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誰かを助けるための備忘録

理性で抑え込んでいるだけでこういう人、結構いるんじゃないでしょうか?


私にはどうやら人の心が分からないらしい。本を読んでそう思った。


 生い立ちについて。

 3歳の時になんとなく同じクラスの園児を階段から突き落とし、5歳で興味本位でたんぽぽ組の園児の骨を折り、10歳で理性を学習した。

 どうやら、人を傷つけるのは良くないらしい。私は当人ではないので痛みなんて皆目見当もつかないですけど、なぜかだめらしい。

 しかしながら、親の教育が良かったのか、はたまた一情報源のおこすいざこざに巻き込まれるのが面倒だったからか、私の脳みその奥深くには、いつのまにやら倫理観や社会規範というものが形成されていた。15の時である。ものぐさな自分に感謝である。

 それらを大変に頼りにし、人に紛れこんで生活しているうちに、20も過ぎ、働かなければならなくなった。これからどうなってしまうのだろうか。

 

 

 友人について。

 私にとって友人は情報源にすぎない。誰が死んだだのセックスしただの、そんなものは基本的に興味がない。もし、それらが私を楽しませてくれる題材なら喜んで聞き入るが。

 例え情報源が一つ減ったところで、私の人生にはさほど影響は出ない。プレイリストに新しい音楽をダウンロードするかのように、また別の、今度は違うジャンルの情報を仕入れようと思うだけだ。

 もちろん、曲というものも、ただの耳触りの良い雑音にしか聞こえていない。

 

 


 本について。

 実は、この世界には「本」という、他人の人生の葛藤や苦悩を追体験できる、チートアイテムが存在する。

 初めて存在を知ったのは5歳の時だ。

 私は夢中になって読み漁った。こういうシーンだと人はこうなるのか。彼氏に振られたと言われたら自分も悲しんであげるのが正解なのか。志望していた大学に受かった場合は喜んだ方が良いのか。

 だいぶ「本」には助けられた。かなり色々な面倒ごとを回避できた。しかし現実は残酷で、たまにイレギュラーなことがおこる。

 情報源の一人から告白された。確かに面白い情報を喋るので仲良くしていたが、まさか告白されるとは。本にこういう場合の対処法は書いていなかったので、大変に苦労した。結果的にはコイントスをして決めた。付き合った。情報をあらかた知り尽くしたので別れた。

 話を戻すが、私を一人の人間にさせてくれたのが本である。かなり感謝している。嘘。なんとも思っていない。

 もっとも、人間についてのあるあるを本で学んだだけで、全然心の方は追いついていないですが。

 ちょっと疑問なのですが、これは世にいう中二病というものなのでしょうか?だとしたら期間が長すぎますね。へへっ。笑ってみました。

 

 まとめ

 今この文を書いている時も、相変わらず人の心というものはちっとも理解していないし、本は興味深い。私の心に当たるものが知識欲で、考えに当たるものが受け売りであることも理解している。

 こんな感じでなんか生きてしまってきたので、仮面を被るのが上手いのなんの。社会性だけは高く、誰よりも人間をやれていると自負している。だが、すごく生きづらい。毎日が難易度ヘルの乙女ゲーをやっている気分だ。

 なので心の奥ではいつも「なんのためにこんなこと」とずっと自問自答している。

 自分の興味があることをやってみたい。法が許すならいくつか適当な犯罪をしてみたいと思ってる。自分がどういう感情になるのか、ついでにされた側のリアルな感情とかも知りたい。

 だが、こんなことをしているといつか今までのツケを支払わなければならないんじゃないかと思っている。具体的には結婚など。だから最近は結婚を題材にしている本を読み始めた。

 

 最後に。

 私とおんなじような、人の心が分からないで苦労している人へ。ざまぁみろ。いや、違うか。かわいそう?とか?まぁ何でもいいが、私のような人もいるので、同族意識を持ってもらい、心に安心感を芽生えさせてほしい。たとえそれが気休めでも箸休めでも。

 私はまた明日から、いつも通り自分の心にお休みいただいて、普通の人間っぽく生きようと思います。あなた方も死ぬまで生きましょう。

 お疲れ様でした。

ここまでよく見ましたね。悩みとかあるのでしょうか?

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