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第2話.俺の”愛棒”が無くなったって本当ですか?

「ホワイト・コクーン量産の件、俺、やりますよ。協力します、その、リーナ姫に」


「おお、流石はドウテイ殿、話が早くて助かるよ」


別に、目の前の美女相手に、いい格好を見せようとしたわけではない。


いや、正直いうとそういう下心も多少は含まれてはいるが···


「俺、話を全部理解したわけじゃないです。ここが何処だかすら分かってない状況だし。正直、国を救うなんて大それたことはあまりピンときていません。だけど、それでも、女性が助けを求めていて、俺にはその人を救える”力”がある。それなら、やってやりますよ、男として」


女性を救う。女性を助ける。女性を愛する。

それが、男として産まれた者の本懐だと、そう信じて生きてきた。

たとえ、童貞の騎士(ナイト)気取りだと馬鹿にされても、だ。


「ふふ、君は顔だけでなく、心持ちも男前なのだな」


···ぶっちゃけると、ホワイト・コクーンに関しては、日当たり3つは自動生成されるしな。


燃えるゴミに出すよりかは、リーナ姫の為に活用される方が”無駄打ち”で無くなる分はるかにマシだろう。






「ちなみにドウテイ殿、このホワイト・コクーンは直ぐに作れたりするものなのか?」


「はい、ティアナさんのそのお美しい顔と、ドスケベなおカラダが目に焼きついている今なら、ほんの三擦り半で···」


「?では、実際に生成してみて欲しいのだが、頼めるか?この中にも、君が伝説のドウテイであるという事に懐疑的な者もいるだろうしな」


「お任せあれ!」

ティアナさんを見ていて溜まっていたムラムラを、丁度発散させたいところだったので、こちらとしても願ったり叶ったりだ。


ほな、一発やってやりましょうかね。


...

···

!? !? !?

無い!?


え!?な、何で!?

どうして!?


俺の股間には、本来在るべきはずの、17年連れ添った相棒,もとい”愛棒”が付いていなかった。


「無い!ナイ!ない!NAI!なんで!?どうして!?」


「ど、どうしたのだ、ドウテイ殿、そんなに取り乱して···」


「な、無いんだよ!股間に本来在るべきはずの”男の証”が!」


「やはり本来は在ったのか。付いていないからオカシイとは思っていたのだ。だから最初に君に問うたのだよ、『君は人間か?』とな」


「ど、どこに行ったんだー!!!」


「それは、そんなに重要なのか?」


「重要だよ!17年間控え選手だったけど···アレがないと、ホワイト・コクーンが作れないんだよ!」


「なんと、そうであったか···さて、どうしたものか」






「ティアナ様、810年前に先代の”ドウテイ”が降臨した際に行われたという契約の儀式”ベロチュッチュ”と何か関連があるやもしれません」


「ふむ、女神”イラマチオン”の名の下に行われる神事か···そうだな、試してみる価値はあるか···」


「こちらの書物に、その当時の儀式に関する記載がございます」

「うむ」

1人の聖職者から、一冊の古びた本を受け取り中身を確認するティアナさん。


「ふむふむ···”高貴なる処女”との”(ちぎ)り”か···”高貴”ということであれば、わらわも該当するやもしれんが、生憎(あいにく)”処女”ではないのでな」


「そ、そうなんですか?」

「ああ、ヤりまくりだ」


なんだか、複雑な気分だ···


ヒソヒソ

「ティアナ様が、また見栄を張っておられる···」

「前の男に捨てられてから、浮いた話など一切無いのにのぅ」 

「あれからもうどれぐらい経つ、5年、いや、6年になるか」

「この美貌でセカンドバージンとは、宝の持ち腐れじゃ」


「コラっ!そこっ!聞こえておるぞ!」


なんか、ちょっとだけホッとした。






「この小国において、”高貴”かつ”処女”となると、1人しか考えられん」


「誰ですか?」


「他でもない、リーナ様だ」


お、お姫様ご本人···

確かに、高貴さにおいてこれ以上の適役はいないだろう。


今日イチの真剣な顔で、ティアナさんは俺に告げる。

「ドウテイ殿、リーナ様と”契り”を結ぶため”ベロチュッチュ”をするのだ」

代表作「妹よ、俺をオカズに致すなよ!」の方も宜しくお願い致します。

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