってない
早さで
恐ろしい者から
逃げるように
でも知ってるかい
僕が追いかける
振りを
しているだけと
いうことを
君に愛されているという想いが
君への熱い気持ちになっている
君への幻想を
ガラス瓶を粉々にするように
打ち崩すため
僕は新宿駅の
夜の通路で君を追いかける
見ろ、こんなにも嫌われてしまった
それをはっきり実感するために
僕は走る走る走る走る
君は逃げる逃げる逃げる逃げる