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スクールサバイバー  作者: 潮波 凪爽
第0章 プロローグ
1/3

第一話 文化祭前日

初作品です

「はあ......はあ......」


 一体なぜこんなことになってしまったのだろうか。

 俺が一体何をしたっていうのだろうか?俺はただ数刻前まで、平和な日本でただ学生生活を送っていただけなのに・・・・・・



 時は少し遡り、ある秋のよく晴れた気持ちのいい日だった。

 俺の名前は桐風楸哉。この東界学院高校の2年生だ。

 うちの学校は、まぁ、いわゆる自称進学校っていうやつで、そこそこの合格者実績を持つ県内でもまぁまぁ偏差値の高い高校である。

 また、この学校は中高一貫校で高校に進学する生徒の半分は、中学からの内部進学となっている。(そのせいか、あまり頭の良くないやつがかなりいるのだが・・・)

 さらに、うちの学校は名前からも分かる通り、そこそこ名のしれた東界大学の附属高校でもある。いや、ちょっと附属高校は言いすぎか。

 とまあ、こんな感じの高校に通っているただの一般学生だ。


 そして、今日は明日に迫っていた本校最大のイベント。そう、どの高校でも一大イベントとして目玉にしているであろう行事、文化祭の設営準備日なのだー!!

 え?文化祭ごときではしゃぎすぎだって?チッチッチ。甘いね君たち。本校の文化祭はそこら辺にある腑抜けたような文化祭とは一味違う。

 毎年、しのぎを削る高校生たちによる超大作が見られるのは、うちの学校だけ!ぜひ君たちにも来て体感していってもらいたかったんだが......

 事件が起きたのはその日の午後、設営も大詰めに入りみんながせっせと作業しているときだった。


 その時の俺は、クラスで使う小道具(ああ、言い忘れていたが俺のクラスの出し物はお化け屋敷の予定だったのだ)を買い出し班から受け取って、クラスへ運んでいる真っ最中だった。


『ほんと、買い出し班には感謝しないとな。』


 というのも、うちの学校は田んぼに囲まれたド田舎中にある。

 そのおかげで無駄に敷地は広い。(そう、ただ広いだけなのだが、うちの学校はそれを豊富な設備と抜かしている)

 そんなわけで買い出しに行くのも一苦労かと思いきや、なんとうちの学校の近くには、某有名大手ショッピングモールと、少し小さめなホームセンターがある。

 これはもう最大限利用するしかない!というわけで、自転車で学校に登校している生徒にお願いし、(徒歩で行くにはちょっと遠いのだ)こうやって文化祭に必要なものを買ってきてもらっている。


 昇降口で小道具を受け取った俺は、自分のクラスがある二階へ向かっていた。階段の踊り場まで上り、クラスまであともう少し、というところで突然、視界がぐにゃりと曲がり、三半規管に強烈な負荷がかかったのか、酷い乗り物酔いと吐き気を覚え、耐えきれず俺の胃からお昼に食べたフルーツサンドがリバースする前に、俺の意識は深い闇へと落ちたのであった。

 それからどれだけの時間が経ったのか俺にはわからないが、目を覚まし、意識を取り戻した時には、


 俺はもう、この()()()に迷い込んでいた。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回作もぜひ読んでいただけたらなと思います。

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